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ジョイント!  作者: 諏訪貴信


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5/15

十三人もいる!

旧友たちに捕獲された分離王ギルバートは、


「近況報告会だけは嫌だぁぁぁ!!」


と叫びながら宇宙の彼方へ連行された。


静かになった。


壮馬は安心した。


「終わりましたね」


所長も安心した。


「終わったな」


その時。


謎の立方体が光る。


『不正解』


「え?」


「え?」


『第一試験終了』


『十三人中一名撃破』


壮馬と所長は顔を見合わせた。


嫌な予感しかしない。


宇宙全体が震えた。


ゴゴゴゴゴ……


巨大な扉が現れる。


直径三万キロ。


どう考えても大きすぎる。


扉が開く。


中から十三の玉座が現れた。


そのうち一つは空席。


そこには、


【分離王ギルバート】


と書かれていた。


「嫌な予感しかしない」


所長が言う。


「僕もです」


残る十二の玉座。


そこに座る怪物たち。


第一席。


接着女王ベアトリス。


能力。


「超接着」


壮馬が驚く。


「僕と同じ?」


ベアトリスは笑った。


「いいえ坊や」


「私は接着したら二度と外れませんわ」


所長が青ざめた。


「危険だ」


第二席。


巨大王ガルガンチュア。


能力。


「なんでも巨大化」


第三席。


縮小侯爵ミニマム。


能力。


「なんでも小さくする」


第四席。


遅刻伯クロノス。


能力。


「時間を5分だけ遅らせる」


「地味ですね」


壮馬が言った。


「地味じゃない!!」


クロノスが激怒した。


どうやら気にしていた。


第五席。


忘却姫メモリア。


能力。


「相手の記憶を一つだけ消す」


第六席。


課金皇帝ガチャール。


能力。


「欲しいものが1%の確率で出る」


「弱くないですか?」


「年間売上八兆円だぞ」


強かった。


さらに続く。


第七席。


寝ている。


第八席。


ラーメン食べている。


第九席。


なぜか筋トレしている。


所長が混乱した。


「本当に強いのか?」


その時。


最上段の玉座から声が響いた。


「静まれ」


全員が黙る。


ラーメンも止まる。


筋トレも止まる。


玉座の主が立ち上がる。


銀河十三人卿の頂点。


第一位。


虚無卿ゼロ。


顔が見えない。


存在しているのに存在感がない。


見ているだけで頭が混乱する。


ゼロは静かに言った。


「藤井壮馬」


「はい」


「お前は危険だ」


「そうですか?」


「宇宙を接続しすぎる」


所長が頷く。


「それはそう」


「木星と土星をくっつけた」


「はい」


「富士山と東京タワーも」


「はい」


「宇宙怪獣を飼っている」


「ナマちゃんです」


ゼロは沈黙した。


どう考えても危険人物だった。


「ゆえに」


ゼロは宣言する。


「銀河十三人卿は決定した」


「藤井壮馬を――」


「銀河から追放する」


壮馬が首を傾げた。


「追放されたらどこへ?」


十三人卿全員が考え込んだ。


宇宙の外にいるので、


追放先がなかった。


会議は三時間中断された。

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― 新着の感想 ―
noteから来ました。ガチャールは面白すぎ。
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