ニートな女神と初めてのバーサク
この間体の調子がおかしいなと思い病院に行ったら、逆流性食道炎の一歩手前だと診断されました。
筆者はもしかするともうダメかもしれないという恐怖を抱きつつ、それでも更新はしていく所存。
私はそれからすぐに浴衣を脱ぐと、帯と浴衣は汚れないようにしっかりと干して置く。
明日も着るけど、明日が終わったらもう当分着ないだろうしね。
着方についてはもうミナカタさんから教わったから1人でも大丈夫だし。
今日の祭りの屋台で買った食べ物の残りを入れた袋はテーブルの上に放置。これは明日の朝食だな。
そして私は浴室に入ってシャワーを浴びた。
明日祭りから帰ってきたら浴槽に湯をためて浸かろうと思う。
シャワーを終えて髪と体をよく拭いてから、私は寝間着を着て浴室を出てリビングの方へ。
と、そこでリビングのテーブルの上に置いてあったスマホからLINNEの着信音が聞こえた。
誰だと思って画面を見たら予想通りヤヌスだった。
『アストレア、もう寝ちゃった?』
いや、まあ。今から寝るところではあったけど。
『いや、まだ起きてるけど。なんかあった?』
隣の部屋の住人とSNSでやりとりするというのもよく考えてみたら変な話だと思うんだけど、だってすぐに呼びに言って話できる距離にいるしね、そいつ。
『メッセージが届くか確認しておきたくて。』
ああ、なるほどね。
『届いていてるよ。てか既読ついてんじゃん。』
私がそう返信したら、ヤヌスは少し間をおいてから返してきた。
『そうだね。ごめん。』
いや、別に今のはお前のことを責めたわけではなかったのだけど。
と、私が思っていたらヤヌスは続けてこう送ってきた。
『アストレアは、明日は最後まで祭り見ていく?』
うん?、最後までっていうとあれか。夏祭り最終日にあるラストの花火大会までってこと?
ああー、どうしよっかな。
『まだ決めてない。ヤヌスはどうしたい?』
私は必殺相手に任せるを発動した。私の得意技でもある。
『んー、そうだなぁ……』
『アストレアがいいなら、僕は花火見たいかも』
なるほど、そうか。まあ花火大会はライブと違って花火の音はうるさいけど、集まった神々は皆花火の方に夢中で話し声とかはあんま聞こえないかもだしね。
それに花火なら別に、会場から離れたところからでも見れるだろうし。
『そっか、なら私も見てくかな。』
『せっかくだから。』
私がそう送ると、ヤヌスはなんか嬉しそうな顔をしたよくわからんキャラクターのスタンプを押してきた。さらに続けてメッセージが。
『わかった。じゃあ明日は楽しみにしておくよ。』
楽しみにしておくよって、何が?、あ、花火か。
『了解。じゃあ私はそろそろ寝るわ。』
『おやすみ~』
『おやすみなさい。』
最後にそうやりとりをした後で、私はLINNEのアプリを閉じてスマホを充電器にさしておいた。
うーむ、それで明日は何時くらいに祭り会場に行くべきか。
今日屋台の食べ物は一通り食べたからな。でもまあそれはいいか。
「うーん、7時過ぎくらいでいいかな。あんま早く行ってもすることないし」
私はそう決めると部屋の照明を落としてベッドの中に潜り込んだ。
今日、祭り会場の射的屋でアルテミスからサービスでもらった熊のぬいぐるみを抱いて寝てみた。
いや、やっぱりちょっと恥ずかしいし熊が可哀想なので枕元に立てかけて置いた。
そうして私はその日も深い眠りについた。
――翌日のこと――
昨日も夢は見なかった。
夢っていうのは眠りの浅いところで見るらしいから夢を見なかったというのはつまりぐっすり眠れたということなのだろう。
昨日は珍しく人の多いところに行って歩き回ったからな。疲れてたんだろう。
「まあ、それは今日もなんだけど」
それにしても私も、なんで今日も祭りに行くとか言っちゃったんだろうか。
私はベッドから起きて朝食(昨夜のやつ)を食べながら考えていた。
そりゃ、ヤヌスがなんかちょっと残念というか、寂しそうな雰囲気をかもしだしたのを見て勢いで言っちゃったっていうのもあるけど。
でもその後でやっぱりさっきのなしって言わなかったのはなんだかんだで私もヤヌスと一緒に祭りを見て回るのが楽しかったんだな、きっと。
そういや最近は友達と一緒にどこかに遊びに行くなんてことなくなってたからな。
だって私の友達って、私と違ってニートじゃないから普段はちゃんと仕事してるし、それで都合つかないことも多かったし。
それで迷惑かと思ってあんまりこっちから連絡しないようにしたら向こうも私に連絡してくることもなくなって、それでそのまま疎遠になって。
「あれ?、ちょっと待てよ。よく考えたら私って、今でも普通に直接会ったり、一緒にどこか遊びに行く友達ってもういないんじゃないか?」
私はベッドから飛び起きて慌ててスマホを起動し、LINNEに登録してある友達との交信記録を見てみたら、仲の良かったはずの友達でさえもう半年以上もの間何のやりとりもしていなかった。
メールボックスを開けば、送信メールは多いもののそれに対する返答はなし。
受信トレイはメールマガジンと広告メールだけで埋め尽くされていた。
「あ……」
認めたくなかったけど、いつの間にか目を背けていた1つの事実。
今の私には、友達がいない。
少なくとも今でも仲良しだと言い切れる友達は、1人もいなくなってた。
別に嫌われているわけでもないんだろうけど、ニートになって卑屈になって、人間関係の構築とか長いこと放置していたらまあこうもなるだろう。
私は、孤独だ。
「……それがどうした。別に神様は人間と違って孤独でも生きていけるし、人間の中にも私ほどではないにせよ孤独なやつだっているだろう。ていうか私は友達がいないだけでよく話す人とかはまだいるし!」
そこまで言ってから私は、今言ったことを少しだけ思い直した。
「あ、でも。ヤヌスは、もう本当に友達か」
ただの知り合いという関係では2人で一緒に夏祭りに行って祭りを楽しむことはないだろうし。
「……友達」
あれ、友達ってなんだったっけ?
もう長いことそういうやつを放置していたせいで私の中の友達基準はもうぐちゃぐちゃになっていた。
だけどもまあ、ヤヌスのやつに関しては友達でいいだろう。何せこの前あいつの方からそう言ってきたんだし。
「なんだ、まだ私にも友達いるんじゃん。1人だけど」
1人でもいるというのと、完全にゼロというのには大きく違うわけで。
私は改めて自分が真に孤独ではないのだということを認識し、そしてヤヌスに感謝した。
「あー、良かった。ヤヌスがいて本当に」
私は朝食を食べ終えると容器のゴミはまたビニール袋の中にまとめて袋をしばり、その袋は部屋の隅に放り投げておいた。
「さあ、それじゃあ今日もやるか。短剣術のスキルレベルを2に上げられると良いけど」
私はいつものようにベッドの上に仰向けになるとゲーム機を頭に装着した。
そうして今日もゴッドワールド・オンラインへログインするのだった。
<第2階層:花の都フローリア>
それでよくよく考えてみたら短剣術のスキルレベル上げって別にそこまで固執することでもないんじゃないかと私は思った。暇があるならやっておいて損はないんだろうけど、わざわざ今頑張ってやるほどのことではないのかもしれない、と。
「それなら今日は残りの住人クエストを片付けるか。ボスクエスト以外で」
たしか、この階層でまだ受けてクリアしていない住人クエストは、最後の超高難易度のボスクエストを除いてもまだいくつかあったはず。まずはそれを片付けてから余った時間で短剣術のレベル上げを重点的にやることにしよう。
ということで私がまず向かったのは冒険者ギルドだった。
『野菜大作戦!』のクエストをクリアしたことで私がこの階層でまだ受けていないクエストは残り12。
ボスクエストを除けば残り11。
「うーん、今誰か受けてるやつもあるけど。それ以外だと、これ、これ、あとはこれかな」
と、私はギルドの住人掲示板に貼られた3枚の依頼書を外して、受付に持って行った。
受付を終えたところで、私は銀行の窓口にもよってまた所持金を5万ほど預けた。
これで銀行の預金額はちょうど40万ゴールドとなった。
第2階層についた時点での預金額はたしか20万ゴールドだったはずだから、第2階層でも第1階層と同じだけの金額を稼げたということだ。
そしてこれからさらにいくつかの住人クエストをクリアし、最後にボスクエストに挑んでそれもクリアできたのなら第3階層に行く前にもう1度銀行にお金を預けにくることになるだろうか。
そうなると、私はこの階層の方が多く金を稼いだということになるが。
「なんでこんなに溜まったんだっけ?……ああ、マッドゴーレムが落とした力の腕輪がかなりいい値で武器屋に売れたんだった」
やはりお金を稼ぐには装備品などのレアなドロップアイテムを売るに限るな。
もっとも、この方法で稼げるのって私くらいなんだろうけど。
さて、そこからの話はまたいくつか割愛させてもらう。
だって住人クエストって1個1個が無駄に長いストーリーとかあったりして全部書いてたらきりがないし、皆もそれ全部知りたいとは思わないでしょう?
気になるなら自分でゲームプレイしてみて確認してくれって話。
で、その日は朝からお昼過ぎまで頑張って住人クエストを片付けたんんだ。
8つクリアしたから残り4つね。そのうち3件は別のプレイヤーが現在挑戦中のようだったからまた今度の機会に。
残った1個はボスクエストで誰も受けてなかったけど今日もパス。
ボスがどれだけやばいやつなのかも知らないし、クリアまでにどれだけ時間かかるのかもわからんから。
まあでも、今日クリアした8つの住人クエストのうちまた1個だけ詳しく紹介しておこうか。
結構大変だったんだけど面白いクエストだったから。
クエスト名は『蛙の合唱』。クエスト内容はモンスターの討伐で場所は沼地だった。
まあもうわかると思うけど沼地でブルーフロッグが大量に出現したから倒してこいっていうね。
具体的には30体のブルーフロッグを倒せばいいというものだったんだけど。
それで私は依頼主に会って話を聞いた後で沼地に行ってみた。
すると大量発生しているというだけあっていつもよりもブルーフロッグとの遭遇率が高い様な気がした。気のせいかもしれないけど。
まあさっさと30体倒して街に帰るつもりだった私にとっては好都合だったのだが。
「よーし、これで30体目、と。……あれ?」
私が30体目のブルーフロッグを倒したところで、私の視界の右上にあったブルーフロッグ討伐カウンターは0になって消滅し、そこでクエストは終わりだと思った。
しかし驚いたことに、その直後に新たに視界の右上にはカウンターが表示されて。
「グリーンフロッグ、討伐カウンター?……残り10体?」
と、私がそのカウンターを確認したところで私の周囲にモンスターが取り囲むようにして10体同時に出現した。
それはブルーフロッグとは違い、むしろこれが本来の蛙の色だなと思える鮮やかな緑色をした蛙型のモンスターで、まあブルーフロッグの色違い兼強化版のモンスターだったんだけど。
このクエストはボスクエストではない。
だけどクエスト内でこの階層では本来出現しないザコモンスターとの戦闘が待ち構えていたようだ。
ちなみにクエストが終わってから街で物知りの親切なプレイヤーの人にちょっと聞いたところによれば、その緑色の蛙モンスターは第4階層のあるフィールドで普通に出現するモンスターとのこと。
「グリーンフロッグね。まあ1度に10体はちょっと厄介だけどザコなら問題ないかな」
私はそう言って緑色の蛙モンスター、グリーンフロッグと戦ってみた。
たしかに第4階層のフィールドに出現するザコモンスターというだけあって、HPも第2階層のザコモンスターよりは高く、ブルーフロッグの強化版だけあって能力値もそれなりに高かったけど。
私のレベルだともう普通に第4階層を攻略していてもいいくらいのものだったのでそこまで苦戦もしなかった。
グリーンフロッグは、動きはブルーフロッグと同じでぴょんぴょんと高く跳ねてこちらの攻撃をかわしながら、遠距離からは舌を伸ばして攻撃してきたり、ブルーフロッグ同様にアクアバブルの魔法を使用したりしてきた。
それでさらに攻撃方法が1つ増えており、それは歌だった。
なんかゲロゲロと楽しそうに体を揺らしながら歌を歌うことで、自分の敏捷の値を上げてきたんだ。
でもその上げ幅はそんなに高いわけでもさそうだったので、私もウィンドステップの魔法で敏捷を強化してそれからさくっと10体全部倒してしまった。
「なるほど、だからクエスト名が蛙の合唱だったわけね。歌ってたのはこいつらだったと」
ただ、このグリーンフロッグがどうしてこの第2階層にこのクエストを受けた時だけ出現してくるのかとか考えたらダメなんだろうな。そこはゲームだから。
ちなみにグリーンフロッグを倒したらブルーフロッグと同じでカエル肉と、あとカエルの足というまた気持ちの悪いアイテムがドロップした。
スキルはもらえなかったけど、それはこのクエストの中で出現したモンスターだったからなのか、それとも第4階層のフィールドで改めてグリーンフロッグを倒したらその時に何かスキルか魔法がもらえるのかはわからなかった。
「でも、歌みたいなの歌って敏捷をあげるやつ。あれってもしスキルでもらえたとしたら、ウィンドステップの魔法と並行して使えるのかな」
そこだけが少し気になった。
たとえば同じ能力値を上げる支援魔法とかでも。
力の値を1分間だけ10%上昇させるという効果の魔法A。
力の値を3分間だけ15%上昇させるという効果の魔法B。
これらは同時に使用可能なのかということだ。
もしも可能であればそれはどのように処理されるのか。
1分間だけ力の値が25%上昇してそこで魔法Aの効果は切れ、そこから2分間はまだ魔法Bの効果が続くという形か。
あるいはより効果が強力な方の魔法Bの効果しか適応されないのか。
力の粉などの、アイテムと魔法やスキルという組み合わせであれば効果は同時に発動する。
だが魔法と魔法という組み合わせはまだ試したことないからな。
私は今、力の値を上昇させる魔法でファイアーステップ。敏捷の値を上昇させる魔法でウィンドステップ。
そして盾を装備している時だけ使用可能な魔法で、盾のガード率が上昇するガードアップ。
自分の能力を強化する支援魔法はこの3つが使えるんだけど……あれ?
「うん?……いや待てよ。そういえばもう1個だけ使えたな。能力強化の支援魔法」
ただしその支援魔法にはデメリットも存在していて、私は普段は絶対に使わないだろうと思ったのだが。
「あー、でも今は確認のためだしいいか。バーサク!」
そう、バーサク。それは花畑のエリアボスであるウェアウルフからもらった魔法。
その効果は強力で、1分間だけだが力と敏捷の値が50%上昇するのだ。
代わりに耐久と賢さの値が50%低下して防御面が大きく下がり、さらにデメリットとして自分のすべての攻撃が50%で失敗、つまり攻撃が敵に命中したとしても半分の確率で命中しなかったことになるというものがある。
私はバーサクの魔法の後で即座にウィンドステップとファイアーステップの魔法を使用してみた。
その結果判明したことは、どうやら同じ能力値を上昇させる効果のある魔法同士は、効果は相乗されず、使用した魔法の中でもっとも効果の高い魔法のみが適応されるという事実。
まあそれもそうか。もしも効果が相乗されるのならそれこそ支援魔法をたくさん唱えておくことで無敵にもなれるだろうし。
つまり、このゲーム内でプレイヤーの能力値を上昇させる方法は主に4つだということ。
装備品の装備補正。アイテムの使用。スキルの使用。魔法の使用。
スキルの効果と魔法の効果が上乗せされるのかどうかはわからないけど、とにかく同じ能力値を上げる支援魔法を複数使用することに意味がないということだけでもわかって良かった。
「あともう1つだけわかったことがあるな。……やっぱバーサク使えないわ」
たしかに力と敏捷が大幅に上がったことは事実だ。
しかしデメリットの方の効果が無視できない。3段斬りを使って3回全部当たらなかったこともあったし、もちろん攻撃が外れる確率は50%なので全部決まればボスモンスターでも一気にケージ1本分とかHPを削れそうではあるのだが。
中級の支援魔法で消費MPも多くリキャストタイムもそこそこ長いということもあわさって非常に使いにくい魔法であるということも1つあったし。
「これでデメリットの部分がどうにか解消できればまだ普段使いもできるのだけど」
それにバーサクの魔法の発動中は私の全身から赤紫色のオーラが放たれ、格好いいけどちょっと怖いというか、なんだか禍々しい雰囲気が漂ってしまって。
まあバーサクとは狂化の魔法ということだし、ウェアウルフが使用していたのを見たことがあるのでわかってはいたんだけど。
「この先敏捷と耐久がすごく高いんだけどすごく体力が低いモンスターが出た時用、だな」
それはつまり下界の某有名RPGに登場するメタルなんたらみたいなモンスターのことだが。
こんなことならガード率ではなくクリティカル率を上げる魔法とかも欲しいところだけど。
「とにかくグリーンフロッグは全滅させたし、もうこのクエストは終わりみたいだから街に帰って報告してこよう」
私はそう言って沼地から街へ戻ると、すぐにクエストの依頼主の元へ。
ちなみに依頼主はフローリアの街に住む音楽家の人で、このクエストを依頼した理由は沼地で作曲活動をしていたところ蛙の鳴き声がうるさくて集中できなかったからという、蛙の側からすれば酷く理不尽な理由だなとか思ったけど。というかなんで沼地で作曲活動してたんだよ。
報酬として1300ゴールドと、家具アイテムを1つもらった。
家具アイテムとは、もちろんプレイヤーがゲーム内で買った家の中に自由に配置して楽しむためのアイテムであり、今回私がもらったのはメトロノームという置物アイテム。
どうせなら革張りのソファとか、グランドピアノとかくれても良かったのにと思った。
ただ、今回のクエストで1番の収穫だったことはどうやら私は第4階層のザコモンスター相手でもそれほど苦戦せずに倒せるらしいということ。
もちろんグリーンフロッグを倒しただけでそう断ずることはちょっと危険だということもわかっているが、だけど皐月さんも言っていたけどこの調子ならもう第3階層に行ってもソロで十分やっていけるということは理解した。やっぱりレベル上げすぎなのか、私。
「あー、もう昼過ぎか。でも昼飯は今日もパス。抜いてしまってもいいな」
冒険者ギルドでクエストを達成した報告を済ませると私はギルドを出てこの後どうするか考えた。
やっぱりフィールドやダンジョンに行って短剣を使ってひたすらモンスターを倒しまくって短剣術のスキルレベルを上げておいた方がいいかな。
「上げたところでそんな大した技覚えるわけでもないんだろうけども」
たぶんあれだな。片手剣の時と同じで火属性の物理攻撃で火炎投げとか、そういうのだろう。
あとは2連投げとか?、短剣だしな。
まあとにかく今の私の片手剣と短剣を装備したダブル武器スタイルで戦う上では、短剣の方もなにかしらの技が使えた方がいいということは確実だから頑張ってみることにする。
短剣術のスキルレベルが2に上がったら、後はこの階層の残る4つの住人クエストを片付けてすぐに第3階層へ行くつもりだ。第3階層はどんな階層なんだろうか。出来れば花畑みたいな綺麗な景色の広がるフィールドがあるといいな。
<モンスター辞典>
〇グリーンフロッグ
水族。ブルーフロッグの強化版であり、本来は第4階層の湿原フィールドにて初登場するモンスター。
名前の通り緑色の蛙であり、一般的に人が思い浮かべるであろう蛙の基本カラーである。
その特徴はブルーフロッグとほぼ同じで、能力値が全体的に強化されている他に、歌を歌うことで自らの敏捷を20%上昇させてくる。(効果は30秒で切れる。)
ただでさえ素早く変則的な動きをするモンスターなので、歌を歌った直後は注意が必要。
弱点はブルーフロッグとは違い風属性。ただし耐性は変わらず水属性に耐性あり。
ドロップ:カエル肉、カエルの足




