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斬滅剣クリストテネス



俺が初めて習得が出来たのは”火”の派だった。剣神の加護を受けていたこともあり、大体1ヶ月程度で習得することができた。まぁ......習得できたと言っても初歩的な技を覚えた程度なのだが、それでもエリさん曰く、俺ならそれだけでも十分に魔物を倒すことが可能だそう。



他の技はまだ体への負荷が大きいため成長したら教えてもらえることとなった。




さらに1ヶ月後、”水”の派を習得できた。この派も初歩的な技を伝授してもらった。




その後はきっかり1ヶ月ごとにそれぞれの剣術を習得していき、修行を始めて5ヶ月後、遂にすべての派の剣術を習得した。




「ちょうど5ヶ月だね〜。本来なら2〜3年はかかるんだけど流石はセレン君って感じだね〜」




とろ〜んとした瞳を少しだけ吊り上げたエリさん。そして俺の頭を優しく撫でてきた。......ハー姉の時もだけど、神って子供の扱いに慣れてる(中身大人だけど......)?




「ありがとうございます。習得が早かったのはエリさんの教え方がうまかったのもありますよ」




「そうかな〜?」




「はい。剣の振り方、技を出すコツ、構え、姿勢、すべてとてもわかりやすく説明してくれたからこそ俺もすぐ習得できたんだと思いますよ!だからこれはエリさんのおかげです。ありがとうございます!」




そう言って微笑むみながらエリさんを見ると何やらエリさんの目が少し開き、顔が少し赤くなっていた。......熱でもあるんだろうか?今までこんな顔のエリさんは見たこと無いな......。




「......むぅ〜......セレン君は......ずるいよ〜......」




「何か言いました?」




「何でも無いよ〜。さ、早く帰ろ〜」




再び元の状態に戻ったエリさん。さっき何を言ったんだろう......まぁいいか、帰ろっ。




俺とエリさんは同時に【空間移動(テレポート)】を使って神々の間に戻った。やっぱり便利だなこの魔法。









神々の間に戻った俺は下界に戻る準備をしていた。




「そうだセレン君、君って自分の剣って持ってるの〜?」




唐突に俺に剣はあるのか尋ねてきたエリさん。




「いや、持ってないですね......。これまではほとんど魔法で戦ってきましたし......」




これまでのクエストはすべて魔法で対処していた。剣術が使えないわけではなかったが、剣を持っていなかったため使えなかった。だが、魔法の方が広範囲を攻撃できるので特に気に留めてなかったんだ。




「それならあたしが持ってる剣あげるよ〜。あたし【剣神】だからいっぱい剣持ってるんだ〜」




「本当ですか!?ありがとうございます!」




剣の神から剣をもらえるなんてことそうそう無い。いや、むしろ無い。こんなチャンス逃す手はないだろう!




「下に戻ったら教会の裏に行ってみて。そこにあたしの剣置いておくから〜」




「わかりました」




剣の受け取り場所を把握した俺は準備完了しましたと、メデルに伝えた。




「よし、少し名残惜しいがお主を下界に戻そう。今度来たときはわしが少し知恵を授けてやろう」




そう言って、両手を前に突き出しメデルは魔法を唱えた。




「【送還(トリップ)】!」




唱えた途端俺の周りに青色の魔法陣が現れた。




「また来いよー!」




「セレンちゃーん!お姉ちゃんいつでも待ってるからねー!」




「体にお気をつけて......」




「ガハハハッ、お主の活躍期待しておるぞ!」




「頑張ってね〜〜」




「我らはいつでも見守っておるぞ〜!」




神様たちに挨拶をした後、俺は下界に戻っていった。......また会えるといいな。













「......」




「......いさん......兄さん!」




俺を呼ぶ声に目を覚ますとそこには俺の顔を覗き込むルージュがいた。何度呼びかけても返事がなかったのか少し頬を膨らませていた。




「先ほどから何度も呼んでますのになぜ無視するのですか?」




言葉に怒気が滲み出ていた。どうやら心配させてしまったようだ。そう思った俺は”約1年半ぶり”にルージュの頭を撫でてやった。



「ごめんごめん、少し寝ちゃってたみたいだ。心配かけてごめんな......」




「......」




ルージュは黙ったまま、俺に撫でられていた。こうして撫でておくとルージュは昔からすぐに機嫌が良くなり怒らせてしまった時はいつもこうしてる」




「さぁ、あまりいると遅くなっちゃうから早く帰ろ」




「はい、そうですね......」




......その前に俺には寄っておく場所がある。




「ルージュ、ちょっといいか?」




「はい?なんですか?」




俺は疑問の残るルージュを連れて教会の裏に足を運んだ。




「あった......」




そこには1つの一振りの剣が地面に突き刺さっていた。見るとその剣にはどこかエリさんが絡っていた【闘気(オーラ)】に近いものが剣から溢れ出ていた。




「兄さん......何ですかあの剣?」




「まあ見てて!」




そう言って俺は剣の近くに行き、その剣を両手で思いっきり引き抜いた!




「ふっ!!!」




抜いた剣は思っていた以上に軽く、使い勝手も問題なさそうだ。なぜか知らないが、抜いた時に脳裏にこの剣の名前と思える単語が出てきた。多分、エリさんが仕組んだんだろう。そして抜いた時に脳裏に焼き付いた名前を呟いてみた。



「斬滅剣クリストテネス......」




それがこの剣の名前だ。そして、これが俺の初めての剣。胸が躍る......。




「兄さん?その剣は......?」




「誰かからの贈り物さ!」




そう言ってシラを切ることにした俺。神様からなんて信じてもらえないだろうしな。




「まぁとりあえず帰るか......」




「はい、では来た道を戻りまし......」




「ちょっと待ってルージュ。そんなこと必要ない。とりあえず俺に捕まって?」




「???」




頭にクエスチョンマークが出たものの俺に捕まってくるルージュ。意外と聞き分けがいいな......。




そして俺は心を落ち着かせた。そして”あの”魔法を詠唱した!




「【空間移動(テレポート)】!」




魔法陣が俺たちを包み込んだ......。











剣を手に入れたセレン。

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