↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/67

ジュラとの出会い(後編)

そしてあたしは、再びジュラの前に



「また懲りずに来たか」

「はい……でも、手ぶらで頼み事をするなんて悪いからお土産を……きっと気に入って、仲間になってくれると思う」

「ほう、我を物でつろうとは、しゃれた事をぬかしおるわ、で、何を持ってきた」

ねこじゃらし(大人用のほうき、より少し長い)







「我は獅子だ……そのような物で……(さすがはネコ科、みごとひっかかっている)……いかんせん狩猟本能が……だが獅子は猫じゃらしを掴む(兎を狩る)にも全力を尽くすというだろ……ほれ、こんな物!」

つけね部分を右手の爪で突きさすと、どんなもんだと笑みを浮かべ

「こうしてくれるわ!」と左手の爪で切り裂き……ブラシ部分をつまみあげ

「さて、次は何かな~?」

 得意気に、目の前で揺らすジュラにあたしは、床を指さし声をあげ

「あれはなんだ!」

視線が向いた瞬間『赤点飛ばし起動』……床に赤い点が映りジュラを翻弄させ……頃合いをみたあたしは、点を自分の足元に移動させ、消し、得意気に宣言する

「ほら、ひれ伏させた……あたしの勝ちね」

「うむ」

最後の決め手はマタタビ

「純粋な力では、お前は我に勝てぬゆえ……仲間にはなってやる……しかし、ミドルニアには、同族や、友であるイツキ、ベリハが居るだから……殺したり、大怪我を負わせたりしない……お前にもこれは守ってもらう……たがえた時は、命をもってむくいよ」

「もちろん」

「ほう、即答とは流石、静江の娘よ」

「だってあたしにも、向こうに千世って友達が居る」



「お前に……いや狂子に付いて行こう……イージスに戻るのであろう」

「うん、助かるよ」

「しかし、いやいやどうして……そのギルドマスター……ふ……迷わず我を誘えとは、見る目があるな……まあ、誘いたい本命は間違いなく『鬼族(きぞく)』だろう」


 鼻で笑うジュラに(また出たよ貴族)初耳っぽく質問してみる。

「貴族、この世界にもいるんだ……で『まろ』とか『おじゃる』って言うの?」

「いや、彼女は自身を『わて』と言っている……で、我の様な異種族を連れていない限り、まず人間には会おうとせん不思議な性格をしている……ま、会えば分かることだ……それより……ミケ、ミケは居るか⁈」


 ジュラの声に、ミケが飛び込んできた。

「はいここニャ」

「うん、お前は見た目に寄らずここで一番のふるかぶ……頼もしい右手だ……我はしばらく留守になるゆえ、その間、店の経営をお前にまかすが、良いか」

「はい……失礼を承知で、狂子さんとの話、聞いてましたニャ……無事ニャるお帰りを、待ってますニャ」

「うむ」


 そして、店の出入り口に立ったジュラは……店内で働く(たたかう)獣人たちに聞こえる声で

「みなすまない、用事が出来た、我が帰るまで、ミケに従ってくれ……行ってくる」

背を向ける彼女を押すように

「「「行ってっらっしゃいませ……獣王様!」」」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。