第二十一話「普通の片付け」
雪の子育てで知り合った他の子の母親たちと会話するようになったが、会話すればするほど「うちの子おかしいのでは?」と思うようになった。
他の母親たちが言うような苦労が全くない。
雪は夜泣きしなかった。
空腹時の鳴き声とオムツを変えて欲しい時の鳴き声は、明らかに声の高さが違った。
未だ言葉を発しないのは明らかに遅い、と心配はしているが、言葉は理解している。
むしろ首を振ったりうなづいたり、意思表示はすごくわかりやすい。
静かにしていて欲しい場所では基本的に寝ている。
手がかからなさ過ぎて逆に怖いんだが?
と思ったのが、雪が3歳の時。
その後明らかに私を避け、父親ベッタリになった。ちょっと寂しい…。が、ようやく言葉を話すようになったので理由を聞いたら…。
「おかあさん、へやかたづけて。ゆかにホチキスとかころがっててあぶないから、おへやにはいれない。」
完全に私のせいだった…。
これが4歳の時。
「お父さん、このバッチ、へんすうがまちがってるよ?」
父親の仕事に介入しバグを指摘、小1の時。
…うん、やっぱり普通じゃない。
「お母様、家でくらいちゃんと寝て。そのための布団を敷く。そのために部屋片付けて。少なくとも畳の上に聴診器が転がってる意味は合理的に説明できないと思うわ。」
…お前はオカンか!
いや娘だった。




