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ハーフエルフの父  作者: タマツ 左衛門


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ダークエルフ その後談

「トキヒコさん!無茶にも程があります!」

 リーザにこっ酷く怒られた。リーザ耳まで赤くなってる~

「私は我が王に、トキヒコさんがこちらに来ても良いのかお伺いを立て、確認を取っている最中でした。王のご返事を頂く前でしたにも関わらず!」

「でもオレも半分は、エルフの里国の住人だと思ってるし」

「しかしですね!」

「お父さん、いつもでしょ。これじゃあ死にそうになった事があったっていうの、満更でもないね」

 さくら!オレをののしるなっ!

「さくらもっ!危険かも知れませんのにどういう事ですかっ!」

 さくらも怒られてやんの。

 さくらは私にウインクして来た。



 エルフの里国の王、ユーカナーサリーは王宮の花の間に帰り着いた。

 頭も体も重い。身体を引きずる様に玉座にたどり着くと、ドスンと玉座に座った。

 刃渡りが2m程も有る大剣を膝の上に乗せ、体を背もたれに預け目を瞑った。

 今回の出来事を思い返す。


 自分は何だったのか、王としての務めとは、自分は王に値する存在なのか、、、。

 巡るめく思念を振り払う。

「我にはザーララが居るロウも居るリーザも居る。そして何よりエルフの民達が居る。トキヒコ、、、」

 女王ユーカナーサリーは王宮の従者に大剣を預けると玉座を後にした。大剣を玉座には置かずに席を立った。

 ゆっくりと入浴を済ますと、自室に引きこもった。

 再び今回の出来事に思いを巡らす。


 それは、じとーじとーと這う様にユーカナーサリーに重くのし掛かる。

 頭を振り、這う様な思いを横にやる。


 トントントン。

「しかしトキヒコ殿は、エルフが解決出来ぬ事を見事に解決してしまった」

 トントントン。

 ユーカナーサリーは指で机を叩きながら思いを巡らす、

「ガガーザンの種を持っていたとて、それを相手に喰わす発想はなかなかに出ぬぞ」

 トントントン。

 トントントン。

「無茶苦茶じゃ、理解が及ばん。あの者は何時も無茶苦茶じゃな、、、」

 トントントン、

 トントントン。

 トントントン、、、

 トン。


「トキヒコ殿は我とエルフを救った。トキヒコ殿こそがエルフ王じゃな」





 エルフの里国の王がおあす部屋は花の間と呼ばれている。

 背の高い扉を開け中へと進むと、何とも言えぬ心地よく心安らぐほのかな香りに包まれる。

 正面を見やると、まるで生い茂るように多くの草花が見られ、その奥に木々や草花に包まれた背の高い玉座が有る。

 玉座は大変に大きな物だが、現在そこに着く者に合わせるかの様に内側に向かって二重構造となっている。

 エルフの里国の王の玉座の後ろの壁には、見事な大剣が掲げられている。

 常人では扱えなかろう非常に大きなその剣は、エルフの王の力を顕しているようだ。

 そしてその大剣には、小さな麻袋が括り付けられている。

 大剣にぶら下がる小袋の中には、いつの日からか『幸運の種』が2、3粒入れられている。




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