8 王女の力! 覚醒!プルプル・プルリン!(後編)
「な……ッ!?」
それんの背後に迫るハルバード・ブーメラン!
乱打の手を止め、ハルバードを拳で弾き身を守る!
その隙をつき、プルプルの魔法パンチがそれんのボディに刺さる!
「ゲブオ!?」
それんが吐血一リットル!
弾かれたハルバード・ブーメランは軌道修正し、再びそれんを狙う!
「ハーゲン! 何してやがる!?」
『…………』
ハートのハルバードに封じられた悪魔、ハーゲン・ラックからの返答はない!
焦りを隠せぬそれん!
その様子を冷凍光線的な目で見つめるプルプル!
「て、てめえ……まさか!?」
「ええ、そのまさかよ! すでに彼は――私の支配下にある!!」
おお、なんという強力な魔法パワーか!
ハーゲン・ラックの意識ごと、その魔力でコントロールを上書き!
プルプルはハルバードを弾きながら、支配魔法を注入していたのだ!
「人任せにするからよ。自分でコントロールしていれば異変に気づいたでしょうね」
「くそおおおおおおおおおおおおおおお!!」
形勢逆転!
今や一手足りないのは粛清天使それん!
その肉体に魔法パンチが叩き込まれていく!
グシャアアアアアアアアアアア!!!
致命的一撃がそれんの顔面に炸裂!
空中で踏ん張り切れず再び大地へと吹き飛ばされる!
おお、それんの身体がプルプルから離れたということは――!
「魔法真拳奥義! 爆殺ボンバー拳!!」
チュドドン! チュドドン! チュドドンドン!!!
チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!
魔法パンチを受けた箇所が次々と爆発!
それんの身体は爆炎に飲み込まれながら地面に激突!
直径100メートル級のクレーターを穿つ!
中心にはボロボロに焼け焦げたそれん!
(負けるかよ……負けてなるものかよ!)
悲鳴を上げる肉体を押し、立ち上がる!
頭上には高速で接近するプルプルの姿!
その全身を包む膨大な魔法オーラ!
肉弾戦でそれんにとどめを刺すつもりだ!
(アタイは人を殺して生きてきた!
血に汚れた生き方しかできなかった!
この世間知らずのクソ王女には……絶対にわからねえ!!)
魔女っ娘王国のスラムで生きてきたそれん。
王女プルプル・プルリンとは年のころは同じながら――その生活水準は天と地の差。
殺しの依頼を引き受けたときも、魔法ヤクザどもの政権争いに興味はなかった。
だが――地獄のような生活を強いる、クソッタレどもに一泡吹かせたい!
身分は下でも、殺し合いでは上!
上のはず! 上でなくてはならない!
その反骨心がそれんを奮い立たせる!
(光弾による遠距離攻撃はおそらく無駄!
勝機があるとすれば――全魔力をこめた拳でのカウンター!
外せば死ぬ! だが当てる! 絶対に!!)
プルプル・プルリンがそれんに迫る!
「おああああああああああああああああ!!」
それんが全力の魔法パンチを繰り出す!
――だが、無慈悲!
拳は空を切り、プルプルにガッシリと組み付かれる!
(――しまった!?)
それんの脳裏に浮かぶ悪魔的魔法技!
プルプルが得意とする魔法真拳超絶奥義・魔法ダイナマイト!
敵を内部から爆破し、木っ端みじんにする最強の爆破魔法だ!
この恐るべき威力を誇る魔法を防ぐ術はない!
それんの脳内で走馬燈がスタンバイ!
さらば! 粛清天使! 来世に期待!
――と誰もが思った、次の瞬間!
「あなたの負けよ……」
ギュッ☆
爆発は起きなかった。
それんはプルプルに抱きしめられたままだ。
その温かな体温がそれんの身体に染み込んでいく!
「なぜだ……なぜ殺さない!?」
「勝負はついたわ。あなたは負けを悟った。
ならばこれ以上戦う理由はありません」
それんの耳元でプルプルがささやく!
その声は直前まで殺し合いをしていたとは思えぬ柔らかさ!
「私が必ず王国を平和にします。もうあなたに辛い思いはさせません」
ポヨン☆
それんに流されるオッパイ圧!
もともと半裸の痴女的な格好をしていたプルプル。
戦いのダメージによりさらに布面積は減少。
悪魔的なエネルギーがそれんの心を溶かしていく!
キュン!☆
「とんだクソ甘プリンセスね」
それんの赤い実が弾けた!
それんもまたプルプルを強く抱きしめる!
互いのオッパイ圧が流し流され、二人の体温が上昇!
チュッ☆
思わずそれんがプルプルのほっぺにキス!
チュッ☆
プルプルもそれんのほっぺにキス!
チュッ☆ チュッ☆ チュッ☆ チュッ☆
「それんちゃん……」
「プルプル……」
チュッ!☆ チュッ!☆ チュッ!☆ チュッ!☆
チュチュチュのチューッ!☆
おお、なんたるピンク色的スイーツ光景!
このまま興奮のボルテージが上がり続け――最後までいってしまうのか!?
――否、ご心配は無用!
地獄の悪魔はすぐそこまで迫っていた!
「――それんちゃん危ない!!」
「ッ!?」
プルプルがそれんを押し倒す!
いよいよ破廉恥行為に及ぼうというのか!?
――答えは否!
チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!
プルプルの背中が爆発!
悪魔的なクリティカルダメージ!
「な、なんだ!?」
「ふっふっふ! ご苦労だったな、粛清天使!」
それんが瀕死のプルプル越しに声の主を見る。
クレーターの上にはロケットランチャーを構えた魔法ヤクザ集団!
そして――豪奢なローブをまとった恰幅の良い頭巾男!
「てめえ! まさか!?」
「ぬふふ! そのまさかよ!」
男が頭巾を脱ぎ捨てる!
口ひげをはやした強欲そうなハゲ頭だ!
その男はプルプルの暗殺をそれんに依頼した男であり――
「お前は……!」
プルプルも良く知る男!
そう、魔女っ娘王国の重鎮、魔法大蔵大臣ジャララ・ジャラーラである!
「ぬははははは! 姫様、お命頂戴いたしますぞ!」
いやー寒くてもお寿司はおいしいですね(^-^)
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