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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第四話『新奥義開眼!殺人忍法破れたり!』
33/88

2 東京最後の秘境! シン・青梅の奥地に謎の人喰い生物は実在した!

 殺人忍者ウゲンタの襲撃から一夜が明けた早朝!

 神風(かみかぜ)トオル一行は東京都の西に位置するシン・青梅(おうめ)市に来ていた!

 彼らが目指すのはシン・青梅奥地に慄然(りつぜん)とそびえるブループラム霊山!

 若かりし頃の神宮司(じんぐうじ)ゴウショウが修行のために山籠もりした場所である!


『次は~ブループラム霊山入口~~! ブループラム霊山入口~~!』


 機械音声が我々に地獄への到着を告げる!

 路線バスから降りる神風トオル、ルリ、神宮司ゴウショウ!

 その去り際、バスの運転手からトオルへ忠告!


「アンタたち……引き返すなら今だぜ。この山は人間が入る所じゃねえ。

 死にたくなければバスに戻りな」

「気遣い感謝する。明日また会おう」

「そうかい……お気をつけて。ナムナム……」


 念仏を唱えながら十字を切るバス運転手。

 路線バスを見送り、改めて霊山の入り口を見つめる神風トオル。

 朽ち果てた立て看板には『入山注意! 死亡確定!』の文字!

 人間を寄せ付けまいとするおぞましきオーラがひしひしと感じられる!

 この先は舗装どころか道すらない原生林!

 太古の自然がそのまま残る、野生動物たちの楽園である!


「トオル! ルリ! ここから先は危険な生物が跋扈(ばっこ)する人外魔境!

 決して俺から離れるなよ!!」


 探検服に身を包んだゴウショウが(げき)を飛ばす!


「「はいッッッ!!!」」


 背筋をピンと伸ばし大きな声で返事をするトオルとルリ!

 彼らもまた探検服姿!

 リュックサックの中には多種多様な道具が詰め込まれ、装備は万全だ!


「よし、ついてこい! レッツゴー!!」

「「レッツゴー!!!」」


 ゴウショウを先頭に、ルリ、トオルの順番でジャングルに突入!

 草木を分け入りながら進む!


 ギャーギャー! キィーキィー! チュンチュン!


 この世のものとは思えぬ恐ろしい鳴き声が密林に響く!

 鳴いているのは人か、魔か!?

 熱帯のジャングルでありながら、神風トオルの頬を冷汗が伝う!

 ――と、次の瞬間!


「ぬわああああああああああああ!!??」


 隊列の前方でゴウショウの叫び声!


「――先生(たいちょう)!?」


 後方を警戒していたトオルがゴウショウへ駆け寄る!

 するとそこには――糸で宙づり状態の巨大な悪魔の姿!

 体長一メートルを優に超えるオオグモ!

 超一級危険生物、オウメ・デスタランチュラだ!

 その悪魔的な目がらんらんと輝き、今にも我々に襲い掛からんと牙を鳴らす!

 このままでは……骨も残らず食い尽くされてしまう!


「ええい、驚かせおってえええええええ!!」


 勇気を出してゴウショウが正拳突きを繰り出す!

 オウメ・デスタランチュラは吹っ飛ばされ埼玉県方面へと消えた!

 間一髪! 全滅の危機は去った!


「今見た通り……ここには規格外に巨大となった生物がウヨウヨしている!

 これがシン・青梅だ! 警戒を怠るなよ!!」

「「了解しました!!!」」


 ――と、トオルとルリが返事をした次の瞬間!


「ガオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」


 神風トオルの背後に直立する巨大なクマ!

 オウメ・デスベアーだ!

 体長5メートル! 体重は3トンを超える!

 その恐ろしく鋭い爪は中華鍋をも斬り裂く!

 最大級の危険生物だ!


「――ッッ!!」


 オウメ・デスベアーの凶悪な爪が神風トオルに振り下ろされる!

 神風トオルは瞬時に判断!

 オウメ・デスベアーの方へ突進する!

 フトコロに潜り込むことにより、爪の有効攻撃範囲から逃れるのだ!

 下手に距離を取ろうとすれば、その遠心力の乗った一撃で即死!

 一般庶民が犯しがちなミスを的確な判断で回避した!


「はあああああああああああ!!

 地球真拳! 地球パンチッッッ!!!」


 グシャアアアアアアアアアアアッッッ!!!


「ガオオオオオオオオオオオオオオオオ!?」


 オウメ・デスベアーに地球パンチが直撃!

 吐血50リットルをまき散らし、木々をなぎ倒しながら吹っ飛ばされる!


 チュドオオオオオオオオオオオオンンンン!!!


 そして爆発! 危機的なデンジャラスは去った!

 超人的な動体視力と肉体を持つ彼らでさえ予断を許さぬ死のジャングル!

 一般庶民が生きて帰れぬのも無理はない!


「もう! この森コワーイ!!」


 護身用のバトルアックスを構えながら神風ルリが思わず弱音!

 隊員に疲れが見え始める!

 神宮司隊長が決断!


「よし……少し休憩するか! トオル、ルリ!

 レジャーシートを広げるぞ!!」



 ◆◆◆



 ――時は若干(さかのぼ)り、神風トオルたちがシン・青梅市に向かう少し前。


「――ウゲンタ殿!」

「何事か!」


 とある温泉旅館。

 ここは現在、忍者代表ファイター一行の宿として借り上げられている。

 前日に大掛かりな幻術を使用したシャドウ・ウゲンタ。

 忍者パワーの大幅な消費により神風トオルへの夜襲を断念。

 兵糧丸と睡眠により忍者パワーの回復に努めた。

 そして早朝、再び暗殺の準備をしていたところ――部下の忍者、ハチスケが飛び込んできたのであった。


「町奉行、越前(えちぜん)クラゲノスケが来ております!」

「なにい!?」


 スパアンッッ!!


 膝をつくハチスケの後ろから、勢いよく(ふすま)を開け放す一団!


「シン・巣鴨(すがも)町奉行所である! シャドウ・ウゲンタ、神妙にいたせ!!」


 黒塗りの陣笠を輝かせながら現れたのは越前クラゲノスケ! 

 後ろに続く同心以下町奉行所役人が手早く部屋の出入り口を塞ぐ!


「越前……! なんだこの騒ぎは! いきなり無礼であろうが!!」

「だまらっしゃい!!!」


 ウゲンタの口答えを許さぬクラゲノスケ!


「貴様には宇都宮(うつのみや)代表ファイター、ギョウザ(おとこ)殺害の容疑がかかっている。

 これから詳しく吟味いたす故、協力していただこう!」

「ぬうううう~~!!」


 十八畳の間に役人およそ二十人!

 部屋の外にも人員が配置されているだろう!

 ウゲンタの腕をもってすれば、この場にいる者全てを瞬殺可能!

 しかし!


「この()()()()は地球ファイト実行委員会の承諾を受けている。

 公務を妨害いたさば大会失格! 馬鹿なことは考えぬことだ」

「なんと……!」


 同席していた地球ファイト実行委員会・忍者担当職員のイガノを見るウゲンタ。

 事実に間違いない、とイガノ。


「……よかろう」


 忍者刀のほか手裏剣、クナイ、爆弾など……ウゲンタが武装を解除する。

 その様子を注意深く観察するクラゲノスケ。


(強制捜査承諾までの手続きが早すぎる……!

 実行委の上層部……理事クラスに手が回ったか!)


 観念しクラゲノスケに座布団を差し出すシャドウ・ウゲンタ。

 町奉行所役人に囲まれ取り調べが行われる。

 地球ファイト特別法により刑罰は受けぬが……捜査は有効なのである。


「俺がギョウザ男を殺した……というだけでは終わらぬのだろうな」

「無論。我らの役目は下手人を突き止めるだけではない。

 犯行動機はもちろん、当日の行動を細かく聞かせてもらう。

 必要に応じて現場検証も付き合ってもらうぞ」

(時間稼ぎか……!)


 一日がかりの拘束を悟るウゲンタ。

 この状況では――神風トオル暗殺のために動くことはできない!


(明日は試合当日。さすがに奴らも隙は見せまい。

 まあよい……せいぜい今日はゆっくりさせてもらおう)


 マスクの奥でニヤリと目を細めるウゲンタ。

 いぶかしがる越前クラゲノスケ。


(神風トオル! 今回は大人しくしておいてやろう……()()()()、な!)



 ◆◆◆



 ウゲンタのもとに越前クラゲノスケが乗り込んだ――同時刻。


(忍者の方は抑えた。残るは――)


 シン・巣鴨区の北部、旧板橋エリア。

 アラ・リバー河川敷公園で睨み合う五人の人影。

 否、正確には一対四の睨み合い!


「――こいつらを始末するだけね」


 対峙するのは全身がパールピンクの装甲で覆われた戦士、装甲くノ一・ヤエベニと――


「馬鹿め……たった一人で我らに勝てるつもりか!」


 アイアンブルーのフライトスーツ男、天空のケーン以下――勢ぞろいしたCIA四天王!

 ヤエベニ対CIA四天王の戦いが始まろうとしていた!





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