新ヒーロ―誕生? だよね?
此れがストレス獣のなの?
昔初めて見たのに比べて印象が違うのだが?
確か昔は同じ言葉しか話せない感じだったんだが……。
「世界の平和は俺が守るっ!」
その前に柴犬から降りろ糞餓鬼。
動物愛護団体から抗議が来るぞ。
というか人の話を聞けや。
「いくぞっ! 太郎っ!」
「オンッ!」
糞餓鬼はグルリと右腕を回し左手に当てる。
そのままグルリと左手を同じ様に回し右手に当てる。
「合体変身っ!」
「オオ~~ン」
糞餓鬼は立ち上がりそのままジャンプ。
其れを追うかのように柴犬の太郎が跳躍。
其の姿は有る英雄の姿を彷彿させる。
待て。
待て。
待て。
合体変身だと?
まさか。
まさか。
まさか?
コイツまさか十三人目なのか?
顔を仮面で隠した英雄。
機械を体に埋め込んだ改造人間。
サイボーグ。
顕現したストレス。
ストレス獣を駆逐するために対抗するために生み出された存在。
非人道的な手術を人類を守るために志願した存在。
あいつらの新しい仲間だと?
国はまた被害者を作ったのか?
過去の亡霊の知識をもとに。
亡霊の罪を元に。
過去の亡霊。
僕は思わずお守りを握る。
まただ。
また……。
どれだけ罪を重ねれば良いんだ。
くそ……。
現在存在する英雄は十二体。
いや英雄という言葉で飾るのは止めよう。
サイボーグというべきだろう。
機械を埋め込む異能を身に着けた存在。
サイボーグ。
初期のサイボーグはストレス獣が顕現した段階で投入された。
その戦果は一人で百体のストレス獣を駆逐した。
此れに気をよくした国は其のデータを元に改良型を開発。
以降多くのサイボーグが作られた。
様々なタイプが。
様々な事態や環境を想定されて。
国を救う英雄としてテレビで宣伝されて。
新時代の英雄として。
いやサイボーグという被害者が作られたのだ。
とある天才の残した理論を元に。
だけど其の理論は数年前は廃棄したはず。
だから新しいサイボーグはもう作られないはずだ。
なのに何で?
バックアップなどもないはず。
なのに何で新しいサイボーグが?




