転移魔法は優秀
「よし!予定通りだ!」
俺の【空間移動】が無事に成功し、俺とルージュは村の入り口に戻ってきていた。どうやら完全に物にしたみたいだな。
「何が......?一体どうなって......?」
ルージュはいまだに理解できてない様子だった。何とかうまく言いくるめてみるか......。
「この魔法は【空間移動】って言う転移魔法なんだ。一度行ったことがあるところなら一瞬で行くことができる便利な魔法さ。この前覚えたんだ」
我ながら完璧な嘘だと思う。と言っても嘘なのは覚えたというところだけだが......。
「そうですか......それなら先に言ってください。びっくりしますから......」
今は驚きすぎてロクに話が入ってない様子のルージュ。また時間を置いてから説明しよう。
「あれ〜二人とも何でここにいるの?」
振り向くとちょうどクエストを終えたルナが立っていた。見ると、大きな袋に大量の野草が詰められていた。こいつ......どんだけ取ってきたんだ?どう考えても依頼よりも多い気がするが......?
「二人で森に散歩に行ってたんだ。最近ルージュに構ってられなかったからたまにはってことでな」
「そっか、じゃあ今度は3人で行こうね!その方がもっと楽しいし!」
「ああ!」「はい!」
その後、家に戻った俺たちはクエストと散歩で疲れた体を癒すため、食事をとってすぐに眠りについた。今日だけでいろいろあった気がする。明日からは楽しみだ!
翌朝、いつも通りに起き朝食をとった俺はルナの家に向かった。
「ルナー、ちょっといいかー?」
そう声をかけて家の前で少し待ってると、眠そうなルナが出てきた。まだ寝てたんだろうな......。
「な〜に?まだギルドに行くの......早くなーい......?」
「まだ行かないさ。そうじゃなくてだな......」
今日は週に一度冒険者ギルドに顔を出す日だ。昼頃に村の入り口に集まり、クエストの納品物や魔物の部位などを持って出発する予定だった。その予定だったが、今回からは【空間移動】を使って移動するため、集合場所を変更しておきたいんだ。人目が多いところでこの魔法は使いたくないからな。
「集合場所を変えたいんだ」
「集合場所を?何で?」
「わけは後で話すから今は言う通りにして?」
「少しでいいから話して!何かすごく気になるから!」
まあ......軽く説明するくらいならいいか。
「簡単にいうとこれからは2日かけて街に行く必要がなくなった。移動手段を見つけたんだ」
「そうなの!?それってなに?なに?」
「これ以上はまだ教えない。続きは昼な」
そう言い残した俺は集合場所を村の裏口に変更してくれと伝え、まだ聞き足らなそうにしているルナを残し、家に戻った。
「俺も準備しないとな......」
昼過ぎ、約束通り村の裏口に集まった俺たちは、街へ行く段取りを話し合っている。というかほとんど俺がルナに説明しているようなものなのだが......。
「へーつまりその【空間移動】を使えば一瞬で冒険者ギルドに行けるってことね!」
「そういうこと。ただし、この魔法のことはあまり人に言うなよ。信頼できる人になら話してもいいけど......」
ルナへの説明が終わった後、ルナに早く行こうと急かされたため、早速向かうことにした。
「【空間移動】!」
魔法を詠唱し、俺たちは一瞬でアルメナの街の入り口に転移した。
「すごい!すごーい!ほんとに一瞬だー!!」
「これならいつでもギルドに行けるな。行きたくなったら声かけろよ?」
「うん!わかった!」
無事に街についた俺たちはそのままギルドへ向かった。
そろそろセレンと魔物を戦わせたいですね!




