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居酒屋なみのり  作者: マメ
居酒屋なみのり5

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16話〜本命はやっぱり〜


「店長、おかわりは?」


「う〜ん、少し寒いし酒でももらうかな」


「ぬるめ?」


「おう、そうだね」


ここ最近は涼しいけどまた暑くなるのかなあ?



「はい、店長」


「おお、そんで何か食べ物を……」


「涼しくなってきたからおでんにする?」


「お!?いいね、あんの?もう」


「ん!?あるんじゃない、ちょっと待ってて」


あの人はホント……相変わらずだね?


で、ぬる燗をと……おっととと!?


じゃ、みなさん俺と乾杯しましょう。


ノリちゃんたちはまたやってるからほっといてと……



「ナミ〜、店長がおでんだってよ」


「は〜い、ってまだやってないよ」


「え!?そうなの?」


「そうなのってアンタも知ってんじゃん」


「う〜ん、気温が下がってきたらおでんってあるもんだろ?」


「はあ!?そんなわけないでしょ、勝手に生えてくるもんでもないのに」


「ああ、あれはいつもお前が用意していたのか?」


「もう酔ってるのか?」


ノリちゃん、さすがにそれは!?


ナミちゃん……同情するよ。



「店長〜ごめん、おでんやってないってさ、アイツ怠けてんな」


「何か言ったか〜」


「聞こえてるよノリちゃん、俺までとばっちり食うんだからやめてよ」


ヤバいなこの男。


「じゃあさ、魚食べる?焼きとか」


「おお、いいね、何があんの?」


「そ〜だね、今日は赤魚とアジかな」


「なら赤魚もらおか」


「ナミ〜、店長が赤魚だってさ」


「ふ〜ん……ってアンタさっき赤魚終わったって自分で」


「へ!?そうだっけか、忘れてた」


「やっぱいつもより——変」



「店長、赤魚さあ、最後の1匹はアユミが食べちゃったってさ〜」


「ちょっ、ノリさん!?私が悪いみたいな」


「だって、あると思ったら無かったから、いつの間に」


「もう〜、アンタでしょオーダーとったのは」


「うわっ出た!恐怖の大怪人ナミ……」


「うるせぇ!」


「あたっ」


「やったぁ、オバッち最強!」


「はぁ!?」


「うわ、ごめんなさい」



「まったくもう、ナミちゃんをあまり怒らせないの」


「だってピンちゃん」


「だって何?」


「ピンちゃんに話してんの」


「いいから言いなさいよぉ」


「ちょっ、私の方を見ないでよ〜、ねぇナミちゃん」


「そうよぉピンちゃんに頼ってもだ〜め」


「ちっ、ならアイツしかいね〜、この店の最強のおたんちん」


「おたん……ってまさか私?」


「ん!?アユミでも間違ってないが、今日は違う」


「ああ!?よかっ……って間違ってないってど〜ゆ〜こと?」


「まあまあ、アユミちゃんそこはノリちゃんだから勘弁してやって、強ち間違いでもないし」


「そうですね……って、やっぱ引っかかんですけど〜」



「それより、どっちに行くんだノリちゃんは?」


「気になりますねぇ、それよりって言われたのは少し頭にきますが」


「え、ああ!?それも置いといて」


この子根に持つんだね。



「さあ、どっちだ?」


「ゴクリっ、まだか?まだか?」


「ね……ん!?ゴクリって?アレ」


「何ですか店長さん」


「いやあ〜、モエちゃんはあっちにいないと」


「なんでですか?」


「いや、おたんちん受賞者候補だから?」


「そうよモエちゃんはしかも大本命なんだからね」


「いや〜、てゆ〜かアサミさんもあっちにいないと」


「え!?何でよアユミちゃん、私も受賞対象だって言いたいの?」


「まあ、対抗だから?」


「だからって軽く言ってくれちゃって」


ヤバっ、こっちでもおっぱじまりそう。



「なあ、何やってんだよお前ら」


「ノリさん聞いてよ〜、アユミちゃんがね私がおバカ大賞候補だって言うのよ」


「うん、間違ってないね」


「ねって!?どうしてよぉ」


「まあまあ、アユミちゃんもいちお候補者だからね?ノリちゃん」


「そっ、2人は似たもの同士で共に候補者」


「な!?ノリさんっ酷いっ、アサミちゃんと一緒にして〜」


「ちょっ!?アユミちゃんっ」


「まあまあ、2人とも落ち着いて」


「ってアンタが1番怒るべき人でしょ?モエちゃん」


「え!?なんでですか?」


「だって受賞確定でしょ?」


「いいえ、受賞者は……ほら、アソコに」


「へ!?」


「なんだかんだ言って結局、許してくれるから、アイツにした」


「って、ノリさん……そこは感謝しようよ」



「おたんちん大賞受賞者のナミさん、今のお気持ちを?」


「あ〜、なんか殴りて〜、あ〜なんかイラつく」


たら〜……汗。


「い、以上受賞式の模様をお伝えしました」



ゴツ、


「な、なんで最後は俺に回ってくるんだ〜!」




            完


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