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あんたんーUNundersTANdable  作者: 三咲 美月
第二章「普通のラブコメを目指したい」

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第八話「普通の患者」

「アセリオ静注液とソリタT…かしら、お母様…。」

「私の選択を先読みしないで…。」

「確かに電解質は不足してるかもだけど、さっきゼリー飲料摂取したから血糖はあると思うわ。ソリタはT1でいいと思う。」


むしろ雪の脳の暴走を止める薬が必要なのかもしれない。

…この子、麻酔とか睡眠薬とか効きにくいんだよな…。


いや、効きにくいというと語弊がある。

落ちるギリギリまで意識がある面倒なやつだ。


「間宮さん、感染症の抗体とか見たいから、血液検査もお願い。」

看護師に指示する。


「…!」

雪がそのキーワードに反応した。

眉間に皺を寄せている。

注射とか怖がる子供じゃなかったんだが…?

むしろ私に似て、「ちくっとしてたのしい」とか嬉々として注射されに行く変な子供だったが?


雪はじーっと看護師の顔を見て…。

「娘さんに、お世話になっています…。」

「…ああ、真美の?」


そういうことか。

…え?あのしかめ面はなんだったんだ?

いじめを論理的にリフレクトしておきながら最終的に大団円にするのが楽しくなってしまうような無敵の雪に学校で何が?

「…真美、雪ちゃんのこと気に入っちゃったみたいでね…。あ、この血管でいいかな、握ってー…チクッとするねー…はい、開いていいよー…。」

え?気に入られるとしかめ面になる?どういうこと…?


「逆血が早いわね。脱水で血管見えにくくなってたのに…。」


というか、それにしても本当に…解熱剤を点滴される患者の受け答えではなかった。

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