6 到達! 人外魔境の地に恐怖の知的生命体を見た!
CIA四天王、草原のクサッパが爆散した直後!
(――狙撃! まずい!!)
クサッパの右側、アララ・リバー側に位置取りした地下鉄のトーマス!
狙撃手に背中を晒している状況!
次に狙われる危険性大!
「――モグラ男!」
トーマスの身体をCIAオーラが覆い、頭に生えた煙突から黒煙! 能力発動!
足元が底なし沼のごとく性質変化!
地下鉄のトーマスがズブズブと地中に沈み姿を消す!
クサッパの左側に展開した深海のマコは地面に手をかざす!
シュバアアアアアアアアアアアアアア!!!
周囲の芝生から間欠泉的に噴き出す水柱!
水しぶきを使い狙撃手からの視界を遮る!
「クサッパ!? おのれ装甲くノ一いいいいいいい!!」
上空に位置する天空のケーンは装甲くノ一・ヤエベニの元へ急降下!
怒りに我を忘れ、必殺のオスプレイ・キックにより仇を討たんとす!
腰を沈め天空のケーンを迎え撃たんとするヤエベニ!
(――あの馬鹿!)
深海のマコが察する――と同時、埼玉県戸田エリア建物屋上!
「さすが装甲くノ一、情報通りの動きね」
スナイパー巫女・乃木ののぎが発砲!
狙いは――ヤエベニへと急降下する天空のケーンだ!
まず草原のクサッパを殺害!
仇を取らんとヤエベニへ突っ込む天空のケーンを撃つ!
そこまでが一連の作戦!
己を囮としたヤエベニのプラン通りに事は運ぶ!
バチュンンンッッ!!
「――――ッ!!??」
銃弾に撃ち抜かれる天空のケーン!
オスプレイ・キックは不発!
弾き飛ばされ芝の上を転がる!
作戦成功! 天空のケーン殺害完了か!?
答えは――なんと否!
「痛あああああああああああ!!??」
急上昇する天空のケーン!
銃弾は確かに命中したが――左脇腹を浅くえぐったのみ!
致命傷には至らず!
スナイパー巫女の狙いが甘かったのか!?
否、その原因は命中直前に突如噴き出した間欠泉的水柱!
弾丸に摩擦と垂直ベクトルを加え、軌道を逸らし威力を半減させたのだ!
マコの能力により天空のケーンは死亡回避!
「天空! 迂闊だよ!!」
「すまぬ、助かった!!」
「一度こっちに来な!」
天空のケーンは上空から回り込み、マコを守る水柱の陰に隠れる!
「……味な真似をしてくれるわ」
スナイパー巫女・乃木ののぎは狙撃銃を置き次のプランに移行!
キュイイイイイイイイイイイインンンン!!!
装甲くノ一・ヤエベニが両腕をかざしエネルギーチャージ!
巨大な光弾を形成中!
最大出力で水柱ごとCIA四天王を消し飛ばすつもりだ!
悪魔的エネルギー量に気付いたマコは間欠泉的水柱を増やし対抗!
チュドドド! チュドドド! チュドドド!
そこへさらにスナイパー巫女による長距離射撃!
乃木ののぎはマークスマン・ライフルに持ち替え殺人的弾丸を連射!
射撃精度は下がるも密度を上げて銃撃!
CIA四天王を釘付けしヤエベニの攻撃準備をサポート!
バチュン! バチュン! バチュン!
「ぐうううう!?」
水柱を突破した弾丸が深海のマコに命中!
CIAパワーは間欠泉的水柱の発生に注力!
自身の肉体の防御は手薄!
威力を殺されているとはいえ無視できないダメージが重なる!
「ここは一度引くしかあるまい!」
地面からニョキリと地下鉄のトーマスが登場!
CIAパワーを防御力強化に回し深海のマコを守る!
「アタイの水もこれ以上もたないよ!」
「ぬううううう!!」
マコの間欠泉的水柱が消失すれば遮蔽物なし!
CIAカーとオスプレイ輸送機もすでに木っ端みじん!
瞬く間に狙撃の餌食と化す!
(装甲くノ一め……我らを迎え撃つ準備をしていたのは明らか!
つまり他に戦力を有している可能性も否定できない!
これ以上不利な状況で戦うわけにはいかぬ!!)
天空のケーンが撤退を決意!
プレジデント・ピザフライの怒りを買うのは確定!
だが背に腹は代えられぬ!
「――頼むトーマス!」
「承知した!!!」
チャージを終えたヤエベニが光弾を最大出力で発射!
チュドオオオオオオオオオオオオンンンン!!!
間欠泉的水柱の防御壁が水蒸気爆発!
悪魔的破壊力!
CIA四天王のいた場所は巨大なクレーターと化す!
全てが消し飛び生命の反応はなし!
大気中に巻き上げられた水の粒が虹をつくる!
「……逃げられたか」
排熱動作により両腕から白煙を上げるヤエベニ!
装甲に降りかかるミストは触れた瞬間に気化!
(倒せたのは草原のクサッパ一人……!
だが……不明だった二人の能力をおおよそ知ることができた。
加えて天空のケーンと深海のマコには少なくないダメージ。
戦果としては十分!)
排熱を終了した腕を下ろす。
装甲の下では出血箇所多数。
草原のクサッパとの戦いは実際ギリギリの勝利であったのだ。
「……これでしばらくは大人しくなるだろう」
CIA四天王を抑えれば他に警戒すべき戦力はない……現時点では。
神風トオルに約束した通り、これで特訓終了までの時間はほぼ確保できた。
『――終わりでいいのかしら』
ヤエベニのマスク内に通信。
ターゲットを喪失したスナイパー巫女からだ。
『銃声を聞ききつけた警察が来そうなんだけど』
「ええ、撤収して頂戴。感謝するわ。忍者巫女さんにもよろしく伝えて」
『代理でごめんなさいね。私より万能な分、彼女忙しいみたいで。
何かあればまた呼んでね』
ライフルをケースに収納し、立ち去らんとするスナイパー巫女。
――その時!
「埼玉県警のポリスだ! 手を上げろ!!」
ピストルを構えた警察官が二人!
明らかに不審な乃木ののぎを職務質問!
「ここで何をしている!? 名前は!?」
「乃木ののぎ17歳。バストはFカップです」
「職業は!?」
「スナイパー巫女です」
「巫女さん!? これは失礼しました!」
ピストルをしまい敬礼する警察官!
乃木ののぎの長い黒髪、巫女装束、ふわふわ系オッパイを確認!
「よくよく見れば間違いなく巫女の姿……どうぞご容赦を!」
「お気になさらず……何かあったのかしら?」
「ええ、この辺りでスナイパーライフルをぶっ放したとんでもない輩がおるようでして!」
「物騒ね。じゃ、そういうことで」
「はい! くれぐれもお気をつけて!!」
◆◆◆
――一方その頃。
「おい! 来るぞ、おい!!」
神宮司隊長の悪魔的叫び声!
ゴロン! ゴロン! ゴロン!
神風トオルら探検隊の前には傾斜45度の上り坂!
そして転がり落ちてくる直系1メートル越えの丸太!
しかも道幅いっぱいの長さ!
横軸移動での回避は不可能!
丸太の下敷きになれば潰されてクレープ屋さんに出荷されてしまう!
「トオル! ルリ! タイミングを合わせて跳ぶぞ!」
三人が掛け声を合わせる!
「「いっせーの、せッ!!」」
三人が一斉にジャンプ!
丸太を跳び越え、無事に着地!
探検隊全滅の危機は去った!
――と、次の瞬間!
ゴロン! ゴロン! ゴロン!
新たな丸太が転がってくる!
しかも次から次へと連続して襲い掛かる!
「ええい、前に進みながら全て跳び越えるぞ!」
「「はいッ!!」」
神宮司隊長に神風トオル、ルリが応える!
「「いっせーの、せッ!!」」
三人が一斉にジャンプ!
丸太を跳び越え、無事に着地!
しかし次の丸太が接近!
「「いっせーの、せッ!!」」
三人が一斉にジャンプ!
丸太を跳び越え、無事に着地!
しかし次の丸太が接近!
「「いっせーの、せッ!!」」
三人が一斉にジャンプ!
丸太を跳び越え、無事に着地!
しかし次の丸太が接近!
「「いっせーの、せッ!!」」
三人が一斉にジャンプ!
丸太を跳び越え、無事に着地!
しかし次の丸太が接近!
「「いっせーの、せッ!!」」
三人が一斉にジャンプ!
丸太を跳び越え、無事に着地!
さながらハードル走のごとき連続ジャンプ!
丸太をかわしながら、少しずつ、着実に坂道を上がっていく!
――そしてついに、坂を上りきる!
するとそこに待ち受けていたのは!
「ゲッゲッゲ! よくぞここまで辿り着いたな!!」
殺人目的の丸太を転がしていた犯人だ!
「た、隊長! こやつらは……まさか!?」
「そう! そのまさかよ!!」
丸太を転がしていた生物とは――全身緑色の皮膚!
背中に甲羅を背負い、指の間には水かき!
鳥類のごときクチバシ、頭にはお皿!
そう! この生物は――カッパ!
ブループラム霊山の奥地に待ち受けていたのはカッパの群れであった!
「トオルよ! カッパに驚いている暇はない!
いよいよこれからが特訓の本番!! 覚悟いたせよ……!!」
皆様体調は崩していませんか?(>_<)
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