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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第四話『新奥義開眼!殺人忍法破れたり!』
44/88

10 破れ殺人忍法! 再戦!地球対忍者!(前編)

 ◆◆◆



「やりましたぞ! ウゲンタ殿おおおおおおおおお!!」


 神風(かみかぜ)トオルの乗るマニュアル自動車『リキュウV8(ブイエイト)』にダイナマイトを投げ込んだハヤテ。

 任務完了を確信した――その時!


 ボギャアアアッッ!!!


「――――!?」


 モーターバイク『バショウ』を駆るハヤテ、その右腕の感覚が喪失。

 折られたのだ。

 己の背後に座る――()()()()()()()()()


「な……いつの間に!?」

「いいバイクだな……この車と交換してもらおう」


 トオルがハヤテの腰に腕を回し、ぐいっと引っ張る!

 感覚を失ったハヤテの右手がアクセルグリップから離れる。

 ダイナマイトを投げ込んだ動作のために左手は何もつかんでいない。

 咄嗟に両足を締めバイクにすがろうとするが――


「地球真拳! 地球バックドロップ!!」


 グシャアアアアアアアアアアアア!!!


 ハヤテはバイクから()がされ、リキュウV8の運転席へ叩き込まれる!

 投げ飛ばしたハヤテに代わり、トオルがバイクのハンドルを握る!


「来い! ルリ!!」

「承知なりいいいいいいい!!」


 リキュウV8の助手席に座っていた神風ルリ。

 割れたフロントガラスから飛び出し、トオルの背中にしがみつく!

 妹のオッパイ圧を確認したトオルはバショウを操縦し、ダイナマイト入りのリキュウV8から離れる!

 地球バックドロップのダメージにより身体が動かないハヤテ!

 その隣には己が投げた忍者印のダイナマイト!


「お、おのれえええええ――――」


 チュドオオオオオオオオオオンンンン!!!


 爆発!

 リキュウV8は木っ端みじんに吹き飛んだ!


「兄上、後ろから!」

「……さすがは先生!」


 トオルの後方に追いつくメタリックパープルのバイク。

 操縦するのは師である神宮司(じんぐうじ)ゴウショウだ。

 彼もまた、追跡忍者を倒してバショウを奪ったのである。


「ルリ! こちらに移れ! トオルは急ぎコロシアムに向かうのだ!!」


 兄の邪魔になってはいかんと、ルリが跳躍!

 トオルの後ろからゴウショウの後ろへと乗り換える!

 少しでも重量を減らし、スピードを上げるためだ!


「それでは行ってまいります!!」

「新たな奥義……使いどころを間違えるでないぞ!!」

「承知いたしましたあああああああああああ!!!」


 BOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!!


 バショウは加速し――紫色の風となる!



 ◆◆◆



 ――そして今!


「ギョウザ(おとこ)(かたき)……そして俺との勝負!

 決着をつけるぞウゲンタああああああああ!!」

「望むところよおおおおおおおおおおおお!!」


 睨み合いののち同時に駆け出す神風トオルとシャドウ・ウゲンタ!

 地獄の鬼も逃げ出す悪魔的死闘が開始された!


「「はああああああああああああああ!!」」


 互いの拳が激突!

 地球パワーと忍者パワーによる力場が発生し、周囲に電流がほとばしる!

 両者とも拳を離さず、鍔迫(つばぜ)り合いの様相!


「シュウマイ(おんな)! 今のうちに避難しろ!!」

「はいだべ!」


 忍者死を免れたシュウマイ女が『バショウ』に乗車!

 ウイリー走行と大ジャンプにより観客席へと戻る!




「係長……助かりましたよ! 神風殿は来ました!」


 切腹から解放され安心するホシ・カキオ!

 係長オカ・オカカは正面を見据えたまま動かない!


「係長……?」

「――ゴブウ!!」


 オカが突然の一リットル吐血!

 腹部に小刀が刺さり、流血しているではないか!

 仕事が速いオカはハラキリ行為も速かったのだ!


「か、係長! すぐ病院に!!」

「心配無用……ただの……インフルエンザ……」


 オカが再度一リットル吐血!

 そのまま気絶!


「かかりちょおおおおおおおおおおおお!?」




 メキャ! メキャメキャメキャ!!


「ぬううううううううううううううう!?」


 ウゲンタの手甲に亀裂が入り始める。

 神風トオルの拳がウゲンタのそれを押し始めたのだ。

 拳同士の拮抗が崩れ始める!

 やはり格闘戦はトオルが有利か!?


「――ちいい!」


 このままでは拳を破壊されてしまう!

 そう判断したウゲンタは拳を引き、即座に後方へジャンプ!

 神風トオルから距離を取る!


「逃がさん!!」


 ウゲンタを追うトオル!

 そこへウゲンタの連続クナイ投擲(とうてき)

 ジグザグに走り、迫るクナイを回避するトオル!

 しかし! クナイによる攻撃は囮!

 ウゲンタの本命は……トオルの進路上に撒かれた鋭いマキビシ!


 グサリ!!


「ぐああああああああ!?」


 思い切りマキビシを踏み()くトオル!

 足裏に激痛が走りウゲンタを追う速度が落ちる!


「かかったなアホめええええええええ!!」


 ウゲンタがクナイ投擲、ここぞとばかりに十本!

 トオルは地球パワーを込めた拳でクナイを迎撃!

 しかし! 足裏の痛みにより精神を乱され精細を欠く!

 撃ち漏らした一本がトオルの右太ももに突き刺さる!


「ぐうううううううう!?」


 致命傷ではないものの無視できぬダメージ!

 確実にトオルの体力を奪う!

 ウゲンタはさらに手裏剣を連続投擲! その数30!

 緩急をつけたその投擲は、全ての手裏剣が同時に到達するよう計算されている!

 地球真拳・手裏剣掴みに対応した攻撃だ!

 掴み切れぬ数の手裏剣が迫る神風トオル!


「なんのおおおおおおおおおおおおお!!

 この程度おおおおおおおおおおおお!!!」


 トオルは両腕を盾に捨て身の突進!

 ダメージ覚悟でウゲンタとの間合いを詰める!

 盾とした腕に突き刺さる手裏剣!

 右腕に三、左腕に四!

 引き換えに得られたウゲンタまでの距離!

 拳の間合いまであとわずか!


「ええい! イノシシめ!!」


 ウゲンタが右側へ横跳び!

 トオルの接近を許さない!

 その瞬間!

 トオルは己の太ももに突き刺さったクナイを引き抜き、ウゲンタの着地点目がけ投擲!

 意表を突かれたウゲンタ!

 だがウゲンタの速度が先んじる! 

 クナイが迫る直前で大地に着地、即座に再度横跳び!

 クナイの回避に成功!

 しかし! それこそが神風トオルの狙い!

 ウゲンタの着地点にはトオルが回り込んでいた!


(――しまった!?)


 クナイ投擲はフェイク!

 ウゲンタが回避することを先読みした行動!


「シャドウ・ウゲンタ! とったぞ!!」


 ウゲンタの着地を待ち構える神風トオル!

 その拳は地球パワーにより青く発光している!

 その強力な輝きとエネルギー量は地球真拳の必殺技、地球パンチだ!

 受ければ確実に勝負が決する威力!


「ええい! 冗談ではない!!」


 すでに投擲武器や忍法を使う時間的余裕はない!

 ウゲンタは咄嗟に手甲に仕込んだ小さな球体を複数放出!

 それらは瞬時に膨張し人型を形成!

 ウゲンタの姿を模した偽装風船(ダミーバルーン)である!


「むう――――!?」


 分身の術とは比べ物にならぬ、すぐに偽物とわかる即席の風船人形!

 相手に誤認させ、稼げる時間はコンマ数秒程度!

 だが、達人同士の戦闘においてそのコンマ数秒は超プライスレス!


「地球パンチ!!!」


 神風トオルが拳を叩き込むも、手応えなく破裂! ダミーだ!

 突如として増加した敵の姿を判別している暇はない!

 ようやくつかんだ攻撃を当てるチャンス、不意にはできぬ!

 とにかく敵を殴る!


「地球パンチ!!!」


 ウゲンタが手応えなく破裂! ダミーだ!


「地球パンチ!!!」


 ウゲンタが手応えなく破裂! ダミーだ!


「地球パンチ!!!」


 ウゲンタが手応えなく破裂! ダミーだ!

 ここで突如発生する白煙!


 チュドーン! チュドーン! チュドーン!


 ダミー風船が稼いだ数秒により体勢が整ったウゲンタ!

 煙玉をばら撒きトオルの視界を遮る!


「くっ……運のいい忍者め!」


 ウゲンタを完璧に捉えたはずの神風トオルであったが、恐るべきは様々な秘密忍具!

 追撃を行いたいところだが――白煙の向こうでどんな罠が待ち受けているかわからない!

 相手に警戒させ、行動を縛り、精神を削る!

 これが忍者の戦い! 己のペースに持ち込むことは容易ではない!


(焦ってはならぬ……迂闊(うかつ)に動けば奴の思う壺! 攻撃の機会は必ず来る!)


 はやる気持ちを抑えるトオル。

 合掌しシン・青梅(おうめ)のジャングルで鍛えた危機センサーを働かせる!

 煙が晴れるまであと数秒――そう推測した瞬間!

 突如として煙から飛び出すものあり!

 咄嗟に地面を転がり回避するトオル!

 体勢を立て直し飛び出してきた物体を確認!

 それはぬらりと怪しく濡れた赤黒い大蛇!

 飛び出してきた時と同様に超高速で煙の中へと戻る!


「これは……まさか!!」

「ふははははは! そのまさかよ!!」


 煙が晴れトオルの目に映るは――ウゲンタを背に乗せた巨大なガマガエル!

 ウゲンタが口寄せの術により召喚した忍者モンスターである!

 大蛇のごとき物体の正体は――恐ろしく伸びるガマガエルの舌だったのだ!



疲れた時はスシを食べるでゴザル(^-^)

よろしければブックマーク、評価等をよろしくお願いいたします(^-^)

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