↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄  作者: まれ
過去と進歩
PR
11/14

倉盛明音

「ねぇ香菜ーもう帰ろうよー。もう来ないってあそこの人たち」

もう日が暮れてる。こんなに時間を無駄にしたことはないや。香菜こうなると頑固だからな。飽きるまでもうそろそろかも。

「だめなのかなぁー。もう帰る?」

「うん。やっと懲りてくれたね」

はぁ~疲れたー。すごい肩が凝ってるや。いつも通りの道を、少しの疲労を加えたいつも通りに帰るつもりだった。

「ん?ねぇ香菜。なんか猫の声しない?」

「多分…あれ?」

香菜の指差した先にはよくドラマで見かける『拾ってください』が書いてあるダンボールがあった。

二人で近寄ってみると中には黒い子猫がいた。

「かわいいー!」

「え、明音これどーすんの?」

「家のマンションペット禁止だしなー。香菜は?」

「うち母ちゃんが猫アレルギー」

「えぇ…どうしよ…」

『あ、便利屋』

初めて二人の声が揃った瞬間だった。

ダンボールを香菜が担いではやあるきで来た道を戻った。

「あ、やっと見えてきた。子猫って結構重いのね」

私たちが今見ている便利屋の風景はさっきとは少し違った。中では電気がついている。きっと誰かが帰ってきたんだ!

「香菜!私先行ってみてくる!」

「え、明音!まじ?」

走った。勢いよくドアを開けると中には綺麗なお姉さんがいた。

「えぇっと…依頼…ですか?」

「え、あ、はい!そうです!」

「ありがとうございます!えー、今ここの店主が出掛けちゃってて…少し待ってて貰っても大丈夫ですか?」

「あ、全然!大丈夫です」

ベルの音がする。ドアが開いた合図だった。香菜が入ってきた。

「えぇすごい!喫茶店じゃん!」

し、失礼だって…。私はそっと視線を元に戻すとお姉さんは笑っていた。

「意外と速いんですね!コーヒー飲めますか?」

花の様な笑顔と声だった。

「はい」

「よかった!いま出すからちょっと待って下さい!」

お姉さんは奥の部屋に行った。食器の割れる音が響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。