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第3章続き逃走と決断

 カイは重い息を吐きながらも、必死に足を動かした。

「セラ、しっかりつかまっていろ!」

闇の中、追いすがる“主”の影が迫る。獣たちの唸り声が耳をつんざくように響いた。


しかし、銀の飾りは揺るがぬ光を放ち、二人の周囲に防壁のような薄明かりを作り出す。

「この飾りが……俺たちの希望だ!」カイは心の中でそう叫んだ。


だが、その力には限界がある。

「もうすぐ……力が……!」セラの声が弱々しくなった。


「まだだ、耐えろ!」カイは彼女を抱きかかえながら走り続けた。

辺りの闇が波打ち、獣の咆哮が一層激しくなる。


突如、前方に古びた廃屋が現れた。

カイはそこへと駆け込み、扉を閉めて塞いだ。


二人は息を整え、カイは飾りを見つめた。

「これがあれば、“主”に立ち向かえるかもしれない」

しかし、彼の瞳には覚悟が宿っていた。


「だが……これから先、何が待っているかはわからない。俺たちは逃げるだけじゃない。戦うために強くならなければ」


セラはカイの胸に顔をうずめ、小さく頷いた。

「一緒に……絶対、勝とうね」


夜明けが近づく中、二人の影は廃屋の薄暗い中で重なった。

闇を裂く戦いは、まだ始まったばかりだった。


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