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サボりは許さない?




「あなた、確かセレンって言ってたわね?」




魔法錬成の授業が終わった後、教室に戻る際に、俺に声をかけてきた人がいた。振り返ってみるとそこにいたのはセラさんだった。




「そうだけど、何か用?」




「先ほどの授業、見学してたのはどうしてかしら?」




「どうって......シーラ先生とマテリア先生にそうするよう言われたからだけど?」




「本当かしらそれ?」




怪しそうな目で俺のことを見つめてくるセラさん。別に嘘はついてない。むしろど正論だ。




「じゃあセラさんはどう思ってるんだ?」




「ただのサボりかと?」




「全力で否定するよ」




「では授業に参加しなさい!」




「だから無理なんだって......」




セラさんは首席だからだろう。責任感というものがどうやら強いらしい。授業に参加してない俺やルナのことをさぼり魔と認識していて、何とか自分の手で授業に引きずり出そうっていう魂胆だろうな。多分そんなことしたら先生達に怒られるのは俺たちじゃなくてセラさんだろうけどな......。




「無理と決めつけるからダメなのよ!大方あなたともう一人の方は魔法が他の人よりも出来ないのでしょう?だから見学してるのよ。大丈夫よ。ここではみんなに優しくわかりやすく魔法を教えてくれるからすぐに使えるようになるわ!」




「いや......だから......」




どうしよう......誰か助けて欲しい。




「あら?セレン様。それにセラさん。こんなところでどうかされたんですか?」




「セレーン?もしかしてナンパ〜?」




「違うわ!少し絡まれてただけだよ!」




そんな俺のもとに救いの手が2つ......いや、ルナはそうはならなそうだから1つ差し伸べられた。ミリアはとりあえず話を聞こうとセラに話を聞きに行った。




「なるほど、セレン様とルナさんの見学がサボりではないかと......?そういうことですか?」




「そうです。殿下からも何か言ってやってください。サボっていては学べることも学べなくなりますと!」




ミリアはその話を聞いて少し苦笑いを俺たちに向けて浮かべていた。俺たちが何で見学しているかは聞かされていなくても俺たちのクラスメイトなら俺たちの実力のことは理解しているため、特に気に留めてなかったこともあって、どう対応して良いかわからなくなってるみたいだ。すると、ミリアは何か思いついたのか目を俺たちに向けつつ話した。




「でしたら、見せた方が早いかもしれませんね。セレン様、ルナさん。少し見せてあげてください」




「ん?ああそっか。そうした方が早かったな。それじゃあ......」




「えい!」




俺たちはミリアの提案に乗っかり、軽くセラさんに魔法を見せることにした。とは言っても授業の始めにやった魔法の維持をだけど。俺とルナの掌の上で炎と小さな竜巻が揺れ動き、その状態を平然とキープして見せた。それはおよそ10歳の子供ができるような魔法の大きさと精密さでないのは言わずもだが、それを見たセラさんは驚愕の表情を受かべ、口をパクパクとさせていた。




「なっ......」




「これでわかりましたか?何故この2人が見学扱いなのかを。2人が参加してしまいましたら授業にならなくなってしまう可能性がありますので、先生達は見学をお願いされたのではないかと思いますよ?」




「そーゆーことー!」




さすがミリア。こういう説得力ってのは見習いたいもんだな。セラさんも納得したようで口を手で押さえながらコクコクと頷いた。とりあえず、誤解が解けてよかった......。













午前最後の授業は剣術の授業だった。俺はこの授業も見学扱いとなったが、ルナは参加しても良いということになったため、参加していた。こうなってくると本当に暇になるな......。




「せめて素振りくらいは参加しても良いんじゃないかな?」




誰に言うまでもなく俺はそう呟いていた。今みんなは素振りを終え、剣の先生の指示で軽く模擬戦を行っていた。みんなそれぞれ2つの学園混合で試合を行い、勝利している奴もいれば負けてる奴もいた。お互いに実力は拮抗してるってことかな?ちなみにトラン達はいずれも勝利を収めていた。もちろんミリアやルナもだ。




「俺も軽くで良いから参加できないもんかな〜......」




「おうそうか!それならばこの俺と一戦やってくか?」




「へ?」




気がつくと俺の前にこの授業の先生、ドッジ先生が立っていた。




「シーラからはお前を見学させるようにしか言われなかったが、何か訳ありなんだろ?でも、そんな参加したそうな顔されちゃあ敵わねえ。俺で良ければ軽く相手をしてやるぞ?」




「ほんとですか?」




「ああ、お前も剣を借りてこい!」




「はい!」




せっかくのご好意だしありがたく受け取っておこうと思い、俺は剣が置いてある箱の中から一本剣を選び、ドッジ先生の元に戻った。その光景を見たみんな、主に俺のクラスメイト達はみんな何処か不安そうな顔を浮かべていた。これから不味いものを見るような顔に。




「よし!じゃあかかってこい!遠慮はいらないぞ!」




「行きますよ!!」




距離をとった後、俺は早速先生に向かって剣を振るった。だが、この時俺はやらかしたことに気付いてなかった。それはーーー




(バキィィィッ!!)




......授業に参加できることで興奮してしまったせいで、いつもより強めに剣を振るってしまったことだ。俺が振るった剣は上段で構えた先生の剣を砕きわり、先生の脳天に一撃を与えてしまった......。




「っ......」




俺の一撃を受けたドッジ先生は、そのままその場に崩れ落ちた。そして一泊遅れて他のみんながこちらに駆け寄ってきて他の先生達を呼びにいったり、先生を運んだりなどして対応に当たった。正直申し訳ないの一言しか出なかった......。




「やっぱり授業に参加するのはよそう......」




みんなが対応に追われてる中、俺の声はその喧騒にかき消されるのだった。





【この小説を見てくれた読者さんへ】



見てくれてありがとうございます!



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皆さんのご期待に応えられるよう頑張りますので何卒



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