女王の告白
「我はエルフでは無い。まあ、純血という意味合いではな。」
エルフの里国の王、女王様はエルフではない。女王の突然の告白である。
「我の事を少し話そうぞ。」
女王はそう言うと、伏し目がちに言葉を続けた。
そう言えば、女王様こ生い立ちって聞いた事が無かったなぁ。
「我は先代、父王のサー(三番目)の子息成る。」
リーザが驚きの顔を見せる。
「知ってた?」
「先代王の嫡出子であられる事は存じてますが、三番目というのは今初めてです。」
女王は機嫌を損ねる事無く話しを続けてくださる。
「まあ、この事も隠していた訳では無いがの、これについても誰にも聞かれもせんかったからの。」
女王様の告白?は続く。
「一番上が姉様ザーララ、、、」
「ま、まさか、、、!」
リーザが思わず口に手をあてて立ち上がった。
「そのまさかじゃよ。『北の山の悪しきエルフ』あれな、我の姉様じゃ。魔竜邪竜の血を色濃く引き継ぎ、姉様を抑えられる者などこの世に存在せぬ。」
女王は続けた。
「次は長兄であるロウ。エルフの中のエルフと称えられた誉れ高き先代父王と瓜二つ。見た目に加え思想や姿勢も先代父王を彷彿された。本来ならばここの玉座に座るべき者であった。」
そう言うと女王は今座る椅子の腕置きをぽんぽんと寂しくたたいた。
「そして第三子となるのが我じゃ。」
「我は邪竜でもない、エルフでもない、中途半端な出来損ないぢゃ!」
女王は自分を言い捨てるように叫さけんだ。
リーザは立ち尽くしたままであった。
「あの~女王様、『邪竜』って初めて聞くのですが」
空気読めんね、私。
女王はゆっくりと顔を上げた。
「それを説明するとなると、エルフの歴史から語る必要がある。聞きたいか。」
女王の目が暗く妖しく光った。
思わず私は生唾を飲み込んでいた。
「少し長くなるぞ。まあこの場所は時間が止まっておるがの。」
エルフの歴史が紐解かれる。




