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杖を買うのは一苦労?




「すいませーん!」




武器屋についた俺たちはルナの杖を売ってもらうため、店主を呼んだ。




「へいへい......いらっしゃ......って何だガキか、ここにはガキの遊び場じゃねーんだよ、とっとと帰んな」




店の奥から中年の男の人が出てきた。どうやらこの人が店主らしい。




「俺たち杖を買いに来たんです。お金もちゃんとありますので何かいい杖ありませんか?」




「あん?お前らみてーなガキがなんだって杖なんか欲しがるんだ?冒険者ごっこでもしようってのか?それならそこいらに落ちてる棒か何かにしとけや」




「いや......ですから......」




冒険者です、と言おうとしたのだがその前に声をあげた奴に遮られてしまった。




「私たち冒険者だよ?さっきだってクエストの報告に行ってきたし、ねえ?セレン?」




「はっ、おめえらみてーのが冒険者だ?笑わせんじゃねぇ!だったら証拠見せてみろや!」




......なんだかムッと来る言い方だな。子供だからなんだと言うのか、子供が冒険者になってはいけないというルールはなかったはずだ。


そう思いながらも俺たちは首にかけた首飾りを店主に見せた。




「......!?それは冒険者の首飾り!?しかもその色は......」



俺たちの首飾りをまじまじと見てくる店主。そんなに近づかないで欲しいんだが......。



「Dランク......お前らDランクの冒険者だったのか!?」




「「はい!」」



同時に答えた。ようやく誤解がとけたようだ。




「そういえば聞いたな......。以前、冒険者登録した初日でFランクから一気にDランクに上がったっていう2人のガキがいたって話を......もしかしてそれっておめーらのことか?」



正直に言うか迷ったがここで言っておかないと杖を打ってくれなさそうだった為俺たちは互いに見合わせ頷いた。そして、そうですと伝えた。




「なんだそうか!なんだ先に言ってくれよ〜!てっきり何処ぞの鼻垂れ小僧かと思っちまったじゃねーか!」




そう言って俺の肩をバンバン叩いてくる店主。めちゃくちゃ痛いんだが......。




「おじさん私ね、杖が欲しいんだけど何かいいの無い?」




「おう!うちは他の武器屋よりも品揃えがいいからな!きっといいのが見つかるぜ!ちょっと待ってな」




さっきとは打って変わって今度は商売人モードで俺たちに杖を売ってこようとしてきていた。人ってこんなにも変わるもんなんだな......。




数分後、店主がいくつかの杖を抱えて持ってきた。




「今うちでいい杖ってのならこいつらだな!」




持ってきたのは3つの杖だった。どれも外見は特に変わったところはなく茶色を基調とし長さは俺たちの身長よりもあり、最初は持ち運びに苦労しそうだ。




「どれか好きなの選びな!」




「うん!セレン、どれがいいかな?」




俺に尋ねてくるルナ。自分で決めた方がいいと思うが......見た感じこの杖は持ち手の魔力を増強させるスキルが付与されている。【魔力増強】と言うスキルだ。どの杖も大差ないようだがどうやら杖によって強くなる魔法の種類が違うようだ。



「店主さん、この杖ってそれぞれ強くなる魔法の種類が違うんですか?」



「お、よくわかってんじゃねーか!この3つはそれぞれ強くなる魔法が違うから買うんなら注意するんだな。強くなるのは順に、火、水、風、この3属性だな。お嬢ちゃんは何か得意な魔法はあるのかい?」




「ん〜全部使えるけど、一番好きなのは風の魔法かな」




「それならこの杖だな。ほれ、受け取りな!」




そう言って店主さんは風の杖をルナに渡した。受け取ったルナは初めての自分の武器に喜びを隠さずにはしゃいでいた。




「これが私の初めての武器〜!早く試してみたい〜!!」




「よかったなルナ、店主さんこの杖いくらですか?」




「そうだなぁ、【魔力増強】のスキルがついてる杖ってのは基本的には金貨10枚が妥当だな。だが今回は特別だ。おめーらの今後の冒険者としての活躍を期待して金貨8枚に負けてやる!」



「本当ですか?ありがとうございます!......じゃあこれで」



俺は懐から金貨8枚を取り出し、店主さんに渡した。



「おう!俺からも礼を言わせてくれ、久しぶりにいい商売できたぜ。ありがとな!」



そう言いながら手を差し伸べてくる店主さん。俺もそれに習い、互いに握手を交わした。その後ルナとも握手をした。



「もしまたいい武器が入ったら教えてください。見に来ますから!」




「うん!いい杖入ったら教えてね!」




「ああ!真っ先にお前達に教えてやろう!楽しみにしておけ!ハッハッハッハ!!」




そう豪快に笑いながら俺の肩を叩いてくる店主さん。だからまじで痛いからやめてくれ......。




「じゃあ俺たちはそろそろ......」




「ちょっと待て!」




帰ろうとする俺たちを呼び止める店主さん。......まだ何か用か?




「おめーらの名前は?」




「ああ、そういえば言ってなかったですね。俺はセレンです」




「ルナっていうの!よろしくね!」




「そうか、セレンにルナだな。覚えたぜ!俺はバルゼンだ!よろしくな!」




こうしてお互いに名前を教え合い今度こそ俺たちは帰路についた。さて、明日はクエストで俺の剣術とルナの杖の力を確かめるか。......明日が楽しみだ!









ようやく杖が買えた2人。

次回は二人の力を試す話を書きます。

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