冒険者ギルド inルスミス
セルさんと別れた後、他のみんなを誘ってルスミス国内で散策兼買い物を満喫していた俺たち。ミリアは今回はルスミスの城に呼ばれているからと言って断られた。ルナやナルメア、デールなどの女子陣は、アクセサリーや小さな小物、化粧品、服などの女性特有のものを買っていた。ナルメアに至っては、それに加えて可愛い熊ちゃんのぬいぐるみを買っていた。ナルメアってそーゆーモフモフ系好きだよな......。
俺とトラン、ローレンの男陣は本や服、靴などを買っていた。本を買っていたのは主にトランだったけど、トランは意外と本を読むことが好きなのかな?その後も俺たちは買い物を楽しんだ。
「だいぶ買ったな〜......みんなそれで買うものは全部か?」
「私はもう無いよ?」
「私も買いたいものは買ったよ?」
「俺もあとは帰るだけだな」
「あたしもだ」
「みんな大丈夫みたいだよ。そろそろ帰るかい?」
あれからみんなは好きなものを買い、買い物を充分に満喫した。トランがそろそろ帰ろうと促してきたが、俺にはあと一ヶ所行っておきたいとこがあった。
「悪いけど、あと一ヶ所だけ付き合ってくんない?」
「まだどっか行くのか?」
「ここルスミスの冒険者ギルドに行ってみたいんだ。ここらへんの近くにあるって話だし、ちょっと寄っても良いか?」
セルさんに聞いたここの冒険者ギルドにはどうしても興味があったんだ。さすがに今日は見に行くだけだけど時間があればクエストを受けるのも悪く無いって考えている。
「あ、私も行ってみたい!」
「そういえば2人は冒険者に登録してるんだっけ?それなら興味が出るのも無理ないね......。良いよわかった」
「決まりだな。じゃあさっさと行くか!」
話がまとまり、俺たちは帰るついでに冒険者ギルドに寄ることにしたのだった。
「結構大きいんだね...」
ナルメアは、冒険者ギルドの意外な大きさに驚きながら見上げていた。それはトラン、ローレン、デールも同じだった。ルナはそうでもなさそうだが......。とは言ってもバララニアの冒険者ギルドとほぼ同じくらいの大きさで、外観も大して差はないんだがな...。俺とルナ以外はほとんど冒険者ギルドに来たことがなさそうだったみたいでそう見えてるだけみたいだ。
「俺初めて来たけど、もっと汚らしいとこだと思ってたぜ?」
「そうだな...あたしも冒険者ってそういうもんだと思ってた...」
......まぁ冒険者ってそういうイメージだよね。みんな貴族だし嫌でもそういうイメージするよな...。
「ねね!中に入ってみよ?気になる〜!」
ルナは俺たちの返答も待たないまま一人でギルドの中に入って行ってしまった。どこでもあいつは平常運転だよな...。俺たちもルナを追ってギルドの中に入った。ギルドの中までバララニアとそっくり......というわけではなく、若干こちらの方が殺伐としてないっていうか、ほんわかな雰囲気が出ている......気がした。無論、中にいた冒険者さん達は場違いな子供が入ってきたことに怪訝な態度を見せていた。
「な...なんかすごく見られてるね...」
「こんなのしょっちゅうだぞ?俺たちだって最初の頃は子供だからって追い出されたこともあったし」
「...セレンも大変だったんだな」
......なんか変に同情されたけど、まあ良いか。ルナはどこかと探していると、ちょうど受付の人と話していた。とりあえず俺たちはそこに向かった。
「へ〜、ベンさんの〜?すごい偶然!私たちベンさんのいる国から来たの!」
「ふふ、ええ知ってるわよ。姉さんから話は聞いてたから。確かルナちゃんだった?」
「うんそう!」
なんか楽しそうだな?何話してるんだ?俺は話に入ろうとルナに声をかけた。
「ルナー。何話してたんだ?」
「あ、セレン!すごいんだよ!実はこの人...」
そう言ってルナは目の前にいる受付の女性を指さした。その女性はどこか落ち着く雰囲気を醸し出していて、薄いクリーム色の髪を後ろで束ねている年頃のお姉さんだった。歳も多分20にいってるかいってないかぐらいだと思う。......ん?待てよ......。この人、誰かに似て......。
この疑問は数秒後に解決することになった。
「君がセレン君だね?初めまして、ルスミス王国冒険者ギルド受付担当のネロと申します。姉のベンがいつもお世話になってます」
「へ?姉?ベンさんが?」
「うん、そうなんだ...。今は訳ありで別のところで働いてるけど、仕事が休みの日とかはたまにあったりしてるんだよ?」
「へ〜、なるほど...」
なるほどな。それならこの見覚えある顔にも納得が行く。ベンさんと姉妹なら似ていて当然か。でもまさかこっちに来てベンさんの家族に会うとは思ってもいなかったけどな...。
「姉さんから聞いてるよ〜?2人ってあっちだと有名人らしいじゃん?弱冠10歳にしてAランク冒険者。それで......【白銀の剣鬼】と【深紅の魔女】だっけ?」
「その名をあまり口に出さないでください...。恥ずかしいんで...」
まさかこっちでもその名を聞かされることになるなんてな......。ベンさん......何余計なこと喋ってくれちゃってるの...。とはいえ、仮にベンさんが言ってなかったとしてもいずれその情報はルスミス全域に流れていただろうな。何せバララニアとルスミスは親交が深く情報交換も頻繁に行われている。その情報というのは冒険者のことまで細かく交換されるため、俺たちのことも含まれてるだろう。つまり情報が伝わるのが遅いか早いかってだけの話だ。
「2人ってそんなふうに呼ばれてたんだね...」
「2つ名ってやつか?」
俺たちのその名前に興味が出てきたのか、ナルメアとローレンが俺たちに迫ってきていた。マジで勘弁してもらいたい...。
「その子達はお友達?よろしくね」
「「「「よろしくお願いします!」」」」
みんな律儀に挨拶をした。こういうところは貴族だからしっかりと教育されていると改めて実感するな。
それから俺たちは依頼を受けに来る冒険者もいなかったことから少しネロさんと話をすることに決めたのだった。
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