7神との再会!
「お久しぶりです皆さん。元気そうで何よりです」
久しぶりに会った神達に軽く会釈をした。
「誠......いや、今はセレンって呼んだほうがいいな。セレン、ほんとに久しぶり!」
「久しぶり、ニック」
風の神ニックが俺との再会を心底喜んだ様子で話していた。セレンって呼んでくれるのは嬉しい。
「あらあら前見たときと違ってるけどやっぱりあなた、わたしのタイプだわ......」
「そう言ってもらえるのは嬉しいですが変なことしないでくださいね?」
魔法神ハーネさんは相変わらずと言った感じで俺のことを下心丸出しの目でじろじろ見てきていた。そんなにじろじろ見られると恥ずかしいんだが......?
「セレンさんお久しぶりです。無事に異世界で生活が送れていること私は嬉しく思います」
「ありがとうございます。アラネルさんも変わりなくて良かったです」
女神アラネルさんは女神らしい優しい口調で、ゆっくり語りかけてきた。この人を見てると、なんだか心が癒される感じがする......。
「ガハハハ!久しいのーセレン!見ておったぞお主の武勇!そろそろ我とも一戦交えて欲しいものだ!」
「平民が神と戦うのはどうかと思いますが......」
武の神テッドさんは相変わらずの武神肌で俺に一戦交えて欲しいと頼んできた。神となんて戦ったら俺、生きて帰れるのか?
「ん〜〜〜、あれ?セレンだっけ?なんでいるの?」
「おはようございます、エリさん。それは俺が聞きたいことですがね......」
剣の神エリさんはさっきまで寝ていたのか俺がここにいるのが理解できてないらしい。それにしてもいつも寝てる気がするなこの人は......。
「セレン殿!貴殿とこうしてまた会うことができて私は本当に嬉しいぞ!」
「俺も同じですよ、ライトさん。まさかまたあなたがたと会うことになるなんて思いませんでしたからね」
守護神ライトさんは正統派......いや、他が独特すぎてライトさんがそう見えるだけだが、とにかく純粋に再会を喜んでくれていた。
すべての神様達に挨拶を終えた後、俺は今の状況がどう言うことで、なぜここに呼ばれたのかを聞き出すことにした。
「皆さんに会えたのは嬉しいんですけど、俺はなんでこの場にいるんですか?」
答えたのは七福神のメデルだった。
「なに、久方ぶりに我らに祈りを捧げるものが現れたと知り、覗いてみればそれがお主じゃと言うことがわかった。それならせっかくの機会じゃと言うわけで、精神だけをこちらに呼び寄せようと考えたんじゃ。教会の中であれば精神のみをこちらの世界に呼び寄せることができるんじゃ」
つまり、今俺の身体の状態を説明すると、肉体は地上の教会にあり、精神はこの神界に来ている。そう言うことだろう。
ん......?でも待てよ?
「これって戻るときはどうすればいいんでしょうか?」
そうだ。今俺はルージュと散歩に来ているんだ。あまり長居してしまうとルージュに心配をかけてしまう。
「案ずるな。戻りたくなったら言うが良い。わしらが戻してやろう。それにお主の考えておることも分かっておるぞ。大方、長居すると妹に迷惑をかけてしまう。そんなことを考えておるのだろう?」
「うっ......」
図星だ......。神様に隠し事はできないな。でもとりあえず帰り方はわかった。それだけでも良しとしよう。
「それに関しては安心して大丈夫だよ。ここは時間っていう概念がないからどれだけいても下の世界では時間は進まないんだ。歳も取らないし、成長もしない。そんなところだから」
ニックがこの神界について説明してくれる。時間が関係ないというならゆっくりしていても大丈夫か......。そう思い少し肩の力が抜けた俺だった。
「それはそうとセレンよ、お主何か悩みがあるな?」
「え......?あぁはい、ありますよ」
一瞬何故知ってると思ったが、すぐに相手は神様だということを思い出し素直に打ち明けることにした。
「......申してみよ」
メデルさんが悩みを打ち明けて欲しいと言ってきたためここも素直に打ち明けることにした(嘘をついたところでバレるのが落ちだろうからな)。
「実は村から街への移動手段に困っているんです」
「ほう?移動手段とな?」
「はい。俺、今は冒険者をやってるんですけど訳あって村から町の冒険者ギルドに通っているんです。その村から街への距離が遠くてですね、何か移動手段みたいなものを探しているんですが見当もつかないんですよ」
俺は悩みをすべて打ち明けた。すると、メデルさんはそうかと納得した顔をし、視線をハーネさんに向けた。
「それならば、ハーネに任せるのが良かろう。あやつから転移魔法を教えてもらうんじゃ。そうすれば移動にも困らぬまい?」
衝撃的なことを聞いた気がする。俺が神様に教えを乞う......?あの神様に!?いやいやいや、それダメだろ!?この世界の象徴である神、そんな人に魔法を教えてもらうなんて恐れ多い。ここは断るべきだ!いや、この状況ではすごく断りにくいが......。
「(そうだ!ハーネさんが拒否をすればいいんだ!そうすれば教わらずに済む。それに神にもプライドと言うものがあるだろう!なんで神である私がただの人間に魔法を教えないといけないのだ、そう思っているに違いない!)」
正直、教わりたいと言う気持ちもある。あの神様から教わる魔法とは一体どんな魔法なのか、好奇心で溢れそうになる。だが今はそれを抑えろ俺!耐えるんだ。
そうやって一人で悪戦苦闘していると今まで黙っていたハーネが口を開いた。断ってくれる!そう思っていたのだが......。
「もちろんいいわよ!セレンちゃん。一緒に頑張りましょうね!」
「......」
あぁ、この神様たちにはプライドはないらしい。もはやこうなってしまった以上、断ると言う選択肢は消えた。ならばもうなるようになれだ!ハーネさんの魔法を完璧にマスターして見せる!時間はたっぷりあるんだ!
そう決心した俺はハーネさんに向かい合った。
「ハーネさん!よろしくお願いします!」
こうして俺は神様と修行することとなった。得られるものは全部得てやろう!その心意気で俺は修行に取り組むのだった。
流れで神様と修行することになったセレン。
この修行でなにを会得するのでしょうか?




