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ニートな女神がログインしました。  作者: 唯一信
第2階層―GREEN―
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ニートな女神と初めての人狼

第1階層編が全部で40話以上あったので第2階層編以降は出来れば40話以内に終わらせて次の階層に進みたいところ。ただ、30話はないと逆に攻略早すぎねってなりそうな気もするけど。

<第2階層:花畑>


 夜の花畑は昼間とはまた違った雰囲気を醸し出していた。

 月の光に照らされて地上の花がより美しく輝いているようだって、詩人かよ私は。

 ただもちろん、変化はそれだけではなかった。


 出現モンスターの変化。大きくは2点でハニービーが出現しなくなったこと。

 そして代わりに出現するようになったのがワイルドボア。第1階層でも出現したイノシシだ。

 それとホワイトバタフライについてだがなんと夜には白く発光していた。

 そのおかげで遠くからでもすぐに位置が特定できるのだけどその姿がまた幻想的でついつい見入ってしまう。それも一種の罠かもしれないな。


 私は花畑に出てきてからまた1時間ほどモンスターを倒していったのだけど一向にエリアボスの出現する気配がなかった。だからもしかするとこのフィールドにはエリアボスはいないのかもしれないなとか私が思っていたら。


「なんだ。これならさっさと森に行った方が…………ん?」


 そこで聞こえてきたのは狼の遠吠えのようなもの。

 あれ、ちょっと待てよ。今のなんかデジャヴなんだけど。

 そう、たしか第1階層の平原のエリアボス、レッドウルフの出現の時もこんな声というか、登場の演出があったような……


 しかし、とっさに身構えて周囲を警戒したのに対し特に何かが現れる気配はなかった。

 幻聴かな。いや、たしかに狼の遠吠えが聞こえた気がしたんだけど。


「うーん?」


 私は訝しがりながらもまあいいかと思い念のためあと1時間ほどこのフィールドを探索してそれで何も出なければ今日はもうログアウトしようと思った。

 それで、そこから30分後。再びさっきの狼の遠吠えが聞こえた。しかもさっきのものよりも大きく、長い。これはもしや……近づいてきてる?


「でも、今のところまだ何もいないけど?」


 私はもう一度よく周囲を観察してみたが少なくとも狼、獣っぽい何かの姿は見当たらなかった。

 ちょっと遠くにゴブリン5体のパーティは見つけたけど。


「もしかして、ここのエリアボスって時間経過で出現するタイプ?」


 一口にエリアボスと言っても様々なタイプが存在するらしい。

 夜しか出現しないもの、逆に昼しか出現しないもの。昼夜の区別なく出現するもの。

 レッドウルフのように、ウルフを倒していくうちに出現確率が上がったり。

 ビッグポイズンスパイダーのようにフィールドのとある場所にしか出現しないもの。

 ストーンゴーレムのようにこちらから手出ししない限り戦闘にはならないやつなど、それこそその特徴は多岐に渡っていると言ってもいい。

 そして聞いたところによると、そのフィールドに連続して一定時間留まることで初めて出現するエリアボスというのもいるという話だったがここのがそうなのだろうか。

 ご親切にだんだんとお前に近づいてきてますということを知らせるためか、あるいは恐怖の演出なのかはわからないが遠吠えが聞こえるから間違いないと思うけど。


 そこからさらに15分後、3度目の遠吠えでもうかなり近づいて来ていることがわかった。

 だが、まだ姿は見えず戦闘にならないところから見るにおそらく次で来るな。


「1時間、30分、15分とだんだん遠吠えの感覚も短くなって来ている。次は15分以内に、来るんだろうけど」


 さて、ここまで回りくどい演出をしたからには出現するのも相当なレベルのモンスターなのだろうと私は期待していた。いや、このフィールドのモンスター弱すぎて退屈してたから。

 そしてそれから待つこと10分。ついにそいつは私の前に姿を現した。


「ガルルルルル、ガウ!!」


 私の予想ではレッドウルフのように大きな狼とかそういうモンスターを想像していたんだけど。

 うん、まあそいつも獣と言えばそうなんだろう。姿形はコボルトに近いし。

 コボルトの頭部が可愛らしい犬のものだったのに対しそいつの頭部は獰猛な狼のものだった。

 2足歩行の狼、それはすなわち狼男と呼ばれる現実世界でも広く知れ渡っている化け物であり、このゲーム内でのモンスターとしての名前は……


「……ウェアウルフ。なるほど夜に現れるにはぴったりのモンスターだ」


 黒っぽい灰色の体毛に赤い瞳、両手の爪は鋭く牙も同じ。こちらを威嚇するように尻尾を揺らしてる。

 HPケージは長いケージが1本とさらに長いケージ半分。なかなかにタフなようだ。

 まあ間違いなく力と、あと敏捷は高そうだよなと思ったいたらその通りだった。


 戦闘開始直後いきなりの急接近、一瞬にして距離をつめられ右手の爪による引っ掻き攻撃。

 私はそのスピードにも驚かされたがなによりもその攻撃で5のダメージが発生したことに驚かされた。

 盾ではなく素で受けたということもあるかもしれないが今の私にただの物理攻撃でダメージを通してくるとか、どんだけSTR高いんだよ。


「火炎斬り!、くっ、火は効きにくいのか」


 私が反撃にはなった火炎斬りが命中したもののやつのHPをケージ1割削るにもいたらなかった。

 ウェアウルフの耐久もそこそこ高いという可能性もあるが今の感触ではたぶん火に耐性ありだな。

 ウェアウルフは反撃を受けた瞬間に飛びのきまた私と距離を置いた。


「ウォーターボール!……やば、よけられた。うわぁぁぁぁ!」


 私が今度は魔法を試してみようとウォーターボールを放って見たが敏捷が高いせいでウェアウルフはそれをなんなくかわして再び接近しての引っ掻き攻撃。しかし今度はギリギリで盾で攻撃を受け止められたおかげでダメージは0だった。うん、素で受けなきゃ問題はないようだ。

 私は2段斬りで応戦したがそれで1割のHPを削れたところを見るにやはり耐久がそこまで高いわけではなさそうだった。

 まあ、さすがに力と敏捷が高いのにその上でさらに耐久まで高いなんてただのフィールドのエリアボスではありえないとは思う。迷宮のボスとかならあっても不思議はないけど。


 ウェアウルフはまた飛びのいて距離を置いてきた。

 完全なヒット&アウェイ戦法ではないにしてもこちらから攻撃してダメージを与えるたびに距離を置かれたのではなかなか攻撃が繋がっていかない。

 いや、それでもこうしてちょくちょくと攻撃を当てていけばいつかは倒せるし、こちらが無抵抗で向こうの攻撃を受け続けでもしない限り私が負けることは絶対にない。

 ないのだけど、それだと時間がかかりすぎる。


「ボール系の魔法だと遠距離ならかわされるからな。矢で行くか。ウォーターアロー!」


 私の予想通りウェアウルフはボール系の魔法ならかわせるが遠距離まで素早く飛んでいくアロー系の魔法はかわしきれないようで、さらに運が良かったのはどうやらウェアウルフは水属性が弱点だったみたいだ。アロー系はボール系よりも威力が低いはずだが今の一撃でHPケージは1割削れた。


 それでだ。遠距離にいるときにダメージを受けたことが関係しているのかウェアウルフの方も遠距離攻撃を使用してきた。腹に思いっきり空気を吸い込んでいた。

 あ、あれはドラゴンと同じやつ……衝撃波だ!?


 私も初見であれば間違いなく食らっていたに違いないが幸いにも1度学習済みの攻撃だ。衝撃波の射程や攻撃範囲はわかっていたので慌てて安全地帯に駆け込むとその瞬間ウェアウルフの衝撃波が私がもともといた地点を薙ぐように駆け抜けた。


「あっぶねー。近接メインのやつかと思ったら衝撃波使えるとか。やっぱ第2階層のエリアボスは一味違うな」


 衝撃波は撃った後に数秒の隙が出来ることもドラゴン戦では学習済みだ。よし、今のうちに。


「ウィンドアロー、サンダーアロー、ソイルアロー、アイスアロー!」


 風、雷、土、氷の4属性によるアロー系魔法を当ててみたがどれもダメージは普通程度。

 ただ今の4連撃でさらにウェアウルフのHPケージが2割削れて残りは大ケージ1本弱。

 そしてここからウェアウルフの猛攻が始まった。


 まず接近してきた際の攻撃が1回から3連続攻撃になった。

 それまでの爪による引っ掻き攻撃に加えてコボルトのように足を使った蹴り技、さらには頭部がかみつき攻撃をしてくるようになったせいで攻撃の回避および盾での受け止めが非常に困難になった。

 おかげで何度か盾が間に合わずにまた素で攻撃をくらいダメージを受けることもあったが、すぐに反撃して向こうにもダメージを与えることでHPドレインⅩのスキル効果により私のダメージは帳消しに。

 私はいまだHP全快状態を維持していた。


 攻撃が激しくなったのに加え衝撃波の常時使用、あとこちらが反撃しても飛びのいて距離を置くことをせずにさらなる反撃でもって応戦してくるなど戦い方のパターンを変えてきたのも辛かった。

 なんていうか、決してピンチというほどでもないけど対応が追いつかないというか。

 まあ、それでも必至に攻撃を続けてついにウェアウルフのHPは残り3割程度にまでなった。


「グルルルルル。ワォォォーーーン!!」


 そして残りHP3割になったウェアウルフがそこで大きな遠吠えをあげた。

 まさか仲間を呼ぶのかと身構えた私だったがどうやら違ったようだ。いや、あるいは仲間を呼ぶ以上にまずい状況になったようだ。

 ウェアウルフの体からなんか赤と紫が入り混じったオーラのようなものがまとわりついたかと思えば赤い瞳がキラリと光ったように見えた。


「あ、やば!?」


 これは絶対になにかしらのパワーアップ系のスキルか魔法を使用したに違いない。

 私は慌ててウェアウルフから距離を置こうとしたが一歩遅かった。先ほどよりもさらに素早くなったウェアウルフは一瞬にして私の懐に入り込むとそこから5連続攻撃をしてきた。

 ただ恐ろしかったのは、強化されたのはどうやら敏捷だけではなく力もだったようで。


 私はそこで一気に80以上のダメージを受けてしまった。

 すべてを素で受けたのもあるが、何より一撃で10~22ダメージも食らってしまった。

 これはまずい。もう1度同じ攻撃を受けたら死ぬ可能性もあるぞ!?


「ドラゴンハウリング!」

「グギャウ!?」

「ウォーターアロー、水流斬り、2段斬り~!!」

「ギャアアアアアアア」


 至近距離にいたウェアウルフはいくら敏捷が上がっていたといってもドラゴンハウリングをかわせるだけの余裕はなかったようで直撃。これによりあらゆる防御行動を取れなくなった。

 そしてまずは確実に命中するであろうウォーターアローをウェアウルフののど元に叩きこむとそれにひるんだ隙をついてさらに水流斬り。実際にはこの時点でウェアウルフのHPケージは0になっていたのだけども、ボスゴキブリのように根性みたいなスキル持ってたら面倒だし最後におまけで2段斬りを追加しておいた。


 しかし驚いた。最後のあれにはまじで驚かされたし。なんだったんだあの赤紫のオーラみたいなの。


 と、私の疑問への答えはその後すぐにわかった。

 ウェアウルフが完全に倒され体を光に変えて砕け散って行った後。

 私は440の経験値と300Gを入手した。そしてこの階層に来てから初めてのレベルアップ。

 レベルが17に上がった。


 レベル16→17


 HP:175→180 MP:106→110

 STR:40→42

 VIT:40→42

 AGI:36→39

 ING:32→33

 DEX:21→22

 LUX:23


「おー、AGIが3も上がってる。よしよし」


 そしてお楽しみのスキル入手タイム。さて、ウェアウルフからはいったいどんなスキルが……まあ予想はついてるけど。


<新しいスキルを入手しました>

 魔法:バーサク


「ん?、バーサク?」


 〇バーサク

 闇属性の中級支援魔法。狂気を解き放ちオーラをまとう。1分間STRとAGIが50%上昇するが、VITとINGが50%減少する。自身の攻撃が50%の確率で失敗扱いになる。

 消費MP:12 リキャストタイム:5分


「えーーーーーー!?、なにこれ全然使えないじゃん!!」


 いや、STRとAGIが50%も上昇するという効果は素晴らしいものだと思う。事実さっきウェアウルフがおそらくはこのスキルを使ったことでどれほど強大な力を得ることが出来るのかということは十分に理解はしている。

 だがその分デメリットも大きい。VITとINGが50%減少というのに関してはまあ理解は出来る。狂気に身をゆだねているのだから守りとか賢さ、知能が低下してるってことなんだろう。

 でも最後のやつ。自分の攻撃が50%の確率で失敗扱いというのは厳しすぎる。

 わずか1分間しか効果がないというのにそれではまるで意味がない。


「いや、何回か攻撃が外れてもいいから1分以内に一気に片付けようっていう魔法なのか。でもリスクが大きすぎるよ。絶対に使わないよこれ」


 VITとINGが半分になっているせいでその状態で反撃を受けたらそれこそこっちがやられかねない。強大な力を得る代わりに相応のリスクがある。まさに諸刃の剣と呼べる魔法だった。

 この魔法を使う、いや使わざるを得ない状況にだけはならないようにしなければ。

 ボス戦とか強敵とかの戦いではむしろ絶対に使ってはいけない魔法だろう。返り討ちにあってそのまま死亡する未来しか見えない。もはや禁呪だよ、これは。


「くそ、魔法はスキルと違って1度覚えたらオフとか出来ないからな。捨てるなんてことも無理だし。うっかり口走らないようにしなきゃ。バーサk……おっと、危ない危ない」


 実際には小さくつぶやいたくらいでは魔法は発動しないことが多いのだが万が一うっかり発動させてしまう可能性もないとは言いきれないので要注意だ。


「こんなことならウェアウルフなんて無視してとっと森に行けば良かったかも」


 倒したモンスターからスキルや魔法をいただくとはいえ、そのモンスターを倒したときにどんなスキルや魔法が手に入るのかは事前にはわからないから。

 だからたまにこうして普段は絶対に使う機会なさそうな外れスキルや外れ魔法を覚えたりするんだけど。

 今までのでいうと影遁とか、あとは意外とポイズンとか使わないんだよね。わざわざ敵を毒の状態異常にする必要性がないっていうか。今のところそこまでしなきゃ倒せないモンスターと出会ってないだけなんだろうけども。


「はぁーあ。あ、そうだ。ドロップアイテムは……」


 私は一通りバーサクの魔法についての考察を終えるとウェアウルフがドロップしたアイテムを確認してみた。


「お、装飾品かな。指輪だ。しかも2個?」


 ウェアウルフは力の指輪というアイテムを落とした。

 守りの指輪とか、賢さの指輪と同じで力の指輪はSTRが+10されるというだけのシンプルな効果のものだったけど、なぜかそれが2つも落ちていた。

 そういやビッグポイズンスパイダーも倒した時に耐毒の指輪を4つも落としていたな。あの時はつまりビッグポイズンスパイダーは4人パーティで倒すことが推奨されているんだろうと思って気にもしてなかったけどウェアウルフはどうやら2人がかりで倒すべきモンスターだったようだ。

 まあ、どっちか片方がウェアウルフの攻撃というか、注意を引き付けている間にもう1人が攻撃を当てていくってことなんだろうな、きっと。本来はそういうふうにして倒すべきだったんだろう。

 私は、最後バーサク使われるまではなんだかんだ言って1人で余裕で相手出来てたけど。


 もちろんそれ以外にウェアウルフからは人狼の皮と、人狼の牙というアイテムがそれぞれ2つずつ落としていたけど。これももちろん回収した。

 それにしても皮とか爪とか牙とかって素材アイテム。いったいどこで何に使うのか。


「よし。まあこれで花畑は攻略出来たってことにして、明日は森に行こう」


 ちなみにこれは後でギルドのあのお兄さんから聞いた話だが、なんとウェアウルフというのは一晩に1体しか現れないモンスターなのだとか。

 だからすでに他のプレイヤーがその晩のうちにウェアウルフを倒していたりした場合はいくら待っても次の日の晩まではウェアウルフは出現しない。

 まあ私も、フィールドであのレベルのモンスターに一晩で何度も遭遇するのはちょっと勘弁願いたかったんでむしろ好都合だったけど。

 でも今晩私がウェアウルフと遭遇して倒せたことはちょっと運が良かったのかもしれない。


 私はフローリアの街まで戻ってくると門をくぐったところでログアウトした。

 第2階層に移動して最初の1日にしては良いペースだと思う。この調子で第2階層も出来れば1週間以内に突破して次の階層に行きたいな。

 別に焦っているわけでもないけど、もっと色々な景色、色々な世界を見たいから……なんてね。


 ――神界にある私の部屋――


 なんか最近ゲームに熱中しているせいか食事の時間が不規則になってる気がする。

 ああ、いやそれは元からか。規則的な生活を送っていたわけでもないしね、ニートだから。

 そもそもニートには時間の感覚なんてあってないようなものだし。


「……腹減った。コンビニでなんか買ってくるか」


 私は現実世界へと帰還した後、今日の夜ご飯を買いに近所のコンビニエンスストアに向かった。

 カップ麺と保存が効く食べ物を少し、それと弁当。明日の朝食用にサンドイッチも買っておく。

 部屋に帰ってきて弁当を食べながら私は考える。

(飲み物は高いので買わない。水道水で十分だし。)


「あー、たまには自炊とかするかな」


 とかなんとか口に出して言うけど結局はしないんだよね。

 正直料理とかもう面倒だし、それに私はまったく出来ないわけでもないけど決して上手くもない。

 前に実家に帰った時に私が作った料理も、両親は普通の味だなと言っていたくらいだし。

 いや、別に普通が悪いわけでもないんだけど。


「……明日は、森に行ってみて、だな。1日で攻略が終わればいいけど」


 キラービーというモンスターが出現することはもうわかっているが、きっとそれ以外にも森ならではのモンスターが出現するに違いない。

 森ならではモンスター……熊とか?、あと狐とかも。


 森の攻略が終わったら森を抜けた先にあるという村もちょっと見て、そして次のフィールドである牧草地帯に行く。それが終われば最後のフィールドの沼地、そして第2階層迷宮に挑戦だ。

 そういや、私のレベルって今17だけど、第2階層を安全にクリアするには何レベルくらいあればいいんだろうか。

 うーん、まあ第2階層の終わりまでに少なくとも20レベル以上にはして置きたいよね。

 そうだな、どこかで弱いなりに経験値が良いモンスターとかいたらレベル上げもしておくか。

 下界で有名なあのRPGに登場するメタルなんたらみたいな経験値たくさんもらえるモンスターとかいたらいいのにな。


「いや、ゴッドワールド・オンラインの中にもいるのかな?」


 今すぐスマホで攻略サイトをチェックして調べてもいいけど、でもそれじゃあちょっと味気ないから明日森の攻略が終わったら街で情報収集してみよう。そっちの方が自分で調べた感あるし。

 私は、出来れば攻略サイトとか攻略本とかは見ないでゲームをプレイしたい。それらを見ることは要はネタバレであって実際にゲームをプレイした時の感動が減ってしまう気がするから。


 私は弁当を食べ終えるとそれを片付け、さっきコンビニで買ってきたサンドイッチは冷蔵庫に入れ、カップ麺その他は台所に置いておいた。

 そうしてベッドに入り込み寝ようとしたんだけど。


「おっと、いけない。電気電気」


 部屋の照明をつけたままで寝ると電気代がえらいことになるからね、忘れずに消しておく。

 いや、1回くらいなら大丈夫とか思って油断してるとまじで危ないからね。電気代って。



<モンスター辞典>

〇ウェアウルフ

獣族。第2階層のフィールド、花畑のエリアボス。

容姿はコボルトに似て2足歩行の狼であり、体色は黒っぽい灰色。

ただしコボルトと違い頭部の狼部分は獰猛かつ凶暴な獣のそれでありそこに可愛さはない。

力と敏捷が非常に突出しているが耐久と賢さはやや低め。

HPが減る毎に攻撃が連続で繰り出されるようになり凶暴性も増していく。

両手の爪による引っ掻き攻撃、足の蹴り技、頭部の噛みつき攻撃に加え本編では語られなかったが振り返りざまに尻尾のたたきつけ攻撃もあって近接戦闘は得意。

さらに遠距離の敵に対しても衝撃波を放って攻撃してくるため隙がない。

弱点は水属性で火と闇属性に耐性あり。

HPが極限まで減ると使用してくるバーサクの魔法(効果は本編参照)が強力で、ウェアウルフが使う場合には攻撃が50%の確率で外れるというデメリットは存在しないため要注意。

玲愛の読み通り、本来であれば2人以上のパーティで倒すことが推奨されているモンスター。

ドロップ:力の指輪、人狼の皮、人狼の牙


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