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居酒屋なみのり  作者: マメ
居酒屋なみのり5

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15話〜間抜けなブレーメン〜


「あ〜疲れたぁ」


「ホントだな、お疲れさんっ」


「はい、ノリちゃんコレ」


「お!?サンキュー」


「乾杯っ」


ああ、おいしっ。



「さあて、帰るかな」


「って!?もう3時かあ……」


「明日来て大掃除するよりは良かったね」


「ああ、ナミはただ呑みたいだけだろ?」


「アンタもね!」


「ピンポン、ピンポン、ピンポンっ」


ふっ、似たもの同士かあ……



ガチャ、


「鍵閉めよしっ!じゃあ帰りますか」


「あ、スーパー寄っていかない?」


「う〜ん!?まだ食べるものあるけど」


「いや、弁当とかさ、なんか買っていこうよ、そしたら楽でしょ」


「まあ、今日も朝早くまで掃除したから……そうね」


「今頃たぶん品出ししているから」


「いいのあるかなあ!?行こ行こう〜」



「ねえ、平作川から行こうよ」


「なんで?」


「スッポンがいるのよ」


「真っ暗で見えないと思うけど?つ〜か寝てないか」


「う〜ん!?何時に寝るかは——知らない!」


ま、いいでしょ。


ちょっと回り道くらいね?


ノリちゃん。



「ああ、涼しいなあ」


「雨降ったからね〜、でももうこんなに涼しいなんてね」


「うん、コレなら少し遠回りもいいかな」


そうでしょ?


って、アレ!?


「あ!?おはようございます、ナミさん、ノリさん」


「おお、カズヤ!?どうしたのこんな時間に」


「いや、なんか眠れなくて……外も涼しいからちょっと」


「ホントいい夜?朝?だよな」


「お2人はどこへ?」


「ああ、これからスーパーに行くのよ」


「ああ、じゃあ俺も一緒に」


「おお、そうだな」


「でね、あそこにいたのよ〜」




「あ!?」


え!?何ノリちゃん。


「ああ、こんばんは〜」


「おお、マチダ〜とキョウ」


「ちい〜すっ」


「こらキョウ、あいさつはちゃんとしろ」


「うっせ〜マチダ、ならおはようございますだろ」


「あいさつしていればどっちでも?」


「ですよね〜ナミさん」


「いや、キョウ、そうじゃなくて」


「な〜にぃ?ノリさん」


「こんばんはでもおはようでもさ」


「ほら、ちゃんとしろってことだよ」


「ん〜もうっ!こんな爽やかな朝にマチダの説教はウンザリっ」


「で、みなさんはどちらに?」


「ああ、スーパーに買い物に」


「そうか24時間やってるからかあ!?じゃあ俺たちも買い物に行くか?」


「そうね、プラプラしてても仕方ないから行こ行こ」



「でね、アレはサギじゃない?」


「ホントだあ、カモと一緒にいるね」


「え!?詐欺師がカモを見つけたですって?」


「な、なんだモエじゃないか」


「おはこんばんは」


「モエちゃん、まさか聞こえていたの?」


「あは、少し」


「キョウの声が大きいからだよ、ご近所さんに迷惑だぞ」


「も〜う、マチダ……でも悪いのは私かあ」


「ははは、で!?タダシも一緒にどこ行くの?」


「はあ、ノリさんそれがですね」


えぇ〜!?


「涼しいからってカブトムシとりにって……」


「違いますっ、見るだけです」


「つ〜か、もういないんじゃね?」


「そうなのマチダ〜」


「運が良ければいるだろうけど、今日は寒めだし」


「じゃあ仕方ありません、なみのりで許してあげます」


「は!?」


「そうかあ!?その手があったか?」


「きょ、キョウちゃん……アナタまで!?」


やめてよね〜、今店閉めてきたばかりなのに……汗



「じゃあみなさん、立ち話もなんなんで行きましょっか?」


「そうね、モエちゃん」


おいっ!?


「その前に食いもんくらい買ってかないと……やっぱスーパーには」


「そうだね、まずはスーパーですね」


「って、タダシは止める側なんじゃないのか?」


「いえ、こうなったモエちゃんは私1人では荷が重いので」


「道連れにするつもり〜!?」


「ナミさんいいじゃないですか、皆さんも遠慮なさらずにご一緒に」


「結構です」


「ああ、酷いっキョウちゃんが言うなんて〜」


「ははは、冗談よ……あ!?わ、私はね」


「え!?あ〜みんなは私を敬遠している〜、うわぁ〜ん、ここで大泣きしてやります」


って、舌出したわねモエちゃん。


「ま、仕方ないからとりあえずスーパー行こ」


「そうすっね、そんで巻いちゃえば」


「ああん、カズヤさんまで〜ひどぉいですぅ」



いやいやいや、もうお腹いっぱいだよ。


また現れたよ。


「みなさんお揃いで!?」


「おお!?マサユキ……っと?」


「ノリさん!?」


「ああ、ごめん、暗闇だからオバケかと」


「ノリさんテメー!?」


「どこ行くんすか?こんな時間に」


「ああ、スーパー……」


「アサミさんはスーパーまでですからね!」


「な!?なんでよ〜モエちゃん」


「この間、相手してくれなかったからイヤなのです」


「えぇ〜っ!?だってアレは……」


「なに、どうしたの?」


「だってノリさん、モエちゃんが魔法少女ごっこしようって言うんだよ、イヤよこの歳で」


「だな、完璧に頭がおかしなヤツになるな、お前なら」


「ちょっとなによその言い方?頭きたから呑むわよマサくん」


「え!?今から……」


「じゃ、マサユキさんたちも一緒っつ〜ことで」


まあ……もう、こうなったらね。



こんなもんでいいかな〜。


「キョウちゃんたちはチーズメインかあ!?」


「はい、ナミさんも好きでしょ」


「そうね、で、モエちゃんたちは?」


「ピザとバケットと……」


「うん、うん、それも好き」


「オレはワインを」


「カズヤくんもやるぅ〜」


「私たちはお寿司を」


「いいわね〜アサミちゃん」


「って、ナミ〜カロリーはいいのかあ?」


「うっさいっ、こうなったら別腹よ」


「ああん、ナミさん私の決めゼリフを取らないで〜」


決めって……それほど?



さ〜て、入って入って。


「あれ!?なみのり……」


「ノリちゃん鍵かけてね」


「はいよ〜ナミ〜」


「さ〜て、広げよっかあ」


「は〜いっ」


そんで、


ぷしゅ〜、ぷしゅ〜、


っと、


「せ〜の」


「かんぱ……」


コンコン、


「ん!?」


「ノックされた?」


「いや、気のせいだろ、じゃ改めて」



ゴンっ、ゴンっ、ゴンっ、


「いるわよねぇ?」


ゴンっ、ゴンっ、ガツン、


「ええ!?怖いよ〜」


「ノリちゃん見てきてよ」


「イヤだよお前いけよ」


「あ、なら同じホラー同士でアサミちゃん」


「ちょっ、キョウちゃん何言うの?」


「じゃあ、ここは魔法少女にでも」


「分かりました仕方ないですね」


「お!?モエちゃん強っ」


「ん!?勘違いでした、誰もいません」


ゴンっ、ゴンっ、


「おいっ!?」


「まったくもう……ってアレは」


「え、誰なの?カズヤくん」


「ああ!?開けてあげましょうよ」



ガチャ、


チリン、チリン、


「はあ、はあ、なんですぐに開けてくれないんですかぁ?」


「ごめ……つ〜かなんでこんな時間に?」


「早朝フィットネスの帰りです」


「ああ、なるほど」


「なるほどじゃなくて……」


「ごめん、ごめん、アサミが開けるなって言うから」


「アサミ〜ちゃんっ」


「言ってないわよ、ノリさんがホラーだ怖いって」


「ホラーって言ったのはキョウだよ」


「え!?いや……じゃあ、アユミちゃんも一緒に」


「はい、ありがとうキョウちゃん」


「てゆ〜か、フィットネスの意味なくない?」


「マチダくん、そこは口に×で」


はは、1日くらいね。



「まあまあ、みなさんいいじゃないですか」


「どうしたんですか?タダシさん急に」


「だって、モエちゃんのオモチャが来たんだから、これで私も少しは」


へ!?



「た〜だ〜しぃじゃあ〜」


「うわぁ、アユミちゃん、祟りじゃ〜みたいに言わないでくださいよお」


「な、なんで私まで逃げ回るんですかぁ?」


「え!?なによ私まで〜」


「オレは開けてあげたのに」


「ちょっ、せっかく大掃除したのに!」



もぉ〜!?




           完




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