表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あんたんーUNundersTANdable  作者: 三咲 美月
第二章「普通のラブコメを目指したい」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
38/58

第九話「普通の心因性」

「インフル、コロナ、溶連菌、マイコプラズマ…全部陰性でした。」

処置室のベッドの上で間宮看護師の説明を聞く。


父は困惑している。

「…高熱が出そうな感染症ではない?でも、ただの風邪でこんな熱が出るのは…。」


当然だった。

私でこの熱に心当たりがある。

確かにあの雨と急に流れ込んだ寒気で体が冷えたのは事実。

だが問題はそこではない。


パクチーの家庭だ。

首を突っ込みすぎと言われればその通りかもしれないが、目をかけた相手が抱えている家庭の問題をどうにもできない歯痒さと、放置して帰宅してしまった罪悪感…。

パクチーが見舞いに来て、顔を見た瞬間に、体調不良で忘れていた問題解決模索プロセスがフル稼働し始め、CPU使用率99%張り付きだった。

端的に言って、ストレスーー心因性のものだと思う。

とは言え、それを両親に話したところで、よその家の問題に関与できないし、相談された側がモヤモヤしては私のポリシーに反する。


サラリーマンは職場の問題を家族に愚痴れない…私も同じか。

友人とはいえ、完全に責任範囲外の案件なのだから、様子見しておけば良い。

それが合理的だと頭ではわかっているのに…。


気分のディクリメント、ストレスのインクリメントの無限ループの末、モヤモヤがオーバーフローして意識が落ちたのだった。


目が覚めて気づく。

そのまま入院となったらしい。

まぁ当然か。アセリオで解熱したものの、原因不明の高熱でうなされていた患者を帰宅させるのはありえないだろう…。


病室のベッドのテーブルの上の携帯に、多田からのメッセージが届いていたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ