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ハーフエルフの父  作者: タマツ 左衛門


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ジゴクからの招待 ひよっ子エルフ

「あれ?」

『ジゴク界』であり『魔女達の世』から帰宅したら、保存用のラップが被せられた『すあま』が食卓の上に有る。

お菓子作りを趣味とした、リーザ作との事。

でも何で?

「リーザ、『すあま』作ったの?」

「はい、和菓子に挑戦しました」

「へえ~、でも和菓子作りの入口が『すあま』って、何か不思議。大福とかお餅やアンコを使った物から入ると思ってた。でも、私『すあま』好き!リーザ知ってた?」

『ジゴク界』の魔女達あいつら、オレの『すあま』食っちゃったから!でも、リーザが『すあま』を作ってくれてたなんて、感激だ!

「早速いただきまーす。うん、美味しい!そうそう、コレ、コレ!」

十うん年振りだ〜!

もぐもぐもぐ、、、。

「それがですね、、、」

リーザがモジモジし出した。


先日料理で使った赤ワインが残った。肉の煮込み料理。

残ったワインの管理は難しく、一度開封したワインは空気に触れると酸化して、風味が変わってしまう。

まあ、高級なワインでも無かったし、別段ワイン通でも無いしな。冷蔵庫に入れちゃえばいいんだけど。

そんな理由も有り、リーザと夕食後に、残ったワインをお互いグラス一杯で乾杯した。

リーザは一気飲みした。一気飲みした理由は不明。何故?

そしてリーザは、瞬く間に酔っ払った。

リーザは酔った勢いでトキヒコに対して『開いて』しまった。

何時もであれば『開く』事は、相手の思いや意識の表層部分を感じ、読み取るモノなのだが、酔っ払っていた。

だから、ちょっと深い所まで。

トキヒコの意識の表層部より、深い所に入ってしまった。

「お許し下さい、トキヒコさん」

リーザが頭を下げる。

今思い返せば、確かにリーザの耳がパタパタとまで行かないが、盛んに動いていた気がする。

「いや、別にいいよ。人間社会での外出先とかで『開く』と、リーザに嫌な事が飛び込んで来ちゃうかも知れないけど、私に対してはいつでもOK!リーザに隠し事しているつもりも無いし。あー、もっと早く知って貰っていたら、リーザに『すあま』 作って貰えたんだ。美味しいよっ!ありがとう!また作ってね」

ん?多分、、、他に何かバレてマズイ事、、、あれ?あったか、、、あれ?正直な所、自信が無いのだが。

それと、今思った。

あの魔女達が言っていた、エルフの唱えた『邪』『邪』の術って、、、あー、あの『じゃ』か、、、。


後日、エルフの里国の王、女王ユーかナーサリーがわが家にご訪問頂いた際に。

「ユーカナーサリー、以前にですね、『ジゴク界』に行った事が有りますでしょう」

「ん~『ジゴク界』?何処ぞ、知らぬぞ」

「別名『魔女達の世』と言われたりして、その世界が極彩色でビビッドカラーで覆われていて、ド派手な場所です」

「おぉ~懐かしき記憶に有るのぉ」

「その時、暴れられましたね」

「我が暴れたなどと、在らぬ疑いじゃ。かの時はのぉ~何やら向こうと繋がってしまったのじゃ」

やっぱり、女王様行かれた事あったんだ。

「我は走った。見ず知らずの世界、新たな発見じゃ!浮かれぬ程がおかしかろう」

「そして、コケた。転んでしまった時にの、手を突いた建物が崩れおった」

「これは?と思い、他の建物を叩いた。力は別段加えてはおらぬぞ」

そこで、何故叩く!?

「間違いと思いきゃ、また崩れおった。その内にの、何やら面白可笑しくなってのぉ~」

あー。

「他も試したら、またじゃ。これはこれはと、またじゃ。何やら可笑しくてのぉ~我も幼なんだ故」

もおぉ~、『幼なんだゆえ』じゃないよ!

やっぱり、暴れた犯人で『ひよっ子エルフ』は女王様だったんだ。

『じゃ』『じゃ』と言いながら、面白半分に他人の家屋を破壊して回ったんだな。

「ユーカナーサリー、今回私は女王様の過去に起こした事に対する、とばっちりを受けました!」

突然に連れ去られたよ、拉致だ拉致!

「先日突然に『ジゴク界』に強引に『魔女』と名乗る者達に連れられて行かれたんですよ」

「そうか、すまんの」

まあ、結果として女王様のお力でこの世界に戻れたのだけど。

「それで、何か有ったのか、何か得たのか?」

「ええ、ええ、私は『ジゴク界』の新魔王様と成りました」

「トキヒコ殿が新魔王とな。王なれば、ならば我と肩を並べる事と成るのか!」

と言っても、新魔王様となる事を受理してないし、それに魔法や魔術を使える分け無いし。そもそもジゴク界に自力で行け無いぞ。

何処に有る?『ジゴク界』!


「「「新魔王様、お帰りをお待ちしてま〜す」」」



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