16話 〜最後には?〜
チリン、チリン、
「ああ、お久しぶりです」
本当だぁ、久しぶりだなこの人たちを見るのは?
しかし、眠いなぁ、今日も疲れたしなあ……
「アレ……十文ちゃん寝てない?」
「ホントだ、まあ少しくらい寝かせてやれば?」
「ノリちゃん優しいじゃないの?俺ん時は起きろよぉって引っ叩くのに」
「いや、叩いてはいないけど……店長ん時は起こすことにしてんの」
「あのぉ〜歌ったらマズいですか?」
「あ、いいえ、ぜんぜんっ歌ってください。この人も歌は好きなんで」
「十文さん、ご飯を食べる暇もなかったみたいよ……今日」
「そおなんだ?みんな大変なんだねぇ」
「ノリちゃん以外はね?」
「バカやろっ?俺だって大変だよ、酔っ払いの相手して……」
「1番の酔っ払いは?」
「俺でしたすんませんっ!」
「はははは〜」
ん?
歌声かぁ……ふぁ〜あ、寝てたのか俺は?
起きないとなぁ?
「おっ、復活だ十文ちゃん?へへっ」
この人のこの笑いを見ると……また寝てしまおうかと思う、、、
「まあ、呑んで呑んで十文ちゃん」
「はい、店長やきとりねぇ」
「おお、来たきたっ?ナミちゃん、あと里芋唐揚げもね?」
「は〜い店長」
「十文ちゃんも食べよぉ食べよぉ」
「うわぁ美味しそうですね?いただきま〜す」
ふむふむ、やっぱ美味しいわぁ?
「あっ、ノリさんコレ歌えます?」
「あ、いいねぇ」
じゃあ?ということで……
パチパチパチ〜、
「イェーイっ十文さんっ」
イェーイ!って、あれっ?
「呑んじゃったっけ俺?」
「ん?あー俺呑んじゃった」
「ええ!?店長もぉ〜また勝手にぃ」
「分かったごめん悪かったよっ」
「いいけど、知らないうちにはさあ?」
一応言っとこうよ......
「はい里芋ねぇ、店長もだいぶ酔ってきたみたいね?帰った方がいいんじゃないのぉ?明日早いんでしょ?」
「煩いっ、この……」
「あぁ、ナミさん心配してくれてんのにぃ、店長は?」
「お前もか?煩いっ十文っち!」
「痛っ!店長またやった?」
「大丈夫?十文さん」
「この人ホント力強いから……」
痛いんだよなぁ?ったく〜。
「ナミぃ、店長たち心配だから、俺がついてるわ」
「そんなこと言って〜」
「そうですよねぇナミちゃん?」
「アユミぃ……うっせ」
「ああ!?ノリさん」
おお、ノリさんご着席っと、
「乾杯、十文さん」
「ああ、お疲れ様です」
「俺はぁノリちゃん?」
「店長もはい」
「な、冷たくない?おいノリっノリ野郎」
「分かったよぉ、店長お疲れ様っ」
「ふぁははっ、ノリちゃんは疲れてない顔してっけどな?」
「大きなお世話だわ?」
はははは〜。
あ?お2人さんはもうお帰りで?
俺たち騒ぎすぎたかな?
いや店長が……
「ナミさん、煩かったですかね?」
「え!?全然っ。あのくらいで煩いって言ってたら居酒屋になんか居られないでしょ?あの2人もそんな人じゃないし」
そうですよね?
「じゃあ歌おっかな?」
「みんなでアレ歌いましょうよ?」
「いいですね、アユミちゃん」
ピッピっと……
「おっ?俺の歌だ」
「違う俺んだ?」
「いや私のかもよぉ?」
「違います、私のですよぉ?」
もう、まったく……騒々しくて可笑しな人たちだ......
「俺が最初だっ!」
「ああ!?十文ちゃんイっちゃった?」
完




