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白い封筒
届く前から、心がざわつく予感がしていた。
机の上に置かれた白い封筒。
差出人は総務。
その瞬間、手のひらが少し冷たくなる。
開封する。
中には、予想していた文字が整然と並んでいた。
「○○○○ 葬儀のご案内」
息が止まる。
ただ読むだけでも、現実がゆっくりと胸に落ちてくる。
目の前の空気が少し重くなる。
同僚の声も、キーボードの音も、遠くに感じる。
私は封筒を握りしめたまま、
何もできないでいる。
心の中で、あの日の笑顔が浮かぶ。
軽く冗談を言って笑った顔。
疲れてため息をついた顔。
「もう会えないんだ」
一度つぶやいてみる。
でも、声は出ない。
ただ胸の奥で痛みが広がる。
それでも現実は待ってくれない。
机に残った書類、メール、締め切り。
日常は、動き続ける。
私は封筒を引き出しにしまう。
目を閉じて、深呼吸。
少しずつ、
少しずつ、受け入れていくしかない。




