Episode:22 戦闘
今回はかなり短いと思います。
感想は受け付けず再開することにしました。
「そうだ、ハガネさんの狩りについて行ってもいいかな?」
リュートはハガネに狩りについて行くことを提案した。優秀な冒険者の戦いを見たいということのことだ。
ハガネをソロで活動できるような優秀な冒険者だと思ったのだろう。事実ハガネはそうであるし、そうであるからこそ二級冒険者になることができたのだ。
「はい、それくらいなら。」
不審に思われる可能性を考慮した回答だったが、ハガネは少し後悔していた。ハガネの狩りはチートを使った戦闘だ。
バルゴのときは使っていなかったが、使わない戦闘にあまり自信はない。
今更覆すわけにはいかなかった。
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そして現在、ハガネとリュートたちは王都から少し離れた位置の草原に来ていた。
ハガネが狩りに来たのはスラビテトというトカゲと狼を掛け合わせたような危険度C1の魔獣だ。スラビテトは群れを作る魔獣で、群れの場合危険度がB3になる。
ランク一つ分という小さい変化に思えるが、危険度の文字が変わるのはかなり大きな変化だ。
スラビテトの群れは草原ではよく見られる魔獣なのか、すぐに見つかった。
昇格試験の時のように風魔法で一撃なんてことはしない。
ハガネはスラビテトの密度(?)が高いところに走っていき、居合斬りのように斬りつけた。
それで三匹ほど仕留めたが、ほかのスラビテトがハガネに気付きタイミングを少しだけずらして飛びかかる。
ハガネは早い二匹をスラビテトたちが空中にいる間に迎撃し、遅れてきたスラビテトを風魔法で頭から尻尾まで魚の三枚おろし(三つに切ってはいないが)のように分断する。
残りのスラビテトは地面を走ってハガネに近付いてきたのでハガネは一匹を後ろ蹴りで蹴飛ばし、もう一匹の頭を剣で貫いた。
蹴飛ばしたスラビテトにとどめを刺して、戦闘は終わる。
「すっげぇ!!スラビテトの群れ狩りを一人って。」
「早さも凄いですよ。私たちが戦ってもこの倍はかかると思いますから。」
「ハガネさんって、魔法主体でしたよね?それで剣も使えるって!」
サグたちが賞賛の声をあげた。
「剣は護身用ですが、使えなければ意味はあまりありませんから。それにまだまだ、魔法と剣の連携ができてません。」
後半は、ハガネの本心だった。
他人の前でチートは使いたくないことを考えると、連携などは重要だ。個々の技術はスキルとして持っているが、連携となるとそうはいかない。
後悔したとはいえついて来ることを許可した人々にも、ハガネは彼の持つ力を見せるつもりはなかった。
ハガネは今度はリュートたちの戦いを見ることになった。
パーティーとソロという戦闘のスタイルから違うのでアドバイスできることは少ないが、パーティーの戦闘を見ることができるのはハガネにとってはいいことだった。
まずは火力の高いリュートがスラビテトの群れに突っ込む。
彼の剣が薄い赤の光で覆われていることから彼が剣技を使っていることが分かる。
剣が炎を纏い、切られたスラビテトは燃え上がった。
生き残ったスラビテトは体制を変え飛びかかるための力を溜める。
リュートに飛びかかろうとしたスラビテトはサグが間に入り、盾に防がれた。
サグは盾の向きを変えながらスラビテトの攻撃をガードする。
それに守られたリュートはスラビテトを切るがトカゲの鱗に守られたスラビテトの体には浅い傷が入っただけだ。
そこに、メルが詠唱していた水の範囲魔法だと思われる水の渦が発生した。
スラビテトは数匹が巻き込まれおそらく絶命した。
残りは三匹。
内一匹は怪我をしている。
サグたちは倒せないと判断したスラビテトはメルに向かって走り出す。
先の範囲魔法で体力を消耗した様子のメルは短く詠唱をし、傷を負っていない二匹を吹き飛ばした。
リュートとサグが吹き飛ばされたスラビテトと傷を負っていたスラビテトを始末した。
血のついた剣の処理とスラビテトの解体をして(スキルは使わずに)ハガネたちは王都に帰った。
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ハガネや王都の人間はまだ知らない。
人口の多い王都に向かって来る災厄のことを。




