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散歩の途中に教会へ?




俺たちが村に戻ってから約一月経った。



それからは度々冒険者として依頼をこなし、自分の実力をメキメキとつけていた。ルナとは基本的に一緒にこなすことが多いが、採取のクエストや、奉仕のクエストなどは一人でできると言ってきたため、一人でこなしている。



ルナの今の実力なら多少の討伐クエストもこなせると思うがな......。



レイさんからは週に一度でもいいから顔を出すように言われている。冒険者なのだから顔を出すのは当然なのだが、今俺たちはギルドから取り寄せたクエストをこの村でこなしている。つまり、週に一度顔を出し、その際にサリーさんにおすすめのクエストを紹介してもらって、それをそのまま村に持ち帰ってこなしているのだ。



そんなめんどくさい事するなら父さんのように街に住めばいいと思っていたのだが、俺たちはまだほんの子供だ。親元から離れるには早すぎる。サリーさんやレイさんも同じようにーー



「子供は甘えられるときに親に甘えておきなさい」



そう言われてしまった。中身はもう立派な大人になってるんだがな......。




そういうわけで今はこの村にとどまることが一番だ。母さんもルージュも俺までいなくなったら寂しいだろう。




「とは言ってもさすがにクエストをこなすには不便だよなぁ〜」




そう!めちゃくちゃ不便なんだ。何故かというと、普通クエストを終えたらそのままギルドに向かい報告をして報酬をもらう。これが普通だ。



だが俺たちは一回ごとにギルドに戻れる距離にいないためそれは不可能だった。だから週に一回大量のクエストの納品依頼の野草だったり、魔物の部位だったりをまとめて運ぶ必要があった。運ぶのは問題ないんだが距離があるためやはり毎週これをやるのはさすがにと思ってしまう。だからと言って持っていかないと報酬がもらえない。それだけは勘弁してもらいたい(ちなみに今のところで最も多かった報酬は一番最初のクエストのゴブリン退治だ。金貨100枚をもらった。日本円に換算すると100万円になる。通貨は銅貨、銀貨、金貨、白銀貨で成り立っている)。



「なんか移動手段探さないとなぁ〜」



今の段階ではその”移動手段”とやらは見当もついてない。地道に探していくしかないな。



「とりあえずルナと相談を......ってあいつ今いないんだっけ?」



ルナは今野草採取のクエストを受けてる。さっき出たばかりだからしばらく戻らないだろう。



「俺も今日のクエストは終わったし、たまにはルージュと森に散歩でもいくか。最近構ってやれてなかったし丁度いいや」




冒険者になってからクエストを優先していたためルージュに構ってられる時間があまりなかった。それでは寂しいと思い俺はルージュを誘って一緒に森に行くことにした。兄妹で散歩するのもたまには悪くないだろう。









あの後、ルージュを誘った俺は森の散歩に来ていた。ルージュも一緒に森に来るのは久しぶりとのことで珍しくはしゃいでいた。



「兄さんと森に来るなんて久しぶりですね〜」



「ああ、悪いな最近付き合い悪くて......」



俺は申し訳なさそうに頭をかいた。



「いいんです。わたし、兄さんが冒険者になったこと嬉しく思ってるんですよ。冒険者になったら忙しくなるのは当然です。そんな中でも兄さんはこうして時間を作ってくれてるじゃないですか。それだけで満足ですよ」



意に介した様子もなく、俺に感謝を伝えてくるルージュ。まったく......ほんとによくできた妹だよ......。



「そんなことよりも今は散歩を楽しみましょう!せっかく兄さんが時間を作ってくれたんですから、存分に楽しまないと!」



そう言って俺に笑顔を向けてくるルージュ。妹にこんなこと思うのは無粋だが......めちゃくちゃ可愛い!!




その後も兄妹仲良く雑談しながら散歩をしていたんだが、しばらく進んでいると少しひらけた場所に出た。




「あれ?兄さん、こんなとこありましたっけ?」



「いや、俺も初めてきた場所だな」



そこには古くて小さな建物が建っていた。少なくとも人が住んでるようには見えない。廃墟か......?見る限りこの建物は教会だと思える。造りがそれっぽかったからだ(結構適当だな......)。



「少し興味が出てきたな。せっかくだ、少し入ってみないか?」



「大丈夫でしょうか?何か出てこないといいですけど......」



「大丈夫。何かあったら俺が守るから......」



そう言ってルージュの方を見るとみるみるうちに顔が赤くなっていった。可愛い......。



「急に......そんなこと言うなんて......兄さん意地悪です......」



「ははっ!意地悪で結構結構!さあ、行くぞ!」



俺はルージュの手を引っ張って廃墟に入った。





「意外と広いなぁ〜」



「そうですね、もっと狭いかと思っていました」



中には聖母?と思われる女の人の石像が置いてあり、その前に机と椅子がいくつか並べられていた。この像に向かってお祈りをするためだろうか?



「やっぱりここは教会で間違いないな」



確信がもてた。だがなぜこんな森の中に教会が......?それだけがわからなかった。まぁ考えていてもしょうがない。あまり長居すると日が暮れてしまう。そろそろ帰るか。



「ルージュ?そろそろ帰る......?」



帰ろうと思いルージュに声をかけたが途中でやめた。なぜならルージュが聖母の像に向かって今お祈りをしているところだからだ。お祈りの邪魔をしてはまずい。ここは待とう。



「兄さんも一緒にやってください」



「ん?俺もか?」



ルージュから俺もお祈りをしろと言われた。なんでだ?



「はい。お祈りをすることで神様たちからの加護を授けてもらうんです。そうすれば村の人たちはこれからも安全に暮らせ、元気に過ごせると思うんです。だから兄さんも一緒に祈ってください」



そう言う理由ね。まあ俺の場合すでに7神すべての加護を受けているんだがな......。まあルージュの頼みなら聞いてやるか。お兄ちゃんだし......。



そう思い、俺はルージュの隣で片膝をついてゆっくりと目を瞑った。そして心の中でそっとささやいた。



「(神様たち、俺は元気でやってますよ。これもあなたたちのおかげです。ありがとうございます)」



心の中で神たちにお礼を言った後、帰ろうと思いゆっくりと目を開けた。だが俺は目の前の光景に目を疑う。なぜならそこにあるはずの聖母の像がなくなっていて代わりに目の前に7()()の人物が俺を見つめていたからだ。



7人......?



その7人の人物には見覚えがあった。そう、それはもうめちゃくちゃ見覚えがあった。あんな人たち忘れるわけがないだろう。何しろ俺にあんた達全員が【加護】を与えてくれたんだから。



そんなことを考えていると、真ん中に立っていた老年の人が一歩前に出てきた。そしてーー



「久しぶりじゃな、在原誠、元気そうじゃな!」



七福神メデルが俺を暖かく迎えてくれた。久しぶりに会えたな......。














神々との再会です。

久しぶりに登場の神達も嬉しいのではないんですかね?

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