10 破れ殺人忍法! 再戦!地球対忍者!(中編)
(先の攻撃――運が悪ければ死んでいた!
地球真拳め……やる!)
ガマガエルの上から神風トオルを見下ろすウゲンタ!
「なるべく手の内を明かしたくはなかったが――そうも言っていられぬ様子!
ならば我が忍法の数々! とくと味わえい!!」
「ゲロゲロ!」
ウゲンタを乗せたガマガエルが跳躍!
小型トラック並みの悪魔的質量でトオルを押し潰さんとする!
「なんのおおおおおおおおおおおおお!!」
トオルは連続バク転でこれを回避!
ズシンとコロシアム会場を揺らすガマガエル!
「ゲロゲロ!」
バク転中のトオルを狙いガマガエルが舌を伸ばす!
捕らえられれば胃袋行きだ! 危ない!
「なんのおおおおおおおおおおおおお!!」
トオルは連続側転でこれを回避!
伸びきった舌がガマガエルの口内へと戻る!
「死ねええええええええええええええい!
ニンニン!!」
側転中のトオルを狙いウゲンタが忍法を発動!
土遁、土柱の術だ!
固く敷き詰められたグラウンドから土の柱が勢いよくせり出す!
衝突すれば新幹線激突級の威力! 危ない!
「なんのおおおおおおおおおおおおお!!」
トオルは側転のスピードを上げてこれを回避!
トオルの側転の後に土の柱が行列を作る!
側転の軌道は緩やかな弧を描いており、トオルはガマガエルの正面から側面へと回り込む!
舌の攻撃範囲から外れたところで急停止、その場で直上へジャンプ!
足元に突き出るウゲンタの土柱!
トオルはその柱に沿いながら流れるように滑り落ち、柱を蹴って弾丸のごとくガマガエルに突っ込む!
メギャアアアアアアアアアアアアアン!!!
「ンゲルォオオオオオオオオオオ!?」
神風トオルの悪魔的体当たりによりガマガエルが弾き飛ばされる!
乗っていたガマガエルが弾かれ、だるま落としのごとく落下するウゲンタ!
その先に待ち構える神風トオルの地球パンチ!
「今度こそおおおおおおおおおおおお!!」
「甘いわあああああああああああああ!!」
中空のウゲンタがフトコロからブツを取り出す。
それは忍者特製ダイナマイト!
すでに導火線に火がついている!
もはやこれまでと――神風トオルを巻き込み自爆するつもりか!?
答えは否!
自由落下中のウゲンタが何らかの力で引っ張られる!
見よ、その腰に巻き付く巨大な赤黒い舌を!
先ほど弾き飛ばされたガマガエルが主を引き寄せたのだ!
トオルのもとに残されるのはダイナマイトのみ!
「一人で吹き飛べええええええええいいいいい!!」
「ぐううううううううううううう!?」
チュドオオオオオオオオオオオオンンンン!!!
悪魔的爆発!
一般庶民であれば跡形もなく木っ端みじんとなる威力!
だがトオルは拳に溜めた地球パンチのエネルギーを全身に展開!
地球と同じ硬度を得る地球真拳の絶対防御技『地球超バリア』を発動!
爆風をシャットアウトし完全に無傷である!
「くくく! ようやく使ったな!」
地球超バリアの再使用には時間が必要!
この試合中に再び使われる可能性はほぼゼロ!
トオルのアドバンテージが消え、ウゲンタがほくそ笑む!
「く……あのガマ! 仕留めたと思ったが……浅かったか!?」
「ふははははははは! 我がガマの皮膚は天然ゴムのごとし!
物理攻撃など無駄中の無駄よおおおおおおお!!」
巨大ガマガエルの背中に乗りなおしたウゲンタが印を結ぶ!
「こおおおおおおおおお……!!」
息を大きく吸い――
「火遁! 火炎ドラゴンの術!!」
わずかに開いたマスクからウゲンタが炎を吐く!
その火炎放射器のごとき悪魔的な炎はとぐろを巻きながら上昇!
上空で竜の姿となり神風トオルめがけ急降下!
その温度は実に10万度!
巻き込まれれば一瞬で消し炭となる恐ろしい殺人忍法だ!
(おそらくはウゲンタの意思により操作、あるいは自動追尾能力を有する術!
回避は困難!)
火炎ドラゴンが迫る神風トオル!
これまでの戦いから敵忍法の性質を読む!
(地球超バリアが使えない今……あの炎に耐え切ることも不可能!)
トオルの脳内整理が完了!
「……ならば!!」
トオルが大地を踏みしめ、両の掌を合わせドラゴンへ向ける!
「地球真拳・地球水流ううううううううう!!」
シュバアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
おお、見よ!
トオルの指先から大量の水が噴き出す!
――地球真拳・地球水流!
地球上に存在する水素と酸素を体内に取り込み、地球パワーにより化合!
生じた水分を収束し超高圧で放出するウルトラ的な技である!
大地と接する両足は強力なポンプと化し、直接地下水を吸い上げることも可能なのだ!
火炎ドラゴンと地球水流が衝突!
チュドオオオオオオオオオオオオンンンン!!!
生じる巨大な水蒸気爆発!
火炎ドラゴンは消滅!
だがその瞬間、ガマガエルの舌がトオルの胴に巻き付いた!
「しまった!?」
悪魔的な力で引っ張られるトオル!
両足を踏ん張り抵抗するも、徐々にガマガエルの口へと引きずられていく!
一刻も早く脱出しなければ……このまま捕食されてしまう!
メキメキメキ!!
大蛇のごとき締め付けがトオルを襲う!
捕食される前に全身の骨を砕かれるのが先か!?
「おのれ……この悪い舌めえええええええ!!!」
ピンと張りつめたガマガエルの舌にトオルが拳を叩き込む!
ボヨヨン!!
しかし! 悪魔的弾力によりむなしく拳は弾き返される!
弾き返された拳が向かう先はトオルの顔面!
グシャアアアアアアアアアアア!!!
「ぐあああああああああああああ!?」
因果応報! 鼻血ブー!
自分で自分を殴る失態!
肉体的、精神的苦痛により神風トオルの力が弱まる!
ついには両足が大地から離れ、その身はガマガエルの口へと吸い込まれていく!
パクリ!
おお、神風トオルは食べられてしまった!
「ふははははははは! ガマの胃袋はあらゆる衝撃を吸収する!
しかもレーザービームの類も全て反射させるオマケつきよ!
いかに体内でもがこうとも脱出は不可能! 神風トオル、討ち取ったり!!」
「ゲロゲロ!」
観客がワーワー!
『ああっ!? 神風選手、ガマガエルに捕食されてしまいました!
これは勝負あったか!? お悔み申し上げ――!』
実況者が合掌せんとした――その時!
「ンゲロ!?」
おお、見よ! ガマガエルが――膨らみ始めたではないか!
ただでさえ巨大なその体が倍以上に膨張!
「ぬうう!?」
危険を察知したウゲンタがその場から退避!
――直後!
チュドオオオオオオオオオオオオンンンン!!!
ガマガエルが破裂、内部から大量の水が弾け飛ぶ!
その中央に立つは水に濡れた色男、神風トオルである!
「脱出完了! 俺につまらぬ手は通じぬ!!」
「水!? おのれ……先ほどの技か!?」
万事休すかと思われた神風トオルであったが――ガマガエルの体内で『地球真拳・地球水流』を発動!
ガマガエルの肉体越しに地球上の水分を吸い上げ、超高圧放水を開始!
その体内を膨大な水で満たしたのである!
いかに悪魔的な弾力性を持つガマガエルと言えど、その膨張圧に耐え切ることはできなかったのだ!
「さあ……次の忍法を見せてみろ!
俺はその全てを乗り越えて見せる!!」
己の体温を上昇させる『地球真拳・地球ヒーター』を発動させ、濡れた身体を乾かす神風トオル。
髪のキューティクルがきらりんと輝く!
「なるほど……できるようになったな!
ならば望み通り……この術で貴様を地獄に送ってやろう!」
コーヒーはミルク入りで飲みます(^-^)
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