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学院間での対立




俺が授業で盛大にやらかして改めて、自分が実技授業に参加するのはまずいと理解してから1週間が経った。その1週間は()()()()()以外は問題なく俺たちは取り組むことが出来た。こっちでは学べない歴史や魔法などにみんな興味津々と言った感じでみんないつもよりもやる気を見せて授業に臨んでいた。



でもそれは()()()()()以外の話だ。実技では俺の件とはまた異なった問題が起こった。ことの発端は、カーズ(以前俺と勝負をして簡単にいなした俺のクラスメイト)が剣術の授業の時に模擬戦を行った際に、相手の急所を誤って打ってしまったことがきっかけだ。それに対して相手はわざとやったのではないかとカーズに掴みかかりにきてそこから少しイザコザが起こってしまったんだ。もちろんカーズはそんな気は毛頭なかったらしく全力で否定していたが、相手の方は聞き入る気はまるで無く、怒りは収まりそうになかった。その時はドッジ先生が止めに入ってことなきを得たけど、場の雰囲気は一気に悪くなってしまった......。それからと言うものの、相手のモロズリは度々カーズや他の俺のクラスメイトにちょっかいを出すようになった。お前らも同罪だみたいな感じで。






それは今日も起こったみたいでーーー




「ここ最近何なんだお前は!!うざったくて敵わねーんだよ!!」




「うっせ!!てめーがわりーんだろがよ!!」




教室中に2人の声が響き渡っていた。2人の周りには争いを止めようと必死になっているトランやミリア、セラさんの姿があった。




「あなた達やめなさい!」




「みんなに迷惑だからさ......」




「「お前らは引っ込んでろ!!!」」




とまあこんな感じで2人の耳には声は届いてないみたいだった。ミリアに至ってはどうして良いのかわからないみたいでずっとおどおどしてた。すると、そんな中にまたしてもあいつがーーー




「はいはい!喧嘩はそこまで〜!せっかく学院に来てるんだから仲良くしなきゃ!」




「ルナ......」




「ルナ......ハルバン......」




一際大きな声でこの空気を変えたルナが2人に向かってそう言うと、2人は言い争いを止めルナの方を向いた。ルナなら問題ないだろうけど、一応近くにいるか......。俺は静かに席を立ち、2人とルナの元に向かった。




「でも......こいつがずっと俺やみんなのことを......」




「それはお前のせいだって言ってんだろ?お前がわざとあんなことしなきゃこうはならなかったと思うぜ?」




「俺はわざとなんてやってねーって言ってんだろ!?」




「はん!どうだか、大方勝ちたいから反則してでも勝とうとしたんだろ?メルゲン学院の連中はそんな奴らばかりなのか?ははは!!!」




「テメェ......これ以上みんなを......」




カーズの掌に魔力が込められてるのがわかった。これはまずい......そう思った時、別の方向からまずい魔力を感じ取った。それはもちろんーーー




「う〜ん?さっきから言ってるのに全然聞いてくれないな〜。しょうがないね。ここは......」




掌というか全身に魔力を込めて今にも放出しそうなルナだった。少し眉が釣り上がってることから怒ってるのは間違いないな......。さすがにあれをまともに食らったらあの2人はただでは済まない。大惨事になる前に防がないとまずいと察した俺はすぐに2人の間に入った。




「はいストップストップ!2人ともそろそろ抑えて!」




「セレン!邪魔するな!こいつはお前やみんなを馬鹿にした!このままじゃ俺の気が治らない!」




「気持ちはわかるけど、俺たちはここに学びに来てる身だぞ?ここで問題起こせば学院長に迷惑がかかる。だから......抑えろ?良いな?」




「うっ......わ、わかった......すまん......」




少し気持ちを鎮めさせるために放った殺気を感じ取ったカーズは、大人しく従ってくれた。従ってくれなかったらルナの魔法の餌食になってたな......よかった。とりあえずカーズはOKだ。後はーーー




「モロズリ君だっけ?君ももうやめてくれ。学院長に迷惑はかけたくないでしょ?」




「だが、こいつがやったことは事実だぞ?それを鵜呑みに出来ないな!」




「カーズはわざと反則するような奴じゃない。少し喧嘩っ早いとこもあるけどそんな姑息な手は使わないことはよく知ってる。だから、今回は多めに見てやってよ」




俺だってこの場は穏便に済ませたい。だからなるべく優しく説得したつもりだったんだけど、その俺の気持ちが届かなかったのか、モロズリ君は怒りの矛先を俺に向けてきた。




「そんなの納得できるか!つかてめーさっきからなんなんだよ!?いつも授業見学してる腰抜け野郎は引っ込んでろ!!」




「あ!ばか......」





そう怒鳴ったモロズリ君は俺を突き飛ばそうと手を伸ばしてきた。......しょうがない、手荒な真似はしたくなかったけどな。




「よっ......と」




「なっ!?い...いだだだだだだっ!!!て...てめ......何しやが......」




「先に手を出してきたのはそっちだろ?ほら...」




モロズリ君の手を捻り、地面に組みふした俺はすぐにモロズリ君を解放した。




「ぐっ......いって......」




「腰抜けか〜。別に好きで見学してるわけじゃないんだけど、そう言われるのは少ししゃくだよな......」




先生に見学してるように言われてるから従わざるを得ない。それを腰抜けと言われればさすがに少しカチンとはくる。




「おいお前。悪いことは言わねえ。セレンに謝っておけ」




「な、何で俺がこいつなんかに!」




「お前のことを思って言ってるんだぞ?言っちまうとセレンなら多分このクラス全員を相手にしても余裕で勝っちまうくらい朝飯前だぞ?」




「なっ......」




カーズがそういうと同時に、エノルド学院のみんなは一斉に驚嘆の表情を浮かべた。さすがにそれは言い過ぎじゃないか?実際ルナもミリアもいる訳だし。




「そ、そんな話......信じると思ってるんじゃねーだろーな?」




「......あくまで信じる気はないようだな。なら実際に見せてやるしかないな。......セレン、今日の放課後時間あるか?」




「ん?予定は特にないけど?」




カーズは俺の返答を聞くと、ニヤリと笑った。ああ、この顔はなんか良からぬこと考えたときの顔だな。




「放課後、みんな訓練場に集合だ!そこで見せてやるよ!俺たちが認めるセレンの実力を!」




やっぱり話の流れからそうなるよな......。みんなは何処かやる気のなさそうな顔でその話を聞いていた。その様子からまるで俺のことを信じてないってことがよくわかった。カーズもそれを察したのかこう言った。




「もちろん強制じゃないぞ!来たくなきゃこなくて良い!こない奴はどうせセレンに勝てないってわかって逃げる腰抜けどもだからな!」




「「「「なんだとぉ!!!!」」」」




エノルド学院の......特に男連中どもがその言葉に反応した。




「いいぜやってやる!そいつ一人ぶっ飛ばせばいいんだよな!」




「後で後悔すんなよ!!」




と、さっきまでとは打って変わり、みんなやる気モードに変わった。そんなやる気になられてもこっちは困るんだが......。




「カーズ......」




「へへ、まあいいじゃねーか!これをきっかけにお前の実力を知ってもらうのもいいだろ?あ、先に言っとくけど、ルナも参戦させるからな?」




「そういう問題じゃなーーい!!!」




今度は俺の声が教室中に響き渡った。納得できないことが多いが、結局...俺VSクラスのみんなをやることとなったのだった。



【この小説を見てくれた読者さんへ】



見てくれてありがとうございます!



この小説が面白い!楽しい!



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皆さんのご期待に応えられるよう頑張りますので何卒



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