奴隷のエルフ?
間隔空きました!すみません!
「う〜ん・・・・・・」
「どうしたのセレン?朝からずっと唸ってるけど何かあったの?」
学園での休み時間、今朝のことがずっと頭から離れなかった俺は、一人でに唸り続けていた。そんな中、心配してたのか暇だったのか分からないが、ルナが声を掛けにきた。
「実はーーー」
俺は簡単に今朝のことをルナに話した。早朝にエルフの女性と会ったこと、急にその人に襲われたことなど。
「へ〜?エルフなんて私もみた事ないけど本当にいたんだ?」
「俺だって初めてさ。それになんで人間を毛嫌いしてるエルフがこんな人間の国に来てるのかさえわかんないしな。俺が気がかりだったのはあのエルフは何か事情があってここに来てるんだって事だ」
「事情?それって何?」
「それがわかんないからこうして唸ってるんだよ・・・・・・」
結局その日の授業はあまり集中できずに終わることとなった。あのエルフに関しては少し調査してみるかな・・・・・・。
「さて・・・・・・まずはあのエルフの女の人を探さないとな・・・・・・」
授業を終え、自由時間となった俺は今朝のエルフを探そうと街に来ていた。
「うん!頑張ろー!」
「・・・・・・なんでお前もいるんだよ」
「なんか面白そうだったし、私もエルフに会ってみたかったから!」
「(はぁ〜)」
本当は一人で探すつもりだったのに、なぜかルナもついて来ていた。こいつといると色々と疲れるからこう言った調査の時は勘弁してもらいたいんだよな・・・・・・まぁでも、仕方ないか。
「まずはどこを探すの?」
「今朝会った場所に行ってみる。そこにいなかったら・・・・・・どこか手当たり次第あたってみるつもりだ」
「オッケー!じゃあしゅっぱーつ!」
俺たちはとりあえず、俺が今朝会った路地裏に向かってみた。・・・・・・だが、そこには誰もいず、閑散としているだけだった。
「ハズレか・・・・・・仕方ない。違うところに行ってみるか・・・・・・」
その後はいろいろな場所をまわった。武器屋や防具屋、アクセサリーショップや公園などなど・・・・・・だが、それでもエルフらしき姿はどこにも見当たらなかった。
「いないね〜エルフ〜・・・・・・」
「本当だな・・・・・・もうこの街を出たのかな・・・・・・」
訳あり的な顔をしてたのは確かだったけど、すでに解決してしまっているのであればもうこの国にいる意味はない。もう国を出ている可能性もあるんだ。・・・・・・それならそれで別にいいんだけど・・・・・・。
「・・・・・・?あの店は・・・・・・」
「セレン?どうしたの?・・・・・・あの店がどうかした?」
俺たちの目に入ったのは、店というより・・・・・・廃墟に近い感じの建物だった。看板には・・・・・・【奴隷屋】と書かれている。
「奴隷?奴隷ってあの奴隷のこと?」
「多分そうだろ。・・・・・・あんまりいい気はしないけどな・・・・・・」
俺自身、こう言った店にはいい感情は抱いていない。こう言ったところに奴隷として入れられる人間は大抵誰かしらに売り飛ばされたり誘拐されたりしてここに出されることがほとんどだからだ。・・・・・・だから俺は無視して通り過ぎようとしたんだが、なぜかルナは足を止めていた。
「どうした?ルナ?」
「ここにエルフっていたりしないかな?」
「はっ?何言って・・・・・・・・・・・・あぁ、なるほどな」
ルナの言っていることが理解できた俺は、少し考える。確かにエルフは人間からしたら珍しい種族だ。そんなのがこんな街中でうろうろしていたら人攫いにあってもおかしくは無い。・・・・・・もしかしたらこの店の中にいるかもしれないと言う予感が俺の中によぎった。
「分からないが・・・・・・一応聞いてみるか」
「うん!」
結局その店に入ることにした俺たち。扉を開けると、目の前にいたのは髭を大量に蓄えた太った中年の男性。おそらくこの人がこの店を経営しているんだろう。中をよく見てみると、あちらこちらに奴隷が収容されていて、それは人間だけでなく、獣人族や魚人族と言う珍しい種族も収容されていた。
「いらっしゃい・・・・・・おっと?これはこれは可愛いお客様ですね〜?今日はどう言ったご用件で?」
「ねーねーおじさん。ここにエルフっていない?私たち探してるんだけど?」
「エルフ・・・・・・あ、はい!もちろんいますよ〜!つい最近入ったばかりの新入りですが・・・・・・これまた上質なエルフがございます」
「え!?本当ですか!?」
「本当ですよ?よければご案内いたしますよ。こちらへどうぞ・・・・・・」
まさか本当にいるとは思ってなかった俺たちは若干驚いていた。とりあえず店員さんについて行ってみると、そこには一人の奴隷が収容されていた。薄暗くて分かりにくいが、その奴隷はエメラルドグリーンの髪を肩まで伸ばし、双眼もまた、淡い緑色で光り輝いて・・・・・・そして、エルフ特徴の尖った耳を持った一人の女性エルフがいた。・・・・・・だが待てよ?俺が今朝会ったエルフは髪色はクリーム色だったはず・・・・・・この女性は緑だ。・・・・・・あれ?
「どうです?お気に召しましたか?」
「すいません。ちょっとこの人と話がしたいんですけど・・・・・・いいですか?」
「どうぞどうぞ〜。何かあればお声がけください〜・・・・・・」
そう言うと店員さんは持ち場に下がって行った。残された俺とルナは、静かにそのエルフのもとに近づいた。
「あの〜・・・・・・初めまして。少しお話いいですか?」
「・・・・・・?・・・・・・・・・・・・あなた達は?」
「私はルナ!こっちはセレンだよ!よろしくエルフさん!」
いつものように元気よく挨拶をするルナ。だいぶ声がかすれてるな・・・・・・弱ってるのか?
「そう・・・・・・。それで・・・・・・私に何かご用でも・・・・・・」
「あぁ・・・・・・はい。聞きたいことがあるんです。あなたの他に、この国にエルフって来てますかね?例えば・・・・・・髪がクリーム色の女性とか・・・・・・」
「っ!ラ、ランに会ったのですか・・・・・・?」
「ラン・・・・・・かどうかはわかんないですけど、そのエルフには多分会いましたよ?」
「そうですか・・・・・・ラン・・・・・・やっぱり来てくれたのね・・・・・・」
その人はどこかほっとしたかのような顔になり、肩の力が抜けたような気がした。
「ねっ?あなたの名前は?」
「私は・・・・・・・・・・・・レシルです」
「レシルね!よろしく!」
なぜか妙に間があったけど・・・・・・今はいいか。それよりも・・・・・・。
「レシルさん。貴女はなんでここに囚われてるんです?エルフは本来あまり人間と関わりは持たないでしょう?」
「それが・・・・・・」
レシルさんは静かに語り始めた。なんでも、何か用事があり、少しの間だけエルフの国を離れ、人間の国へと来ていたらしく、その際に人攫いにあってしまいここに売り飛ばされてしまったらしい。・・・・・・なんとも災難な。
「・・・・・・そのランさんと会いたいですか?」
「!?・・・・・・はい。できれば会いたいです。・・・・・・ですが、それはどうにも・・・・・・」
「レシルはどうやったらここから出られるの?」
レシルさんがまだ話してる最中だと言うのに、口を挟んでくるルナ。・・・・・・こいつは・・・・・・まったく。
「それは・・・・・・私は、今は奴隷の身ですので・・・・・・誰かしらが私を買わない限りは・・・・・・」
「そっか。・・・・・・ねぇ、おじさーん!この人っていくらなの〜!?」
「えっ・・・・・・?」
「ルナっ!?」
思わず叫んでしまった俺だったが、今はどうでもいい。そんなことより、今はレシルさんの値段を聞きに行ったルナをなんとかしないと!そのまま俺もルナの後に続いた。
「あのエルフですね〜。あのエルフはかなり状態が良く、なんでもかなりの御身分らしいですからね〜・・・・・・そうですね。金貨1000枚など如何でしょう?」
「「・・・・・・」」
「お二方・・・・・・私はいいのです。もう私の運命は決まってしまったのですから。・・・・・・人間の方にここまで話を聞いてもらえたのは初めてでしたが、あなた達は人間にしましては良い方達なのですね・・・・・・。私を買おうとしてくれたのは感謝します。ですが・・・・・・あなた達のような子供にそんなお金・・・・・・」
「セレン?とって来れる?」
「とっては来れるが・・・・・・本当に買うのか?」
「もちろん!だってこのままじゃレシルがかわいそうだもん!」
「はぁ・・・・・・わかったよ。ちょっと待ってろ・・・・・・」
「えっ・・・・・・」
結局買うことに決めた俺は、一度外に出て、村に空間移動した。その後、母さんに説明をし、金貨1000枚をもらって戻って来た。・・・・・・ん?なんでそんなにあるかって?このお金はこれまでの冒険者稼業で稼いだ物で、これくらいの金額なんて問題ないくらいに稼いでいるからだ。
「ほい。店員さん。これで足りますか?」
「どれどれ〜・・・・・・」
俺が渡した金貨が入った袋から、店員さんは丁寧に金貨を取り出し数えて行った。そして数分後・・・・・・。
「確かに1000枚ありますね〜。・・・・・・まさか用意してくるとは思いませんでしたが・・・・・・いいでしょう。取引成立です・・・・・・少々お待ちを・・・・・・」
店員さんはそう言うと、鍵を取り出して来て、レシルさんのいる檻の鍵を開けた。
「さぁ・・・・・・今日からこの方達がお前の新しいご主人様だ。しっかりとお世話をするんだぞ?・・・・・・いいな?」
「はい・・・・・・」
いまだに状況が理解できてない様子のレシルさんはさっきからずっと惚けた顔をしながら俺たちを見つめていた。・・・・・・お世話をさせるつもりはないけど、とりあえずレシルさんを連れてそのランっていう人を探そう・・・・・・。
俺たちは、レシルさんを連れながら、その店を後にするのだった。
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