EPISODE 3 - 65
武器ごと腕を破壊された事に
タンク野郎が、悪態を付いていたが、
俺の接近に気が付くと、チャージさせていた
『キャノン砲』の銃口を向けて来た。
「クソ虫の分際で結構、
楽しまして貰ったが、
これで終わりだぁあああああ!!」
そう叫ぶと奴は、『キャノン砲』の
トリガーを引いたようだが、
まだ撃ち出すまでには至っていない。
「(読み通りだ!!)」
ベフィモスに向けて、第一射目を
撃って来た時に分かった事だが、
あの武器は、発射までに
1秒から2秒程のタイムラグがあった。
それを見越しての突撃だったが、
どうやら『運』が向いて来たようだな。
お互いが『必殺』の間合いに入った今、
1つでも判断を誤れば、即死亡に繋がる。
その生と死が紙一重の状況の中、
俺は更に奴に向かって、突き進んでいく。
残り距離が2mになった時、
ベフィモスの装甲すら貫いた
奴の『キャノン砲』が、
俺に向かって発射された。
「此処だ!!」
『キャノン砲』が撃ち出される瞬間、
俺は、クイックブースターを使い、
八汰烏を進行方向の斜め右に移動させる。
「何だと!!」
必殺の一撃を回避された事に
奴が驚愕の声を上げていたが、もう遅い………。
ここからは、俺のターンだ!!
「貰った!!」
奴の左側面を通り抜けるように、
『キャノン砲』を回避した俺は、
奴の『頭部』に向かって、左手に装備していた
『ムラクモ状態』の陽電子ナイフを
左から右に掛けて一気に振りぬいた。
「クソ虫の分際で、調子に乗るなよ!!」
必殺の間合いだと思っていたのだが、
正直、奴を舐めていたと言うしかないな。
咄嗟に奴は機体の上体を逸らすと、
俺の間合いから回避しやがった。
「クソ虫が!やってくれやがったな!!」
それでも、完全に回避は
出来なかったようで、
奴の最大火力である
『キャノン砲』を銃身から本体に掛けて、
真っ二つに切り裂いてやった。
「ッチ!!」
奴が損傷した武器を切り離すと同時に、
手に持っていた『サブマシンガン』で、
『キャノン砲』の『エネルギータンク』を
撃ち抜くと、中に残っていた燃料に引火したのか
『キャノン砲』の残骸が小爆発を起こした。
「!?」
爆風の向こうでは、
ブースターの出力を最大にして、
俺から距離を取る為、
後退を続ける奴が居たが、
奴を追う前に俺は、
サブモニターに表示されている
八汰烏のステータスを確認する。
「爆発によるダメージは軽微………。
これなら問題ないな」
作戦続行に支障が無い事を確認すると、
急ぎタンク野郎を追撃する為に俺は、
奴に向かって進撃を開始する。
「これで、ケリを付けさせて貰う!!」
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




