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Episode:12 出立

ハガネは今すぐ王都に向かう必要もないので冒険者ギルドで昇格試験を受けることした。


昇格試験は名目のものではないため(とくにランクが上がるほどそれは難しくなる。)準何級冒険者が多い。よって、普通の人は気を引き締めて受けるのだが・・・

チートを持つハガネにその必要はほぼなかった。

二級昇格試験は危険度B3以上のモンスター討伐の依頼だ。かつて起こった強い人に瀕死にしてもらい、トドメを刺してクリアということがあったため。評価員というその級以上の実力だったOBやOGがついて行きクエストの達成を確認する。


危険度については別の機会に話そう。


ハガネにとって見れば来るだけ邪魔だなと思うだけだが、工作をしようとするものにとっては嫌だろう。


ハガネは平原に居た、牙が飛び出して追っていた動物を突き刺し狩るという妙なヒョウのような生物、シャルベットというモンスターを風魔法で首を落とし狩った。


ハガネのランクは2−になり二級冒険者になった。


ハガネは馬車で、相変わらずヤル気のない街の関所(意味あるのだろうか)を抜けた。前にも言ったが人々の足は馬車なので、相乗りを希望する冒険者もいたがハガネはお人好しなどではないので、無視した。


アリアテリアは冒険者にとって、行きたい都市である。それは、これから行く王都アリアテリアは農業が中心だったハーデルガントとは違い、貴族と冒険者の都である。もちろん、地球世界の仙台が杜の都と呼ばれるように、アリアテリアにも他の別名があり、これは貴族と冒険者が多いという意味だ。

王都に依頼なぞあるのかということだが、住民が多いので、民衆の依頼はいくらでもと言って良いほどある。討伐クエストは王都の北西部を覆う広大な森のものが多い。ここは冒険者に都合がいい森で、奥に行くほど出てくるモンスターが強くなる傾向にある。


当然、強いモンスターが外縁部に出没することもあるがそれが確認され次第、特殊緊急依頼として、通常より高い報酬で狩りの依頼がでる。特殊緊急依頼の達成は調査団の後での現地入りにより確認される。

これは、奥で普通に生息するそのモンスターと同じ種を討伐していないか確認するためのものだ。(ステータスの実績には狩った位置は書かれないため)

特殊緊急依頼はその報酬がギルドによって上乗せされるが、これを国に報告することで冒険者ギルド奨励のための国から出される資金が増えるのでその分でまかなえる。世の中、金とビジネスなのである。


そして、王都の北東にはノクアテルリアという街があり、ここにはダンジョンがある。

ノクアテルリアはハーデルガントと同じく貴族領である。このため王都とその周辺と他の直轄地を治める王(ここら辺は中世ヨーロッパと同じである)との対立でもあるのかもしれないが冒険者にそれは関係ない。


アリアータ王国の制度は日本の江戸時代のそれに近い。当たり前だが、侍はいないが。大名の代わりに諸侯を将軍の代わりに王をおけばそれで完成だ。

王国の諸侯の妻や子供は保護や学業のためという名目で王都に住まさせられ、諸侯は年に数回領地と王都を往き来する。

大名行列はこそないが、殆ど王国は江戸幕府に近い。


そんな都市がハガネの着いた街、王国アリアテリアである。


移動中は馬車、正確にはそれが繋がっている異空間の設備が良かったこともあり、快適だった。今考えれば異空間に行ってしまうため現代技術を使った揺れの防止は意味がなかったことをハガネは思いついた。


ミーアによると、ダンジョンに行く前に魔道具など必要なものを買っておいたほうが、楽らしいので王都でそれらを買うことにした。ノクアテルリアで買うよりも王都でそれらを買った方が安いからだ。

需要があるところでは値段も高くなるのは当然である。





side ???


何処かよくある悪役の会議室。

覆面を被っても、フードを被ってもいないがどうしてか作者に顔が見えない男、いや男か女かはわかりませんが、女とすればとてもガッシリとした者が指を組み、話し始める。

「いい冒険者が入ったらしいな。出生も調べてあるんだろうな?」

ここでの"いい"が容姿がなのか、実力がなのかは作者にはわからない。

「ああ高く売れそうな女だ。性別を明記していないがたぶんそうだろう。出生はわからなかった。」

作者、には、わからな、い。

「わからない、だと?」

「ああ、突然王国内に現れたかのようにそれまで何の足跡もなかった。」

顔の見えない男(仮)は王国内に現れた事実を否定しない。その必要がないほど報告している男(仮)の情報収集能力は優れていることを知っていたので、信じて疑わなかった。

なお、王国に現れたと思ったのはハガネが関所の警備の男の記憶を消したからだ。

「・・・足跡がないということは捕らえても大丈夫だろう、どうせ元浮浪者だ仕事がもらえるだけ感謝してもらわねばな!フフッ、ハッハッハッ!」

自分の優位を疑わない典型的な美しくない悪役がそこにいた。

ハガネさんに忍び寄る悪の手!

どうするハガネさん!


そして、出番のないミーア(笑)

説明してるのはミーアなんですよ。


戦闘描写(笑)な二級昇格。

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