Episode:11 馬車
ジズをjzと表すようにしました。
英語にするとかっこ良く見える不思議。
修正:盗賊の財産が多過ぎた。
前書き、あとがきに追加。
修正:謙虚→顕著
修正:ハガネさんが使用したスキルを修正。
バルゴとの決闘に勝利したハガネは500,000jzの大金を手に入れた。
バルゴはこの金額を持っていたようだ。
ハガネはこの世界では身体能力をどうにかすれば、いまのままで冒険者として平均は軽く越えられることを知ったが、逆に言えば身体能力向上があっても、平均を越える程度にしかなれないことも理解した。
ハガネは魔法やスキルを戦闘で利用することも視野に入れる。(普通は当然なのだが)
ちなみにバルゴはスキルを使用していた。
【肉体硬化】と【肉体強化】である。彼はスキルまで脳筋だったのだ。
ハガネはこの街を出ることを決めていた。
この街には何の旨みもないからだ。
盗賊の持っていた財宝は裏ルート、表ルートを駆使して売り払い、総額2,752,560jzもの金額になった。
(最も、ハガネが【アリアータ王国通貨ジズ】の実績のコピーできないという制限を解除すれば、幾らでも金など作れるのだが。)
これは盗賊団がかなり歴史あるものであったことと、三つの国を往き来する商人を盗賊団が襲っていたためである。
国を跨って商売をする商人は総じて豪商である。それは、元手が多い方が圧倒的に遠距離の輸送に有利だからだ。
まず、少量を運ぶより大量に運ぶ方が輸送する上でコストパフォーマンスが良い、これは遠距離になればなるほど顕著である。
遠距離を運ぶ場合、護衛を長期間雇うことになるがこれは長期間になるほど高い。護衛費は、多少の人数の違いはにより少しはあってもだいたい同じなので、少量を運ぶ時は遠距離になると護衛費が増額が馬車を減らすことによる経費節減の金額を上回り、損になってしまう恐れがすらある。
よって、元手の多さを活かした大量輸送が遠距離輸送の商売を有利にする。
もう一つはリスクを伴うからだ。遠距離を輸送すればその分盗賊に襲われ荷物を失う可能性が高く、大量輸送となれば買ったときより売った時の方が安い、つまり赤字のときのダメージも大きい。それに対応できるのは一部の豪商だけなのだ。
大所帯であれば、盗賊が荷物を奪った時に得る利益も増える。
これが、盗賊団の持っていた大金の理由なのだ。
この街を出るといっても、やることがないわけではない。
盗賊団のものを使うのはあまり気分が良くないし、使われた形跡がないとはいえ使ってある可能性のほうが高い。
それらの物資に加え、ハガネは馬車を買うことにした。流石にまた数日間歩くことは(作者的にも)嫌だったのだ。
ミーアもこれに賛成したが、ある提案をしてきた。
『提案、馬車にこういう機構をつけましょう。ここの部分はこうして・・・』
喜々としてコメントしだす(話出すではない)その姿(は見えないので比喩である)は神界の残念幼女と話が会いそうであり、ハガネは遠い目をしていた。
馬車は少し金がある程度の人間にも、この世界での一般的な交通手段である。
馬車と表記しているが例によってこれは別の生物だ。
地球世界の馬の特徴として大きいのは一つしかない蹄がある。
これは早く走ることを目的に馬の祖先が進化した結果である。とすれば、例え異世界でも指が一本の走ることに特化したと言っていい生物が存在しても可笑しくはない。そして、それを地球世界の我々の祖先のように飼い慣らすこともおかしくはないだろう。
現にこの世界の人々の祖先はそうしたようだ。
ラードというのがこの世界の馬の名前である。発音から言うと正確にはラードゥであるがここではラードと表記する。
ラードは魔獣の一種であるが、家畜としての周知度の方が高い。頭もある程度よく、生まれたとき初めて見た生物の種族を覚えそれに従うという性質も家畜として非常に便利であった。
飼い慣らされたラードは主である家畜販売者から客に所有を移されるとき、「今日からは彼が主だ」と指差せば客に従うようになるのだ。
こういった面からラードという生物の特性は家畜として優秀である。
ラード屋という店では馬のような生物が並んで売られていた。
ラード屋では馬車も買うことができるようだが、ハガネはある特殊な構造を馬車に組み込もうとしていたため断った。
ミーアに助言を貰いながら良いラードを探す。
ハガネは一頭の少し年老いた(といっても人で言う20くらいだが)雌のラードを選んだ。
少し年老い方が、別の人間の影響を受けずらいからだ。体力などの方はハガネのチートでどうとでもなるが、性質自体は変えにくいのだ。
馬の性別で(作者が)思い出したが乗る人と逆の性別の馬が乗りやすいらしい。
無性の人間(?)が馬に乗るときは両性に乗るべきだろうか、無性でいいのだろうか。
無性でいいのだろうかなどといっているが、両方いないので考えても仕方ないのだが。そもそも地球世界には無性の人間は存在しない(たぶん、いたらすいません)
馬車の製作だが、【大工】のスキルで作った馬車の基本となる籠のような部分を【創造術】で作った金属を【魔法金属化】で強度の高い魔法金属を【変形】したもので補強しつつ作る。
また、【錬金術】や【魔法薬術】などで作った特殊な薬につけた木材を用いることで、強度や腐食防止効果を飛躍的に高めた。
【創造術】で作ったゴムに近いがそれよりもタイヤとして優れている素材をつくり、タイヤを作る。魔法金属や普通の金属でベアリングなどの現代技術も利用し、バルゴとの決闘のあとの時間をほぼ一日使って、他人を乗せられない馬車の外装が完成した。
ミーアの提案は現代技術の利用などではない。馬車内部の空間を改造することで、馬車を家として使えるものにしようとするものだった。
制限解除により馬車内部の空間が馬車以上に大きくならないという制限を解除することも考えたがこれは調整が難しく、後での増設も難しい。
ハガネは普通に【空間魔法】を使うことにした。
空間を広げる方法は幾つかある。
一つは馬車を魔道具にするとこで内部空間を広げる方法。
もう一つは、結界や魔法石を配置することで内部の空間を広げる方法。
一応ある最後の方法は空間魔法が切れる度掛け直す方法だが面倒だし、魔力的にも問題がある。
あとは個人的な能力だろう。ハガネの制限解除による拡張はこれに入る。
ハガネの選んだ方法はどれでもない。
しいて言うならば二つ目だろう。
ハガネは空間を拡張はしなかったのだ。
ハガネの行ったことは空間魔法でも異空間との同期である。
【空間魔法】で、異空間をつくり、そこの空間の環境を調整し、生活可能にする。
これは、デフォルトで窒素の混ざっただいたい外気と同じ空気を用意し、【創造魔法】で酸素をつくり【消滅魔法】で出された二酸化炭素などや余った酸素を破棄する。
ついでに冷暖房(異空間内は気温が外の影響以外で変化しないので余り意味はないだろう。)完備である。
そして、そこに部屋を作る。
馬車の方は籠内部を魔道具にし、制御キーを置く。なお、これにはハガネの魔力を通すかある一定の魔力周波数による通信で、暗号を入力すれば魔道具が発動し、先程作った異空間に同期する。
同期した状態で馬車に入っても異空間には入れるがハガネの許可した存在以外入れないという魔道具が異空間側に常に発動させているの結果としてほぼハガネの許可無く異空間に入ることはできない。
異空間にはあの宿屋にあった。ベッドと現代技術レベルの家具、流石にテレビなどの複雑な機械の仕組みはハガネは知らなかったため、魔道具による代用である。
宿屋は宿泊数が払った代金分になったので地球世界でいう、チェックアウトした。
馬車が特殊設備を含めて完成したその日に、ハガネはハーデルガントを出ることにした。
馬車を製作。
雌馬が擬人化したりはしません。
盗賊の所持金は莫大でした。
作者内の計算で500万以上www




