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ニートな女神がログインしました。  作者: 唯一信
第2階層―GREEN―
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ニートな女神と初めての粉

 ゴッドワールド・オンラインの世界における階層ごとのプレイヤーの分布について。

 現在攻略最前線だという76階層までだとだいたい30~60階層までにプレイヤーの多くが集まっている。

 30階層以下は初心者と呼ばれ30階層を超えてから中級者扱い。そして60階層を超えた辺りからは攻略中のプレイヤー数もぐっと減るらしく一人一人が割と有名なプレイヤーとかになってるものらしい。

 1階層から5階層まではゲームを始めたばかりの超初心者のプレイヤーが多く集まるためプレイヤー密度はそこそこ高い。ただ6階層からはゲームの難易度が1段階上がるという話でそこからプレイヤーの振り分けというか、つまりそこまででどれだけ強くプレイヤーが育っているか。強いプレイヤーは6階層以降もすんなり進めるけどそうでないものはそこで大幅な足止めを食らう。

 そしてこれは10、15階層でも同じということだったのでおよそ5階層ごとにゲームの難易度が上昇していくという考え方も出来る。というか実際そうらしい。


「ってことは、第1階層から第5階層くらいまでは私は余裕で攻略できるってことか?」


 と、私は思いもしたがそれは違う。ちゃんと階層ごとにモンスターとの戦闘経験やレベル上げをせずに次の階層へ進んだとしたらもちろんそこで苦戦を強いられるわけで。

 まあ、まずそんな状態で階層最後の迷宮のボスに勝てるとも思わないから逆に滅多にないことだけど。


「焦りは禁物ってことだな」


 私は一人そうつぶやくとフローリアの街の門をくぐった。


<第2階層:花の都フローリア>


 夜まではまだ少しばかり時間があるから、先にアイテムの補充等をしようと思ったのだが。

 よくよく考えてみれば補充すべきアイテムなんてほとんどなかった。

 だってダメージを受けずHPも減らないからポーションのようなHP回復アイテムは完全に荷物だし。

 MP回復アイテムである聖水は第1階層を出るときに100個も買っておいたおかげでまだまだ余裕がある。

 なので私はまずこの街にもあるであろうあの店を探してみることにした。

 あの店、つまりは魔法を覚えられる巻物を売っている魔法屋を。


 ♦ ♦ ♦


 始まりの街の魔法屋の店主がいかにも魔法使いというか、魔女のような恰好をした老婆だったのに対しこの街の魔法屋の店主はなかなかに若い女性で、でも恰好が魔女っぽいのは同じだった。


「いらっしゃい!」


 そして何よりも、口調というかおそらく性格的な部分がサバサバしてた。


「あの、巻物を買いたいんですけどまずカタログを見せてもらえますか?」

「はいよ。これがうちで扱ってる商品さね」

「……なるほど」


 私は女性店員の言葉の後で目の前に開かれた商品カタログを見て理解した。

 ああ、始まりの街と同じだな。いや、売っている商品が、という意味ではなくつまりは。


<魔法屋カタログ:巻物>

 ファイアーアローの巻物 魔法『ファイアーアロー』を習得することが出来る巻物  1200G

 ウォーターアローの巻物 魔法『ウォーターアロー』を習得することが出来る巻物  1200G

 ウィンドアローの巻物 魔法『ウィンドアロー』を習得することが出来る巻物  1200G

 サンダーアローの巻物 魔法『サンダーアロー』を習得することが出来る巻物  1200G

 ソイルアローの巻物 魔法『ソイルアロー』を習得することが出来る巻物  1200G

 アイスアローの巻物 魔法『アイスアロー』を習得することが出来る巻物  1200G

 ライトアローの巻物 魔法『ライトアロー』を習得することが出来る巻物  1700G

 ダークアローの巻物 魔法『ダークアロー』を習得することが出来る巻物  1700G

(2ページ目)

 マジックシュートの巻物 魔法『マジックシュート』を習得することが出来る巻物  1000G



「矢ばっかりだな。もしかしてこの先の階層の魔法屋も同じ感じ?」


 光属性と闇属性の魔法が他より少し高い点と、無属性の魔法が少し安い点も同じだった。

 というよりも無属性の魔法。なぜにマジックアローではなくマジックシュートという名前なのか?

 第1階層でもちょっとだけ疑問に思ったんだよな。他は皆ボールって魔法だったのに1つだけマジックショットって。

 もしかすると無属性の魔法って、球とか矢とかいうなんらかの形を作るってことが難しいのかな。


「お客さん、どうする?」

「え、ああ。じゃあ……全部買います」

「はいはい全部ね……ん、全部?、ぜんぶぅ~!?」


 ちなみに今の巻物を一挙に全部買うとしたら値段は合計で11600G。

 しかし私の所持金は現在3万Gを超えている。ああ、さっき銀行で降ろした2万プラス花畑でモンスター退治して得た分を合わせてね。

 なのでまったく問題なく買える額だったのだが、あ、なんか店のお姉さんがびっくりしすぎて失神してるっぽいぞ。気持ちはわかるけど面倒だから早く復活してほしいな。


「あの~」

「え、あ、はい!、えっと、全部。ですね?」

「はい、全部買います」

「えっとじゃあ、合計で11600Gになります」

「……はい」

「うそ!?、あ、いえ。ちょうどですね。えっと、じゃあこちらが商品になります」

「ありがとう」


 というわけで私はさっそく買った巻物を広げて読んでみたよ。その場で全部。

 ちなみに巻物は開いて目を通した瞬間に消えてなくなるので実際に中身を読むことはない。

 巻物が消えたらその時点でその巻物で習得可能な魔法は習得されている。

 なおすでに自分が習得している魔法の巻物はまず開くことができないので魔法が重複して覚えられるということはない。あったらそれはバグ確定である。


 〇ファイアーアロー

 火属性の初級攻撃魔法。火で作られた矢を敵に向って発射する。

 消費MP:4 リキャストタイム:3秒


 リキャストタイムっていうのは前にも1度だけ説明したけど再使用可能までの時間のことね。

 今まで私は皆にもわかりやすく再使用可能までの時間って言ってたけどゲーム的にはこちらが正しいっていうか画面には本来こう表示されてるわけで。

 まあもうわざわざ親切に再使用可能までの時間とか書かなくてもわかるでしょう。


 で、消費MPはボール系よりも1だけ多いしリキャストタイムもボール系よりも1秒長い。

 威力や射程距離についてはもう知っている。ラフィアちゃんが使ってたからね、アロー系の魔法。

 あ、ボール系とかアロー系っていうのはもちろん私がそう言ってるだけでゲーム的にそんな区分けがあるわけじゃないからね。わかってると思うけど。


 ウォーターアローとかその他の属性のものについても属性が違うだけで消費MPとリキャストタイムは同じということ。マジックシュートだけアロー系じゃないから説明欄がちょっとだけ違ってたけどそこはまあいいだろう別に。


 アロー系の魔法は威力はボール系の魔法よりも少し劣る。

 しかし攻撃速度と魔法の射程距離がボール系よりも優れているので遠距離攻撃が可能。


「まあ、実際に自分で使ってみて感覚は覚えておくにこしたことはないか」


 と、私は一応他の覚えた魔法の説明欄をさらっとチェックし終えるとそこでふとある疑問が浮かんだ。

 ああ、そういえば。魔法屋って巻物以外には何か売ってないんだろうか。


「あの、この店って巻物以外には何を売ってるんですか?」

「ああ、うちは普通はって言うか、基本は粉ものを売ってるよ」

「粉もの?」

「うん。あれ、もしかしてお客さん知らない?」

「え、はい」

「あれぇ~?、でもお婆ちゃんの店でもたしか扱っていたと思うんだけどなぁ」

「お婆ちゃん?」

「あ、第1階層の始まりの街で魔法屋やってるお婆ちゃん。あれ私のお婆ちゃんなんだ」


 おっとそれはまた新情報だぞ。まさか階層をまたいで人々のそんな繋がりが見えてくるなんて。

 え、ていうかもしかしてお姉さんって。


「お姉さんって冒険者なんですか?」

「え?」

「いやだって、第2階層の街で店を開いているってことは」

「ああ、うん。いや、私はこの街の生まれだし冒険者ではないよ。冒険者だったのは私の両親の方。私の両親は始まりの街の生まれだったらしくてさ。冒険者になって迷宮を突破してこの階層に来て、この街で私を生んだらしいの」

「らしいって?」

「ああ、それで生んでしばらくしたら私は施設に預けられたらしくて。両親はそのまま先の階層に行っちゃったんだって。だから私、両親の顔も覚えてなくてさ」

「そ、そうなんですか」


 おいおいおいおい、なんだこれ突然に。

 え、このお姉さんゲーム内のただのお店の店員さんだよね?

 なのにそこまで深い事情というか、キャラクターの壮絶な過去の話とか用意されちゃって。

 もしかしてこの人意外とこの階層では重要なポジションの人だったわけ?


「あ、でもそれじゃあお婆さんっていうのは?」

「うん。私の母親の方のの祖母なんだけどね。たまに私始まりの街に様子見に行くから」

「え、どうやってですか?」

「どうやってって。え、普通に祭壇で」


 お姉さんの話を聞いていくうちにわかったことがある。

 このゲーム内だけに存在するキャラ、街の住人などのノンプレイヤーキャラクター(NPC)の人々も祭壇を利用して階層を移動できるらしいということ。

 そして例えば、第2階層で生まれたと設定されているNPCは第2階層以下の階層の祭壇には自由にアクセスできるということ。

 そして最も驚かせれたのはお姉さんの両親が冒険者だったということ。

 え、冒険者ってつまり私たちこのゲームを攻略してるプレイヤーの呼称じゃなかったんだ。

 NPCも冒険者という職業になることがあり、もちろん迷宮のボスを倒せば次の階層へ進んだりすることもありえるという。


 …………なにそれ?


 ちょっと待てよ。もし本当にそんなことが可能で日常の中で起こり得るのだとしたら、それは大丈夫なんだろうか?

 極論だがある街の住人が全員冒険者にでもなって迷宮突破して別の階層に行ってそこに住み着いたりしたら元の街が人のいないゴーストタウンと化したりしやしないか。

 いや、それ以前にNPCのそうした階層の移動まで考慮しているのだとしたらいったいこのゲーム、どれだけ莫大なデータ処理をしているというんだ?


 前々から妙にリアリティーがあるというか、すごく丁寧で凝った作りをしているゲームだなって思ってたけどこれはさすがにやり過ぎだろう。

 本当にこのゲーム、ただのRPGにしては作りこみ度が尋常じゃない。ファンタジー系のアニメとか、映画の世界の中に入り込んじゃったみたいだよ。


「お客さん、どうかしたの?」

「え?、あ……ごめんなさい。ちょっとぼうっとしてたみたいです」


 私はお姉さんに呼びかけられて気がついた。どうやら考え込んでしまっていたらしい。


「そう。まあ急に暗い話しちゃった私のせいかもね。そうだ、それで結局何の話してたんだっけ?……ああ、そうだ粉、粉ものの話ね」

「そう、ですね。えと、粉ものって何ですか?」

「んー、説明するより見てもらった方が早いかも」


 というわけで私の思考はいったんは置いといて話はもとに戻った。

 お姉さんの言葉の後に再び私の前に開かれたこの店の商品リストには粉ものと呼ばれるアイテムの正体が書かれていた。


<魔法屋カタログ:粉>

 力の粉 1分間STRを10%上昇させる粉  400G

 守りの粉 1分間VITを10%上昇させる粉  400G

 素早さの粉 1分間AGIを10%上昇させる粉  400G

 賢さの粉 1分間INGを10%上昇させる粉  400G

 器用さの粉 1分間DEXを10%上昇させる粉  400G


「おお!、こんなアイテムがあったのかって、高い!、え、1個で400G!?」

「そうだよ。でもこれが結構売れるのさ。まとめて10個くらい買ってく客が多いかな」

「10個って、4000G!?」


 いや、その情報も驚きではあったんだけどまずは1つ疑問。


「あれ、でも運を上げる粉はないんですか?」

「ああ、私も詳しいことは知らないんだけどさ。なんかまだ作れないらしいよ?、今でも錬金術師のお偉いさんが色々試してるっぽいんだけど難しいみたい」

「あ、粉って錬金術で作れるものなんですね」

「そうだよ。その錬金術師たちが作った魔法の粉を、こうしてうちで売ってるの。売り上げの半分くらいは錬金術師に還元しなきゃいけないからこの値段なの」

「へぇ、なるほど」


 じゃあ錬金術師たちが自分で売ればいいのにって思ったけど、たぶん錬金術師の人たちは錬金術、っていうかものを作ることに関心があるのであって作った物の売買だとかお金とかにはあまり頓着しないということなんだろう。よく言えば職人気質というか。


 そして私はお姉さんから粉もののアイテムの説明を聞いた。


 まず、同じ種類の粉を1つの粉の効果時間内に重複しての使用はできないこと。

 つまり力の粉を1つ使ったら、力の粉の効果が消える1分間は同じ力の粉を使うことはできない。

 まあそりゃそうか。もしもそれが出来たら10個連続で使えば1分間だけだが能力が100%上昇なんていう馬鹿げた結果を生み出すからね。

 それで、でも別の種類の粉であれば複数同時に使用はできるとのことでこれに制限はない。

 だから5種類の粉を全部使えば1分間だけ5つの能力すべてが10%上昇するわけだ。


 器用さの粉だけは、DEXは基本的に戦闘には関係ない値だから使う意味はなさそうだけど。


「どう、いくつか買ってくかい?」

「あ、じゃあ。力、守り、素早さ、賢さの粉をそれぞれ5個ずつ下さい」

「はいよ。じゃあ全部で20個だから、8000Gだね」

「……はい」


 よくよく考えてもみればたかが1分間だけ、しかも10%だけ能力値を上げるなんてアイテムをこんなに買って果たして使うのかということだったけど、まあ一応持っておいて損はないだろう。

 気休め程度だけどパワーアップできるアイテムだということは間違いないわけだし。

 しかし散財したものだ。まさかこんなに高いとは。


「まいどあり。また来てね~!」


 ま、おそらくここにはもうこないと思うけれど。

 にしてもあのお姉さんが始まりの街の魔法屋のお婆さんの孫ね。……あんま似てないと思うけど。


 私が魔法屋さんから出るとすでに陽はかなり落ちてきていてまもなく夜になるというところだった。

 このまま花畑に行って時間を潰していてもいいけど、せっかくだしもう1軒何かの店に入ってみよう。

 ということで私が向かったのはこの街の薬屋だった。

 幸いにも薬屋は前に1度見つけていたのですぐにまた見つけられた。

 店に入ったら20代後半くらいの若い女の人が店員さんだった。


「いらっしゃいませ」

「あ、どうも。えっと、聖水をいくつか買いたいんですけど」

「はい」

「あ、それとこの店の商品一覧も見せてもらっていいですか?」

「はい、商品一覧ですね」


 私は薬屋さんに商品の一覧を見せてもらった。

 薬屋さんの場合は、階層が上がったとはいえ第1階層とはそこまで品ぞろえが違うということもなかったけど。ただ1つだけ、第1階層の始まりの街の薬屋にはなかった商品があった。


「あの、すみません。ちょっと聞きたいんですけど」

「はい、なんでしょうか?」

「この、麻痺消し薬っていうの。これがあるってことはつまり、この階層には麻痺っていう状態異常にしてくる攻撃をしてくるモンスターがいるってことですよね?」

「はい、その通りです。森に出現するキラービーなどがそうですね」

「キラービー?」


 ん、待てよそのモンスター名どっかで聞いたっていうか見たことがあるぞ?

 ……ああそうか、調合スキルのレシピだ。たしか麻痺消し薬を作るための素材アイテムにあったな。


 〇麻痺消し薬

 麻痺消し草+キラービーの針+水


 そうそう。つまりキラービーっていうモンスターからはキラービーの針っていうアイテムがドロップしてそれを素材に麻痺消し薬が作れるんだろう。

 麻痺消し草っていう草は、わかんないけどたぶん森に生えてるのかな?


「麻痺っていうのは、具体的にはどんな状態異常なんですか?」

「はい。麻痺は、一定時間ごとに体がしびれて硬直し、その硬直した瞬間は一切の攻撃、防御、回避ができなくなるというものです」

「なにそれ最悪じゃん!」

「はい。ですがキラービーから受ける麻痺(微小)に関して言えばそれほど恐れる必要もないかと」


 薬屋のお姉さんは森に出現するキラービーというモンスターから受ける麻痺(微小)の効果を教えてくれた。

 麻痺(微小)は10秒毎に1秒間ほどのしびれが発生するというものだった。

 そして麻痺の状態異常も放っておけば自然治癒するらしいのだが毒とは違い時間で決まっているというわけではないようで、しびれを受けた回数によって自然治癒するらしい。

 麻痺(微小)の場合は10回体にしびれが来たら自然治癒ということだった。


 でも、ということは11秒を1セットとしてそれが10回と言うことで110秒。

 麻痺になったら治癒するのに約2分ほどかかる計算になるけど。


 第1階層のポイズンスパイダーの例から考えるに、キラービーを倒せば麻痺耐性(微小)のスキルが手に入るのだろうか。


「じゃあ、聖水を10個と麻痺消し薬も10個下さい」


 聖水の値段は変わってはおらず50G。麻痺消し薬は1個60Gだったので合計1100G。

 聖水はまだまだ十分に余裕があったけど一応買い足しておいた。備えあれば憂いなしだよ。

 備えすぎて結局使わずに憂うことは、もしかしたらあるかもしれないけど。


 そうして私は聖水と麻痺消し薬を受け取ってアイテムボックスに収納すると店員のお姉さんに礼を言ってから店を出た。そこでちょうど夜になったみたいだ。


 まあ、今日の夜は花畑だけ。森へは明日の朝行くことにしよう。

 ということでさっそく夜の花畑へ行くとしよう。果たしてエリアボスはどんなモンスターなのやら。


<街の紹介>

〇フローリア

別名花の都とも呼ばれておりその名の通り街中に花が溢れかえっている。

この花は街の住人が育てたもので管理は住人全体で行っている。花の水やりなどは当番制。

街としての特産品ももちろん花で、街には花屋が全部で5軒もある。

実はそれぞれの花屋でしか買えない花とかもあるので花が好きなプレイヤーはすべての花屋を見て回るとおもしろいかもしれない。

街のシンボルは公園にある大きな花時計でNPCの間で有名なデザイナーが設計した。

なお、街中では花の香りがそこかしこに漂っているが香り同士が混ざって不快な匂いにならないように計算されており、プレイヤーも設定を操作すれば嗅覚情報を抑えることも出来るので現実で花の香りなどが苦手だというプレイヤーも安心して探索できる。

ゴッドワールド・オンラインの中には疫病という状態異常の他、NPCだけが罹る病気で花粉症も存在しているが、プレイヤーは絶対に花粉症になったりしないのでその点についても安心である。


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