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第34話:白銀の親友への報告と、寂しがり屋の祝福

ブルーコーラル殿下との婚約が内定し、私の心臓が毎日限界突破の甘さで悲鳴を上げ続けていたある日の放課後。私は再び、デールの豪華な私室へと招かれていた。


親友となった彼女と囲むお茶会は相変わらず至高の癒やし空間だったが、今日の私は手元のお菓子を喉に通せないほど緊張していた。


「……それで、シーリン様。お顔が真っ赤ですけれど、あの四人との強制デートの結果はどうなりましたの?」


デールが美しい白銀の瞳を輝かせ、楽しそうに身を乗り出してくる。私は意を決して、カップを置いて彼女を真っ直ぐに見つめた。


「……デール様。私、ブルーコーラル殿下を選びました。私……、殿下に思いを告げられた時に、この人しかいないと思ってしまったのです…。それで……近々、正式な婚約式を執り行うため、彼と共にスペーシング王国へ向かうことになりましたわ」


「まあ……!」


デールは驚きに目を見開き、上品に扇で口元を隠した。しかし次の瞬間、彼女はキッと眉をひそめ、ふいっと顔を背けて頬を膨らませてしまった。完璧なツンデレの不機嫌モードである。


「……気に入らないわ。あの生意気な隣国王子、私の大切で唯一の親友を、そんなにあっさりと自分の国へ連れ去ってしまうなんて……。あんな男に、あなたを渡したくありませんわ!」


「デール様……っ。寂しがってくださるなんて、尊すぎて私の涙腺が……っ!」


泣きそうになる私に、デールはため息を吐きつつも、その白銀の瞳にこの上なく優しい、温かい光を宿して微笑んでくれた。


「でも、グリーンタールから聞いたわよ。ブルーコーラル殿下は、あなたが私と離れたくないと悩んでいるのを知って、自分が自国で国王になり、我が国と未来永劫の友好国になるという誓いを立てたのでしょう? ……一人の女性のために、そこまでの覚悟をして国を動かそうとする男なんて、世界中を探してもあの方くらいのものだわ」


デールはスッと私の手を握り、力強く微笑む。


「あなたの選んだ殿方なら、私も信じるわ。スペーシング王国での結婚式には、私もグレイスタード様と共に、必ずお祝いに駆けつけますからね。……シーリン様、本当におめでとう」


「ううっ、デール様……! ありがとうございます、大好きですーーーっ!!」


最推しの公認と、涙が出るほど嬉しい祝福の言葉を胸に抱き、私のオタク魂はこれ以上ないほどの至上の幸福感で満たされるのだった。

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