習得完了!
ハー姉から魔法を教えてもらってから約半年。俺は予想以上のスピードで転移魔法を自分のものにしていった。ハー姉も驚きを隠さないでいた。ただ、俺がひとつ覚えたら俺に抱きついてくるのは勘弁してもらいたい。
そしてそれから3か月後ーー
「さぁ!セレンちゃん!今まで覚えたことを全部出して魔法を唱えてみて!」
ようやく、ハー姉の許しを得て試験を受けることとなった。それはシンプルに【空間移動】を使って他の神がいるところまで移動すると言うことだ。
俺は深く深呼吸をして心を鎮めた。そしてーー
「【空間移動】!!」
俺の周りに紫色の魔法陣が現れその光が俺を包んだ。そして気がつくと俺は最初にいた神々の間に戻ってきていた。......どうやら無事に成功したようだ。
「どうやら成功したようじゃな」
ふっ、とメデルさんが笑みを浮かべながら問いかけてきた。
「はい!なんとか物にしました!」
「よかったね!これでどこでもすぐに行けるよ!」
ニックが自分のことのように喜んでいた。......俺より喜んでないか?
「さすが私のセレンちゃーん!!あなたならやると思ってたわよー!」
いつの間にか戻ってきていたハー姉が俺に抱きついてきた。これもう何度目だろう......?
「さて、セレンよ。お主にはこの転移魔法を習得してもらったのじゃが、お主にはここに来た褒美という形でもう一つ神からお主に修行を付けてもらうことにしたのじゃ」
「ええ!?まだ何か教えてくれるんですか?」
「実はの、お主が修行に行った後、次は自分がセレンに違うことを教えたいのだと他の神と言いあいになってしまったんじゃ。なら全員で教えればいいと思ったのじゃが、さすがにそれはセレンに迷惑がかかると思ったのでな、1人に絞らせてもらった」
「それはありがたいですね。さすがに全員はきついですし......」
「それで今回教えるのは剣の技術、そして技じゃ!それを教えるのはもう誰かわかっておろう?」
「【剣神】のエリさんですか?」
「うん、そう」
視線をエリさんに向けるが、その姿はいつもと変わらず少し眠そうな顔をしながらも俺を見つめていた。
「セレンよ、これでもエリはやる気だそうだ。こんなエリを見たのは久しぶりなのだ。きっとお主に才を見出したのだろう」
「そうなんですか?」
そうエリさんに尋ねると、コクッと頷いていた。この人......結構無口か?
「今回はそこまで上のレベルの剣術は教えないように言ってある。中身は大人でも身体は6歳のものである。あまり負担のある技を習得するのはまだ早いと思ったのでな」
それからエリさんから教わる剣術について説明をしてもらい、俺は再び修行に向かうのだった。
ここでは身体の疲労は神様たちが直してくれるので問題なかった。ハー姉との修行もそんな感じだった。だが回復するたびに本当に治ってるか確かめると言って俺にボディタッチを何度もしてきた。それはもう頭から足まですべてのところを、だ。
あれはマジで地獄だった......(内心は少し嬉しかったが)。
エリさんの時は何もありませんように......。
無事転移魔法を習得したセレン。
次はエリとの修行です!




