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あんたんーUNundersTANdable  作者: 三咲 美月
第一章「普通の日常を目指したい」

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第二十六話「普通の歩行困難」

オリエンテーションの2日目、グループごとに無駄に山道を歩かされるイベントがある。

特に道中スタンプを押すなどのフラグがあるわけではないので、本当にただ歩かされるだけのイベントで、存在意義がよくわからない。

電車で通学する生徒は毎朝結構歩かされているから、ここでも歩くのかとうんざりする。

そして、僕の前を行く集団がひときわ歩きにくそうで見ていてヒヤヒヤする。


先日のコンビニの一件で、タクシーに向かって走っていく二人の身長が、ドアに貼ってある逃走する犯人の身長特定ステッカーによれば、

結城:145cm程度

高梨:160cm程度

そしていつの間に打ち解けたのかわからない間宮は高梨より10cm以上身長が高いので170cm超。

結城を中央に、右に間宮、左に高梨がそれぞれ腕を組んで歩いている。

身長差がありすぎてバランスが非常に悪い。

朝倉が数メートル後ろから数歩歩くたびに転びそうな結城を、転んだらすぐに支えられるように身構えながら歩いている。


「何なんだ、あれ?歩きにくそうだけど…。そもそも間宮さんって普段全く喋ってない気がするけど…。」

思わず疑問が口に出る。

「ああいう、今まで接点なかった人間と急に仲良くなったりするのが、あいつの一番意味不明なところなんだよな。」

高島が言う。

いや、それとてつもなくすごいスキルなのでは?

それともオーラが違うのか?1/fゆらぎとか出てる?


現在進行形で結城雪という人物について、いよいよ興味が増していくのを感じたのであった。

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