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ハーフエルフの父  作者: タマツ 左衛門


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新婚旅行 リーザ海に行く 海水浴

新婚旅行2日目

寝坊した。

昨日は一日中(深夜も)色々と張り切り過ぎた。かも。

「トキヒコさん、おはようございます」

8時過ぎに起きると、リーザはすっかりと身支度を整えていた。

「朝食の準備が出来たとの連絡を頂いてます。9時までとの事ですが、どうしましょう?」

私は顔も洗わず、歯も磨かず、ヨレヨレの浴衣姿で朝食の食堂へ向かった。

食堂には多くの人達がまだいた。

あれ?皆さんもちょっとお寝坊?いずれにせよ私のこのナリは、みっともないなぁ

「リーザ、ここの朝食はバイキング形式だから、好きな物を好きなだけ、何回でも食べていいよ」

「ええ?それはスゴイ事ですね!」

リーザの目が輝く。

「あ、でもね、お昼にイカ焼きを食べるなら、少し量は考えましょう」

「はい!」

トレーを持って順番に朝食を選んで歩いた。

席に着くと、昨夜の花火の家族が現れた。

「おはようございます。昨夜はおかげ様で楽しく花火が出来ました」

いや、それこっちのセリフなんだが。

「いえ、こちらこそお誘いを頂きましてありがとうございました。私も花火を持参したらよかったなぁと、少し後悔させられました」

リーザ、女の子と手繋いでる。

「写真、いいですか?」

え?ああまあ、リーザは耳を隠す髪型にしているからいいか。でもこういうのって、断りにくいなぁ。

それもあるけど私、ヨレヨレの格好なんだが。

旅館の従業員の方に頼んで、私達が着席したテーブルで、私とリーザの間の奥に家族が並んだ。

「今日、お帰りですか?」

「お気をつけて」

と言葉を交わすと、家族は食堂を出て行った。

さてと、牛乳を一口飲み、クロワッサンを咥えると別の家族が登場した。

その方達との写真に収まると、それが合図かの様に5組程の訪問を受け、写真を撮る羽目になった。

これはリーザのいつの間にかの人気によるものだが、9時を過ぎちゃったよ。

でもこの光景を見ていた旅館の方は朝食時間を30分延長してくれて、新しいフルーツも出して下さった。


貸切り状態となった食堂で、改めて朝食を頂いた。

『バイキング形式』のスタイルが初体験のリーザは、他の宿泊客の姿が無いのもあって無双だ。

給仕されている方に料理の種類や食べ方を都度聞きつつ、並べられている全て料理を数回に分けてトレーで運び、並ばれていたメニューを制覇してしまった。

見たことの無い料理、食べた事の無かった味に触れる度、リーザの喜びは伝わって来た。

私は余り漬け物を食べないので、リーザが梅干しを食べた時の表情が傑作だった。

「んーーーあわわわぁ~すっぱいです~」

でも、酸っぱい物は比較的好きなようで、梅干しをたいそう気に入ったみたいだ。

「リーザ、梅干しは自宅で作る人も居るよ。挑戦してみる?」

「はい!是非」

そんなこんなで結局、朝食の食堂を出る時には10時になっちゃてた。


部屋に戻ると、顔を洗うついでに、部屋風呂に入った。

午前中に入浴とは、その上半分とは言え露天風呂。あ〜極楽極楽。

「あれ?リーザ、ちょっとこっち来て」

昨日着た水着はしっかりと濯いで干しておいた。その水着にリーザが着替えた。

「はい?トキヒコさん」

水着姿のリーザを湯船の横に呼んだ。

「ちょっといい?」

そう言うと私はリーザのお尻辺りの水着を少しめくり上げた。

「キャッ」

とリーザは可愛らしく少し声を上げた。

薄っすらだけど日焼けしてる。日焼け跡が、、、エロい。

「リーザ、日焼けしたね」

リーザは自分でも水着の胸元や肩ひもの辺りを少しめくって確認した。

「本当ですね。薄くですが、水着によって太陽光が隠されていた部位との皮膚に違いが出てます。こんなにはっきりと認識出来るのは初めてです」

私は俄然、全身がどうなっているのか興味が噴き出した!見てみたい!

「リーザお願い!私の妄想に付き合って!」

リーザにお願いして、今せっかく着た水着を脱いでもらった。

午前の残りは二人裸のまま、部屋でゴロゴロと過ごした。


お昼時間に合わせ、海水浴場である砂浜に降りた。

今日も日差しは高く、気温も高い真夏日だ。歩いて来ただけで汗がダラダラと落ちて来る。

旅館でガラス面の水中メガネを2個借りて来た。

シュノーケルは誰が使ったのか分からないから、丁重にお断りした。

今日はスキンダイビングの真似事をしようと思う。

土曜日のお昼の砂浜は、、、昨日の混雑具合が嘘のように、どーしょも無く混んでいた。


どうやら結局、昨日と同じく砂浜の端っこに行くしか無いようだったので、パラソルを借りるべく前日と同じ海の家の並びの一番端、同じ店に顔を出した。

「こんにちは~」

お昼過ぎの時間もあって、店内は大変混雑していた。

そんな中、昨日のアルバイト青年が私達を見つけてくれて近寄って来てくれた。

「こんにちは。いやぁ~すごい人だね」

「ええ、今日も来て下さったんですね。夏休みの土・日曜日はこんなもんですよ」

もう一泊するけど、明日の砂浜の状況はもっと人出が多くなるのか。

「あー出遅れたな。まだ日除けのパラソルは残ってる?」

アルバイト青年はしたり顔をした。

「お二人が来て下さると信じて、1本取って置きました」

おお~

「ちょっと大変だったんですよ。別の者が貸し出しそうだったから、隠しておきました」

隠すって、、、店内だろうし、それなりに大きいぞ。

私はアルバイト青年の肩をポンと叩いた。

「でかした!でも砂浜にそれなりの場所がまだ残ってるかなぁ」

昨日よりも人出が倍以上になってるだろう海水浴客の集まり、混雑さ。

アルバイト青年は再びしたり顔をすると、砂浜を指差した。前日、私達が居た所に近い。

「あそこのミドリと黄色のパラソルが、お客さんのやつです。羊は群の中に隠れるってやつです。予約しておきました」

へへへ、と笑顔を見せてくれた。

わあ、単純に嬉しい。

「ありがとう。でも何で?」

「そりゃぁ、あなたの彼女さんがステキな事と、美人なのにあの食べっぷり、ファンになりました!」

リーザ・ファンクラブ会員1号か。いや1号は駅前商店街の方達か。

うん、リーザ少し食べる量は多いから。術を使うのに、どうもカロリーやエネルギーの消費が多く掛かるみたいだ。

「あー、嬉しい。嬉しいんだけど彼女、既婚者だから」

と言って、私は自分を指差した。

「ええそれは、そう思ってましたから」

うむ。

「リーザ、こちらのアルバイト青年が、砂浜に出遅れた私達の為に日避けのパラソルを立ててくれてたよ。嬉しいし、ありがたい」

「ありがとうございます」

リーザからも、アルバイト青年にお礼を言った。

アルバイト青年は純粋に照れてるようだ。

「リーザ、お腹は?減ってる?」

朝食のバイキングであんなに食べたからなぁ。

「まだ、さほど、、、でもトキヒコさん、イカ焼きを食べさせてくれるって言いました!」

リーザが鼻息荒くイカ焼きを主張した。

「アルバイト青年、イカ焼きを3つ注文。あーでも今スゴク忙しそうだから、後でお店へ行った時にお願い」

「はい、丹精込めて焼かせて頂きます」

と頭を下げると、人で溢れ返っている海の家の店内へ戻って行った。

彼の後ろ姿を見送りつつ、リーザと手を繋いで、今日はゴザも借りたのでそれも抱えて、彼が確保してくれたパラソルへと向かった。砂浜は熱かった。

私達のパラソルの場所には敷物まで敷いてくれて、パラソル下周辺のスペースも確保してくれていた。あのアルバイト青年に感謝しかない。

ゴザを敷き、荷物を降ろした。

「海水浴、皆さんお好きなんですね。どこの海に行ってもこの様な感じなんですか?」

海なら何処でもでは無いけどね。

「う〜ん、先ず夏は暑い、だから涼を取りたい。そんで海に泳ぎに来る。でもね、どこの海でも海水浴を楽しめる分けではなく、海水浴場として整備しているんだ」

私は少し沖に浮かぶ、ブイを指差した。

「リーザ、あの海に浮かんでる黄色い玉みたいなの見えるね」

「はい」

「あれはブイと言ってね、あれよりも内側で泳いで下さいね、の印」

「ブイの向こうは海流が速いので危険なんだ。それとか海の家とか駐車場、皆んなが海を海水浴を楽しめるように誰かが働いている。だから整備されてる所に皆んなが集まるんだ」

「海は楽しいけど危険な面もあるから、安全に楽しめるように誰かが働いている。まあ貨幣文化の側面だけど、人の為、誰かの為に働いている人が居るのも、我々人間の社会かな」

リーザ、少し納得してくれたみたいだ。

私達の場所の周囲は家族連れであったので、なんかちょっと安心。

薄手のパーカーを脱ぐと、今日もビキニリーザが砂浜に誕生した。

今日も眩しい。

海も自然が多いから、森の中に行ったみたいにリーザ、自然のパワーを吸収してる?

「リーザ、今日は潜ります。泳ぎはもうバッチリだね」

「はい、バッチリです。潜水、楽しみです」

「海外のダイビングスポットとかでは無いから、期待はそこそこにして欲しいなぁ」

少し準備運動をして、バシャバシャと波に入り、岩場の方に向かって行った。

胸が海面に隠れるぐらいの深さまで来て、リーザに水中メガネを渡した。

「リーザ、『術』は無しで行く?」

「はい、泳ぎの訓練になりますものね」

訓練、、、練習程度でね。

「水中メガネはこう付けます」

先ずは取り付け方から。見本を見せた。

「ゴムでメガネを固定するけど、緩かったら隙間から水が入って来ちゃうけど、キツキツだとメガネを付けた周りや頭が痛くなっちゃうので、丁度良い加減にゴムを調整して」

リーザ、水中メガネを装着出来た。

「では、潜ってみましょう。息を止めて、頭からでは無く、その場でヒザを折って沈みましょう」

コクリとリーザがうなずいた。

リーザと向かい合って両手を繋いだ。

「では、1、2のサン!」

ザブーンと二人、勢い良く海面から潜った。

水中メガネのガラス越しに、ニコニコ顔のリーザが見える。

ダイビングスポットの様な透明度の高い海では無いが、水中のリーザの顔が見える、十分だ!

お互い繋いだ手を縮めたり伸ばしたりして体を引っ張りあった。

「ぷファ〜」

私の息が切れ、勢いよく海面に顔を出すも、リーザはゆっくりと上がって来る。

いや私、1分強は潜ってられるのに、リーザ息止めるの長い?術使った?

「ハアハア、リーザ、息長いね。術使った?」

「いえ、息を止めてました。まだまだ潜っていられそうです」

ふぇ〜、負けたなぁ。あわよくば、私の方が潜ってられると思ったのに。

「よしリーザ、次は岩場の方まで潜水して進もうか」

「はい」

もう一度、ヒザを折って水中に入り、今度は水底を蹴って潜水して進んだ。

リーザ、早い!魚、、、いや、足の有る人魚か!

「ハアハァ」

岩場に手を掛け、空気を吸った。でもリーザ、上がって来ない。

顔だけ海面に付けて水中を見る。

リーザ、岩場の下の方で何か探しているみたい。

お、上がって来る。

「トキヒコさん、見えました。小さな魚達と蟹がいました!」

「おー、見つけたね」

「はい。水中の生物は狩猟対象の物が殆どですので、こうして姿を観察する機会は有りませんでした。考えもしなかったです」

「へ〜、でも狩の対象についてだったら生態系とか狩猟ポイントなんかを研究したりするでしょ」

「ええ、それは実際に狩に同行して伝承されたり、そうですね自分で研究したりしますね」

「ですから、こうやって何も考えずに、術も使わず、ただ魚の姿を追う事は新鮮です。こうして海の魚が泳ぐ所を見るのも初めてです」

うんうん、どうやら喜んでくれてるみたいだ。

「食べたくなっちゃいそうなのは、いた?」

「もっと大物ですね。それでしたら、もっと深い場所に行く必要が有りそうですね!」

いや、今日は狩猟する気は無いんですが。

「リーザ、狩猟は無し。でも観察を続ける?でも潜ってばかりだと体調に影響が出るかも知れないので、余り長く無く、それとブイを越えたり、余り深い所へは潜らないよう注意してね」

「はい」

リーザは潜った。

でも私は付き合って潜り切れなかった。息が続かない。

リーザと一緒に潜って、蟹も見つけたし、カワハギの稚魚も捕まえた。

ついつい深い所へ潜って進もうとするリーザの足を掴んで押し留めたり、私も楽しんだ。


砂浜の陣取っているパラソルにヘロヘロになってたどり着いた。

リーザは全然元気だ。

「トキヒコさん、大丈夫ですか?疲れているように見えますが」

「リーザ、ちょっと休憩。リーザは何をやっても強いなぁ」

「はい」

あー、屈託の無いその笑顔、好き!

「海の家に行こう、イカ焼きを食べよう。それと今日はかき氷も食べよう」

「はい!」

リーザは海を海水浴を満喫してくれてるみたいだ。

私は夏と海とリーザを満喫中だ。







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