15話 〜やり過ぎるヤツら〜
何だ?
俺を囲んで何を話しているんだ?
聞こえない——怒鳴るように喋ってきてるのに……
え!?今度は何だぁ?
どうなってんだよぉ、ロケットにくくり付けられているぞ俺?
うわー、宇宙まで飛んで来たよぉー!?
どこまで行くんだよ?
あの星にぶつかるぞぉ!?
あれ……うわぁ、お、鬼がたくさんっ!
「お前の罪は重いっ」
ガン、ガン、
て?えぇ〜!?
まさか、、、閻魔さまぁ〜!?
「や、やめて、あっ!熱いよ、許してくださー」
はぁはぁはぁっ、
「何だぁ、夢かぁ〜」
ぐ〜ぐ〜。
「煩さっ、と思ったらまた寝てるし?ホントノリちゃんは寝てても騒々しい」
チリン、チリン、
「いらっし……ようこそいらっしゃいました。アユミさん」
「え!?今日は何の日、ノリさん?」
「カウンターでよろしいでしょうか?」
「え、あぁはい……」
「ナミちゃん、何の設定ですか、今日のノリさんは?」
「え、あぁ……何かね、今朝……」
「女将さん、豚汁と茄子チーズをお願いしますっ」
「はいよ〜、ノリちゃん」
「怖いんだけどぉ、ノリさん」
あと3時間。
チリン、チリン、
「ようこそお越しくださいまして、ありがとうございます」
「は!?」
「こちらの席など如何でございましょうか?」
「いや、気持ち悪いんだけど?」
「ナミちゃんっ、ノリさんに何か呑んでもらってもいい?」
「いいえ、そんなもったいないですよアサミ様」
「いや、呑んで?そんで早くいつものキャラに戻ってっ」
「ははは、今日は呑まないかもよぉ?私が代わりに呑もっか?」
「それでも良いけど……何とかしてコレを」
あと2時間半かぁ……
「ホント長いわねぇ?すぐに悪態ついてくると思ったのにぃ?」
「そうよねぇ、アサミちゃん。ちょっと心配になるわよね?」
「え?何の真似かアユミちゃんも知らないの?」
「ええ、聞きそびれちゃってぇ……」
「いやぁ、気味が悪い。嵐でも来なければいいけどねぇ?」
「はは、祟りじゃないんだからアサミは?」
え!?
祟りじゃっ!——だって?
どれだ、、、誰だ?
はぁはぁはぁ……
1時間を切ったかぁ〜?
「ノリさ〜ん、おかわりねぇ?」
「はいっ、只今お持ち致しますっ!」
「やっぱヤバいわよぉ〜?アレ」
「何かに取り憑かれているんですかね?」
「怖いこと言わないのっ、はいポテトフライとジェノベーゼね」
「ねぇナミちゃん何があったの?教えてぇ」
「ああ、何かね今朝方に怖い夢を見たらしくてね」
「ノリさんがぁ?」
「うん、そんで夢占いを見たらね……」
「はぁ〜それで私たちにまであんな態度をね?ふふっ」
「あ、アサミちゃん悪い顔……」
「行くわよアユミちゃん、反撃モードになるのよ」
「ちょっ、やめときなよ、、、」
あと5分まで来た。
このまま何事もなく……
「うわっ、ノリっ!」
「ひぃやぁっ!」
「ははは〜、ホントにびくってなってたわぁ?」
「心臓が止まるかと思った。やめてくださいよ、アサミ様。昨日までのことはお許しください」
「ええ、気持ちいいかもぉ?アユミちゃんもやってみてぇ?」
「え?いや私はいいですよぉ?」
「何でよぉ、もったいない。ねぇマサくんは?」
「いや、俺もいいよ、つけ込むような真似は、、、」
「何でみんな、ナミちゃんもやろうよぉ?」
「いや、私もいいかなぁ?あと1分もないだろうし……」
「は?何言ってんの……まあいいや、おいっノリ!おかわり持ってこいよっ」
「はっ、只今」
「すぐなっすぐっ!」
「はっ、取り急ぎ」
「まだかおせーよノリっ」
3……2……1……
「おっしゃあ〜っ!」
「何、何?」
「ああ、アサミちゃんヤバいよぉ〜?」
「えぇ〜!?」
「アーサーミぃーてめぇ!」
「えっ、ノリ、、、ノリさ……まっ?」
「さっきはよくもぉっ!」
「え?命が危ないって怖がってたんじゃないの?私は殺し屋かもよ?」
「ははははぁ、とっくに日付は変わって、もう安全圏なんだわぁ〜」
「え〜1日限定だったの?その夢占いわぁ〜」
「たんまりとお返しをさせてもらおうかぁ?」
「ははは〜、何もしなくて良かったぁ?」
「ホントだねアユミちゃん」
「さっき呑ませてくれるて言ったなぁ?」
「あ、はい奢ります奢りますからいつものノリさんに戻ってくださ〜い」
「結局いつものがいいのかアサミちゃんは?」
「はぁはははっ、昨日1日呑めなかった分、呑み尽くしてやるわぁ!」
「出たっ!ノリ魔人っ」
「こうなったらとことん呑むよぉ?この人は」
「マサくん、半分持って?お願いっ」
「断るっ!」
完




