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転生





俺は言われた通りに神聖水の入ったコップを持って少し口に含んだ。すると心臓というか体全体が熱くなり、自分自身から熱を発しているように感じた。そして徐々に俺の体は光り始めた。さて、その色は••••••


「これは••••••金色!?」


ニックが何故か驚いたように言った。


「あの〜色は白か黒なんじゃないんですか?この色は明らかに白でも黒でもないですよね?」


神様達に問いて見たが見ると、7人の神全員が驚いた顔を見せていた。まるで、信じられないと言った顔で。


「こいつはたまげたのう••••••」


「信じられないわね••••••」


「このような方初めてですわ••••••」


「やはりお主は只者ではなかったな!」


「わたしも久々に驚いた••••••」


「前代未聞だな••••••」


各々感嘆と言えることを口に出していた。


「あの〜これってどうなるんですか?」


「え?あ、いやごめんね。ちょっと驚いちゃって。そうだねこの場合は••••••」


なんとも歯切れが悪い言い方だな。もしかすると何か良からぬ結果だったのだろうか?そう思っていると今まで黙っていたメデルがゆっくりと口を開いた。


「在原 誠よ」


「はい」


「お主は今まで類を見ない一番の善良者ということがわかった」


「はい!?」


善良者だったということは喜ぶべきだろう。だがその後の類を見ない善良者というのはどういうことなのだろうか?やはり先ほどの色が関係しているのだろうか?


「えっと?それはさっきの色と関係があるのですか?」


「うむ。先ほどの金色の輝きは滅多に起こるようなことではなくてな、善良者の中でも特別な部類に値するのじゃ。余程の良いことを働いたなど、選ばれた者しか起こり得ないのじゃ。儂らも長年この仕事をしておるが、この輝きを見たのは初めてじゃ」


なんかだんだん話が大きくなってる気がする。つまり俺は善良者の中でも特別で類を見ないほどの存在らしい。そんなことを言われても実感できないのだが。


「えっと?転生はできるんですよね?」


「当たり前じゃ!本来であればお主には最高の魔力のみを与えようと思っておったのじゃがこんな逸材を世に転生出来る機会などそうそうありはせん。そこでじゃ。お主には儂の加護をつけようではないか!」


なんだかよく分からなくなってきた。魔力というとゲームとかであったあの魔力か?加護は何かから守ってくれるのか?


「メデルだけずるいわよ!ねえあなた。あたしの加護もつけてあげるわ!あたしあなたのこと気に入ったから!」


「僕の加護もつけるね!君は特別だって改めてわかったから!」


「あなたをお守りするために是非私の加護も」


「ガハハハ、少年よ我の加護も受け取るがいい」


「ん〜〜みんな加護あげるならわたしもあげるか〜」


「君の人生の手助けをさせてくれ!」


何というか成り行きで全ての神様達の加護?をつけてもらえることになったらしい。どうやら本当に俺の存在が特別ならしい。


「わかったけど。まず加護について教えてください。加護について何も分からないんじゃ話にならないでしょう」


「ここは加護について詳しい私が説明しますね」


女神のアルネラがゆっくりと口を開いた。


「加護というのは私達神が持っている、人間の能力を限界まで引き出す力のことを意味しています。私達はそれぞれ持っている加護の種類が違うので全ての加護を受けているのであれば異世界では何も問題なく過ごせるでしょう」


その後さらにアルネラから加護の種類と能力値の上昇について詳しく聞いた。どうやら加護によって上がる能力が違うようだ。そして加護にもレベルというものがあるらしく、最高でSランクまだ上がるらしい。上がる能力については次の通り。


武神の加護(力、体術の能力値アップ)

剣神の加護(力、剣術の能力値アップ)

風神の加護(移動速度、攻撃速度アップ)

魔神の加護(魔力、魔法の能力値アップ)

七福神の加護(運の良さアップ)

守護神の加護(物理、魔力、状態異常耐性アップ)

女神の加護(回復、自然治癒力アップ)


レベル上限 Sまで


どうやら話を聞く限り、加護を貰えるというのは非常に名誉あることなのらしい。普通は1つ受けるだけで十分だというが。仮に武神の加護のみを受けたとしてもその者はきっと武闘家として名を馳せるだろう。それだけの力を加護を受けた者は持つことになる。それを全て受けたなど俺はどうなってしまうんだ?


「なるほど加護があるだけでだいぶ変わるんですね」


「その通り!でもだからといって慢心しちゃダメだよ。その力に溺れて潰れていく人も少なくないんだからね」


「はい!そんな気は絶対に起こさないので大丈夫です!」


ニックの忠告をしっかりと心に刻んだ俺は改めて神々に向き直った。


「さて、在原 誠よ。お主はどのような環境に転生してもらいたいかのう?希望があれば申してみよ」


「そうですね••••••」


ここは悩むべきところだ。ここを間違えれば俺の第2の人生は終わりを迎える。だが、そこまで悩む必要もないだろう。俺は穏やかに平和に過ごしたいのだ。のんびり自分の時間を使える。そんな環境がいい。だから、


「普通の一般的な村に転生させてください」


「ほう?貴族や王族などではなくて良いのか?」


「そこに転生すると忙しそうでのんびり過ごせなさそうなので。俺が欲しいのは自由な時間なので」


「そうか••••••わかった」


メデルはそう言うと椅子から立ち他の神もそれにならうように椅子から立った。そして俺も立つようにと促され俺も椅子を立つ。


「今からお主を異世界に転生させる。準備は良いか?」


「はい!お願いします!」


俺が答えた後7人の神が両手を前に出し、ある魔法を唱えた。


「転生」


すると俺の足元に大きな魔法陣が描かれた。次第に魔法陣の中から紫色の魔力が溢れ出し俺を包み込んだ。


「お世話になりました」


「また何かあれば相談しにくるといい」


「あなたのことじっくり見させてもらうからね!」


「あなたには私達がついています。心配なさらないでください」


「君の人生だからね!おもった通りにやりなよ!」


「少年よ次に会ったときは我と手合わせ願おう!我も己を鍛えて待っておるぞ!」


「まぁー頑張ってねー」


「願っているぞ!君の人生がより良いものになるよう」


そして最後に神々と別れの言葉を言った後俺は異世界へと転生を果たした。










この章はこれにて終了!

いよいよ異世界編が始まります!

お楽しみに!

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