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ハーフエルフの父  作者: タマツ 左衛門


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さくら日記 高校1年生 春 女子サッカー部へ

さくらの初登校となった今日1日目は、興奮冷め止まぬモノであった。

通学電車の混雑具合(さくらには、トキヒコの指示でリーザによって、痴漢対策の結界を掛けている)、様々な服装の在学生徒、部活やクラブ、同好会の渡された勧誘ビラ、配布されたチラシ(さくらは渡されたチラシを全て持って帰って来ていた)の量と人数、賑わい振り。広い学校内、見学した女子サッカー部の先輩達(サッカーシューズを履く)姿の格好良さ!

その目に映った何もかもが新鮮で刺激的であった。

帰宅後は母リーザを1時間近く捕まえて、話し続けた。


「ママ、お友達も出来たわ、桜井友美さん。同じクラスで、今日の放課後にサッカー部に行くのを誘ってくれたの!」

さくらは桜井友美と女子サッカー部の見学に行き、その場で少しだけだが、ボールも蹴った。

ローファーの革靴には、多くの擦り傷が付いたが。

「それとやっぱり決めた、私、女子サッカー部に入部する!」

さくらは、先輩サッカー部員の練習を見学して、何とも言えぬ気持ちの昂りを感じた。

今週は部活見学で、実際に参加となるのは来週から。

そして1ヶ月間は、仮入部扱いとなる。

「私もグランドでサッカーボールを蹴りたい!蹴ってサッカーをやりたい!」

さくらは既にグランドでボールを追い、走り、シュートを決める自分の姿を写し出していた。

母リーザも、さくらが何故にこんなにもサッカーをやりたがるのか、その理由は不明であった。

でも、さくらが自身で決めた事。それだけで十分であった。理由など不要。


トキヒコが帰宅して、食卓に着いても、さくらの興奮気味の話しは止まらなかった。

トキヒコもさくらの話しを聞き、娘が今日した体験の喜びが伝わって来て、嬉しかった。

「でもね~、友美に下手って言われた」


さくらは運動能力が突出していても、しかしサッカーに関しては、ズブの素人だ。

珍しく、少し落ち込んだ感じを出してるな。

せっかく友達となった、なりそうな相手にいきなりダメ出しされたか。

「さくら、いい友達になれそうだな」

「何で~」

「だってさ、桜井さんは同じクラスなんだろ」

「そうよぉ~」

「だったら一年間は同じクラスだろ。サッカー部を続けるのならば三年間一緒だ」

「そうよぉ~」

「今日が初対面であり、これから毎日顔を合わせる相手に、面と向かってなかなか下手だなんて言えないよ」

「そうなのよねぇ~」

「桜井さんはさ、さくらにサッカーが上手くなって欲しいんだよ」

「そうかなぁ~」

「そうに決まってる。オレだったら、そうする」

「そうか、そうよね!」

「ああ。下手って言った桜井さんを見返すのでなくて、桜井さんに育ててもらえ。桜井さん、小学生からボール蹴ってたんだろ」

「うん」

「サッカーはチームプレーだ」

「うん」

「桜井さん一人が上手くても、試合では勝てない。皆が上手くならないと試合も面白くない。だからさくら、桜井さんにサッカーを教わって、全部勝て!」

「うん、私やるよ!」

トキヒコは、さくらの少し沈んだ思いを上手く上昇させた。

「さくら、学業の方もお願いしますよ」

「あ、はぁ〜い」

母リーザはスルガ家の引き締め役でも有る。


「よお~し、やるぞー!あ、お父さんスパイク買って」




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