風の民 トキヒコの帰還
ポンッと着いた場所はエルフの里国の王、女王ユーカナーサリーの私室のソファーの上だった。
女王様の私室の脚付ソファーの真ん中に、でぇ〜んと座った形だ。
目の前にはリーザと戦闘服っぽく(?)プロテクターの付いた赤い服の女王ユーカナーサリーが居る。
「あ、女王様今晩は、突然に失礼しました。その格好どうしたんです?カッコいいです!」
リーザとユーカナーサリーにポカンとした顔で見られている。
リーザ、女王様の所に居たんだ。ああ、オレが急に消えちゃったからか。でもエルフの里国に『越える』エネルギーは有ったんだ。
「わあぁぁぁ~~~~ん、トキヒコさーん!」
リーザに飛び付かれた私は、脚付きのソファーごと後ろに吹っ飛び、ひっくり返った。頭をゴチンと床にぶつけた。
「ああ、リーザただいま」
後頭部が、、、痛たたた。
「ユーカナーサリーと風の里へ、乗り込む準備をしてました~~~」
ああ、それで女王様はそんな出で立ちなんですね。
この後、クーリャと揃って『記憶の石』に吸い込まれ、風の民の里である『嵐の国』へと飛んで行き、その時クーリャの中に何故か入っていて、クーリャの風の民の二人の姉に追い掛けられて命からがら(風の民は滅多には死なないそうなんだが)走って逃げた事をお話しした。
『記憶の石』を持ち出したのはその二人だった事、嵐の国の創造者であり風の民の父であるハヴァバンズローシミィ(合ってるか?)に会った事等を話した。
神様?だったんだよなぁ〜。お別れの挨拶もせずに。
リーザとユーカナーサリー、二人の追及は激しい時も有り、えらく時間が過ぎた。そう言えば喉も口も乾いたままで、何か飲み物をとお願いした。
「ふわぁ〜」
何かを一口するのに、えらく長く時間が掛かったなぁ~。
「女王様、ご心配をお掛けしました。お気遣い頂きましてありがとうございます。リーザ、ありがとう」
リーザは今回の風の国への道中の報告中、ソファーに並び座り、私の横から離れなかった。
「リーザ、心配掛けちゃったね」
「トキヒコさんは、悪くありません」
この後、エルフの里国の王、ユーカナーサリーのお力によって、リーザと揃ってアパートまで送り届けて頂いた。
「トキヒコ殿、災難じゃったな。風の民と関わるとロクな事が無いと肝に命じるべきじゃな」
「はい、その様ですね」
全くです。
家に戻ると、夜明けを迎えるような時間であった。
キッチンのテーブルを見る。
クーリャが食べ散らかしたチョコレートの包みが散乱したままだ。もうひと寝し、起きてから片付けよう。
そう思い寝室へ向かおうと、、、
「・・・ドギビ~~ゴ〜〜〜ガー、、、アハハハ、、、ガー、、、グゥ〜」
「ええっ!?」
テーブルの下でクーリャが寝ている。
ハヴァバズローなんとか、何でコイツまで送り返してるんだよ!
ババァのズロースのシミだ!
あいつ刻の場送りだな!




