表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あんたんーUNundersTANdable  作者: 三咲 美月
第一章「普通の日常を目指したい」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/58

第十七話「普通の睡眠」

カチッ

……1分ごとに進む針の音が、大きな建物特有の親機と連動した時計と、それが設置される施設に似つかわしくない静けさを際立たせる。

深夜2時。

最初はお金を少しでも稼いで両親に返したいという思いから当直を多めに入れてたのだが、気がついたら寝なくても平気な体に順応していた。

呼びかけられたらすぐに反応できるくらいにボーッとしているだけで、ぐっすり寝たのと同じくらい疲れが取れている。

脳波とかどうなっているんだろうか…。

脳細胞は覚醒時は膨らんでおり、睡眠時に萎んで、その時に毛細血管にきた血流で老廃物を押し流す。

感覚的には脳細胞の間の毛細血管がギリギリ使えるくらいまで萎ませてる。

実際はどうなっているかは知らないが。


今夜、自宅は壮絶な修羅場になっているらしい。

娘からLANケーブルが畳に敷き詰められて布団を敷けないというメッセージが送られてきた。

写真も添付されている。

何をやっているんだ夫は。


ボーッとする。

ふとあることを思い出す。

小学校の理科の授業、試験管には塩酸、そこに金属を入れると水素の気泡が発生するという実験。

その後の単元で胃液は塩酸ということを習った。

つまり、アルミを食べれば空が飛べるかも?と本気で考えていた。

中学の理科では、質量保存という原則を習った。

あ、やっぱり空は飛べないのか、とショックを受けた。

高校の化学で、化学反応式を習った。

胃の中に塩化アルミニウムが沈澱するね。

というかゲップで発生した水素が出てってしまう。

医大に入って普通にわかった。

アルミって過剰摂取したら毒だった。

というか、金属を単体で摂取するなんて体が想定してない。


…そして今。

「結城先生!1歳児がボタン電池誤飲で、救急搬送受け入れしたいんですけど…。」

「わかった、すぐに準備するからうちで受け入れてあげて。」


ボーッとタイムは終わった。

仕事の時間だ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ