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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第四話『新奥義開眼!殺人忍法破れたり!』
39/88

7 掴め新奥義! 開始!地獄の殺人特訓!(前編)

 ブループラム霊山に隠されていたのは――古代カッパ文明の神殿であった!

 その神殿から数キロ離れた地獄のごとき岩場!

 今まさに神風(かみかぜ)トオルの対忍者特訓が行われようとしていた!


「このたびのご協力、感謝いたしまする」

「ワシとお前の仲じゃ! 気にするでない!」


 神宮司(じんぐうじ)ゴウショウが頭を下げたのはカッパの王、アレキカッパー大王。

 過去、山籠もり中のゴウショウが拳を交えた相手だ。

 勝負は容易につかず、幾度となく戦いを繰り返した。

 そして――いつしか互いをライバルとして認め合う仲となったのだ。


「貴様の弟子ならば……この試練、きっと乗り越えるであろう」

「だとよいのですが……ではお下がりくだされ」


 護衛のカッパ師団長・カッパレオスに守られ、パラソルの下で休むアレキカッパー大王。

 カッパは生まれながらに人間の数倍の身体能力を持つ。

 彼らの力を借りれば人間にはできぬ訓練が可能となる。

 満を持して……ゴウショウが悪魔的特訓の開始を告げる!


「神風トオル! 準備はよいか!」


 神風トオルは座禅中!

 そのトオルをぐるりと取り囲むカッパ兵!

 ゴウショウ、ルリを合わせ総勢32人!

 そう! あの殺人忍者、ウゲンタの分身の人数と同じである!

 各々の(かたわ)らには大きな岩石が用意されている!

 これを一斉に投げつけ、32人分身を再現するのだ!

 岩石一つの重量はおよそ一トン!

 直撃を受ければ当然無事では済まない!

 目を閉じたまま師に答える神風トオル!


「お願いいたしまする!」

「では参る! ぬえええええええいいいいいい!!!」


 ゴウショウ、ルリ、カッパ!

 32人が一トン岩石を投擲!

 神風トオルに迫る32の岩石群!

 否! ()()()()()

 3()2()()()()()()()()


「――くわっ!!!」


 目をかっ(ぴら)く神風トオル!

 立ち上がり拳に地球パワーを込める!

 青く輝く拳!

 ――そして!


「はああああああああああああああ!!

 地球パンチ!!!」


 飛来する岩石に地球真拳・地球パンチを撃ち込む!

 地球パンチの高速ラッシュだ!


「一つ!」


 パグシャアアアアアアアアアアアアア!!!


 木っ端みじんに砕け跳ぶ一トン岩石!


「二つ!」


 パグシャアアアアアアアアアアアアア!!!


 木っ端みじんに砕け跳ぶ一トン岩石!


「三つ!」


 パグシャアアアアアアアアアアアアア!!!


 木っ端みじんに砕け跳ぶ一トン岩石!


「よ……ギャアアアアアアアアアアア!!??」


 ドスン! ドスン! ドスン!


 破壊できたのはたったの三つ!

 残る29の一トン岩石に押し潰される神風トオル!

 拳で全ての岩石を破壊することは不可能であった!


「兄上ええええええええええええ!?」


 兄の身を心配する美少女JKルリ!

 己の投げた一トン岩石が致命傷になったかもしれぬ!

 思わず駆け寄ろうとするが……!


「だ……大事ない! むしろ我が身の不覚、恥じ入るばかり……!」


 一トン岩石の山から這い出る神風トオル!

 すでに吐血3リットルだ!


「どうした! 終わりにするか!?」

「なんのこれしき! 先生、続けてくだされ!!」


 次の一トン岩石を担ぐゴウショウ、ルリ、カッパ!


「この一トン岩石! 一度手を離れればもはやコントロール不能!

 加減はできぬぞ!!」

「構いませぬ! 石ころごときに負けるようであれば……あの殺人忍者に勝つことなど夢のまた夢!

 殺す気でお投げくだされいいいいいい!!!」

「その意気やよし! ならばゆくぞおおおおおおお!!」

「おいでませえええええええいいいい!!!」


 再び投擲される32の一トン岩石!

 神風トオルは地球パワーを両目に集中!

 この技は――そう!


「地球真拳奥義! 地球光線んんんんんんんん!!!」


 ズギュウウウウウウウウウウウウウウンンンンン!!!


 トオルの両眼から極太ビームが発射される!

 前方から飛来する岩石を破壊!

 そのまま視線を移し次々と岩石にビームを照射していく!

 ――しかし!


「ギャアアアアアアアアアアア!!??」


 ドスン! ドスン! ドスン!


 破壊できた岩石は八つ!

 残る24の一トン岩石に押し潰されるトオル!

 やはり全ての岩石を破壊するには至らない!

 奥義を繰り出しても四分の三が残る!

 岩石の下敷きとなったトオルが息も絶え絶えに這い出す!


「ハァハァ……! いかん、これは……死ぬ!!」


 すでに神風トオルの骨は49パーセントが粉砕されていた!

 地球パワーをまとい防御力が上がっていてもこのダメージ!

 常軌を逸した殺人的特訓である!


(やはり……地球光線は反動が大きすぎる!

 複数の目標を捉えることはできぬ!)


 一般庶民諸君は消防隊員の放水活動をご覧になったことはあろうか!?

 例えるならば――その高圧放水を両目から行うようなもの!

 常人では首が千切れとぶ程の反動なのである!

 強靭な肉体を持つ地球真拳の使い手と言えど、無理をすれば肉体崩壊必定!


「くっ! 一体どうすれば!!」


 神風トオルが絶望しかけた――その時である!


「はっはははは!!」


 地獄の岩場に響く何者かの笑い声!


「何奴!?」


 トオルが声の主に視線を移す!

 数十メートル離れた巨大な岩の上!

 太陽を背に受けて仁王立ちする者あり!

 目を細める一同!

 ――直後!


「とおっ!!」


 謎の不審者が跳躍! その高さ十数メートル!

 空中で連続前回転しながら神風トオルの前に着地!

 白練色(しろねりいろ)の甲冑! 胸に日の丸! 鬼のごときマスク!

 そう! この男は――!


「貴様は……まさか!?」

「そう、そのまさかよ!」

「日本代表ファイター、フジヤマ・サムライ丸!?」


 咄嗟に拳を構える神風トオル!

 マスクの奥で悪魔的に目を光らせるサムライ丸!


「一体俺に何の用だ! まさか……貴様もこの俺を狙って!?」

「これはごあいさつだな! 良い天気ゆえふらりと散歩していたところ!

 何やら騒がしいので立ち寄ったまでよ!」


 サムライ丸が周囲を見渡す。

 戦闘態勢をとるルリ、カッパ兵たち。

 それを無言で制するゴウショウ。


「これはこれは……カッパと石遊びとは!

 忍者との試合を控えた男が余裕なことよ!」

「石遊びだと……!!」


 神風トオルが拳を固く握り、革グローブが(きし)む!

 彼は多少の挑発など物ともしない強靭な精神力の持ち主。

 しかし! 今は対忍者特訓が暗礁に乗り上げ轟沈寸前!

 その苛立ちが! やり場のない怒りが!

 悪魔的に爆発する!


「これは我が命を懸けた猛特訓! 遊びにしか見えぬその眼は節穴か!!」

「はっはははは! これは笑止! ただ闇雲に足掻くが特訓とは!

 小童(こわっぱ)にはお似合いの遊戯だな!!」

「キッサマーッ!!!」


 怒りで頭の血管がブチ切れたトオルがサムライ丸に殴りかかる!

 しかし、その拳を易々と片手で受け止めるサムライ丸!


「何ッ!?」

「怒りに任せて半端な手を出すとは……!」


 サムライ丸がトオルの拳を鷲掴みしたまま――


「未熟うううううううううううう!!!」

「~~~~ッ!!??」


 ソフトボールのピッチングのごとく、アンダースローにて投げ飛ばされるトオル!

 サムライ丸が立っていた巨大な岩に悪魔的激突!

 衝撃によって砕けた岩石の下敷きとなる!


「甘いぞ神風トオル! 今の攻撃が必殺の技であったなら!

 貴様は死んでいた! 何のための特訓か!!」

「……ッ!」


 崩れた岩から這い出る神風トオル。

 口元には吐血一リットルの跡!


「確かに……あの忍者であったなら……!

 今の瞬間に容赦なく俺を仕留めたに違いない!

 未熟! 返す言葉もない……! 俺は未熟!

 未熟中の未熟、大未熟(おおみじゅく)うううううう!!!」


 トオルが膝をつき、落ちていたスイカ大の岩を拳で砕く!

 己の甘さを猛省!


「反省だけなら温泉モンキーでもできるわ!

 だが……()()()()()()()! ()()()()()()()()()()()()!」




調味料を買うときは、これまで買ったことのない商品を選ぶようにしています(^-^)

色々試してみると面白いですね(^-^)

よろしければブックマーク、評価等をよろしくお願いいたします(^-^)

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