ジュラとの出会い(中編)
店を出ると……もう日が傾いていた。
(宿屋、探さなきゃ)
と思いつつも、近くからから漂ってくる、香ばしいにおいにさそわれ歩くと……。
「バキアにも在ったよ『くちなし亭』」あたしの行動(注文)は決まっている。
「ラムの串焼き五本」
腹が満たされると……空には星が
(こうなると、あたしが頼れる所は、あそこしかない)
関所に戻ってきたのは良いけど……どう言葉を切り出せばと悩むあたしに、警備の男が近付き、声をかけてくれた。
「よう嬢ちゃん……無傷って事は、冥土喫茶には行ったけどジュラには会わなかったかなかったのかい」
「ううん、会って見事惨敗、ほら」折れた短剣とぼろぼろの盾を見せ「けど、あたしの事、気に入ってもらえたから、明日も行く」
「彼女に気に入られる人間なんて、そいつは、ちょっとした事件だ、明日もって気を付けろよ……で何の用だい?」
「あまりお金持ってなくて……近くに安い宿はないかな」
「ギルドエトセトラの人間だろ、ここにも支所は有るけど……あ、夜中だからもう閉まってるか……仕方ない関所の仮眠室でいいなら、ただで泊めてやるよ」
「ありがとう」
うれしさのあまり、彼の手を取り頭を下げ……関所の中『仮眠室』へ。
ベッドに腰を下ろしたあたしは、たぶん心配してくれている、であろうビギナに
ナビ(デバイス)を使い通信を……
「ビギナ、夜中にごめん」
『大丈夫、それより、うまくいった?』
「だめだった……でも良い作戦を思いついたんだ……猫じゃらしって」
『何ですかそれ』
「ああ……植物……茎が欲しくて、先に柔らかいブラシみたいな~」
『エノコログサ、の事ですか?』
(学名できたか)
「そうそう……その大きいばんって無いかな?」
『獣人のトイショップになら、有ると思いますが……もしかして』
「だめでもともと……なんて名前の店で、どこにあるの?」
『ごめんなさい詳しくは……でも看板が印象的なはずなので、メイン通りを歩いていれば分かると思います』
「ありがとう……ついでに『レーザーポインター』て分かるかな」
『あ、もちろん……分かりません』
「だよね……あ、いつか作戦の時にギルドマスターが壁の地図に赤い光飛ばしてた、あれ」
『あ、赤点飛ばしの事ですか……静江さんも使ってたので、そのデバイスで出来ると思います』
「さいごに『マタタビ』って植物の粉とか、飲食物って無いかな?」
『獣人のトイショップに在ると思いますが、『マタタビローション』『マタタビ酒』は大人用コーナーなので未成年は入るのも無理です(お酒は二十歳になってから)……いや、でも『マタタビドリンク』『マタタビクッキー』でしたら、ペットショップにも有るかも……でもそんな物、どうするんですか?』
「ふふふ……勝った……必ずジュラと一緒に帰ってくるから……おやすみなさい」
『はい……しかし気が荒い方だと聞いた事があります……ケガのないよう、気を付けてください……おやすみなさい』
通信終了……。
翌日の購入シーンはいずれ加筆します




