Episode:9 宿屋
宿屋に泊まります。
普通の小説ってどれくらいでここまでくるのでしょうか?
バルゴとの決闘は明日だ。
英気を養う必要もないが、宿は取った方がいい。
ハガネは冒険者ギルドに併設されたは割高におもえたので、民間の宿屋に泊まることにした。
ここで、全くしていなかったこの世界の金の話をしようと思う。
この世界の金は少々独特で、ステータスシステムを上手く利用した通貨である。
実績という言葉を幾度か書いてきたが、これは称号の特性も持ち合わせている。
称号のシステムは他者は必要ないが客観的に見てある事実がある時、例えば、そのステータスの所持者が剣の達人と言える腕を持っているときなどには、その称号がステータスに追加される(この場合、剣の達人)。
このシステムは賞金首と同じ(むしろ賞金首のシステムがこれを利用しているのだが)である。
賞金首と同様にこの世界では、モンスターの討伐履歴などもステータスシステムで管理されている。
実際には、モンスター一つ一つの討伐履歴をステータスシステムがまとめることにより、
例:【モンスター討伐:えむリン×343】
などと刻まれることを利用している。
システムから送られる実績はトランスファーカードによる取引が基本的にできない。
そのため、トランスファーカードにして金で討伐履歴を買うということはできなかった。
また、渡す側の設定で渡した方に贈与禁止をその実績限定でできる。このことにより、【アリアータ王国関所通行手形】は敵国で売り買いされないのだ。
通貨のシステムはこの機能と、トランスファーカードを利用している。実績に通貨が登録されるようにしたのだ。
通貨は国から渡される実績で、かつ贈与可能設定になっているので、トランスファーカードで取引できる。
そして、残金はステータスの実績の部分に、
【アリアータ王国ジズ×12500】(アリアータ王国の通貨はジズである。)
などとして書かれる。
この通貨システムが始めて導入されたのは今はない小国だった。他の国はそれを真似たのだ。
当時は兌換通貨とされていて、貴金属と交換できたが、その利便性から信用通貨となったときのことだ。
この通貨システムは現代地球世界のITマネーに似ている、そんな現代レベルの通貨を導入したのだ。
価格と通貨の混乱が起こった。
似ている名前の通貨を勝ってに作り誤魔化すなどにより、システム通貨の信用が下がり、硬貨で払うのかシステム通貨で払うのかで同じ通貨なのに違う価値になった。そして、それを知った金持ちが手持ちの金の多くをシステム通貨と硬貨の交換に使い私腹を肥やした。
現在の貴族はその多くがこれらの私腹を肥やした成金である。現在の貧富の格差はこの時期にできたことが多い。
この時期は通貨混乱期という呼び方が専門家の間ではされる。
宿はハーデルガントの中心街から少し離れたところの、民間の宿屋金針亭というところに決めた。
この世界の宿屋や食事処などは前払いのシステムである。
これは通貨混乱期の影響である。
先に金を貰うことで商品を出す前に非正規通貨を使ってないか確認できるからだ。
3日間の宿泊代、食事込で本来6000ジズのところ、5700ジズにまでハガネは交渉した。日本円で11400円ほどだ。
高いように感じるが、人があまり泊まらなそうな位置のこの宿屋ではこれくらいは維持のため必要なのだ。
ちなみに冒険者ギルドの宿は三日で軽く10000ジズはいく。
宿屋のオーナーらしき男性に代金をトランスファーカードを使って払うと鍵を受け取る。鍵の数字の部屋だと言われた、部屋は10もないが一応数字で管理しているようだ。
部屋は値段の割には綺麗だった。
この世界の技術レベルでは高価な大きめの鏡まである。
宿屋の男性には水は井戸があるのでそれを使うか自分で用意するかして欲しい。トイレは廊下の突き当たりと言っていたので、客室一つ一つにトイレはないことが難点か。
明日の決闘に備えて・・・、なんて物もないのでハガネはミーアに話しかける。
「決闘ってあれでよかったのかな?」
ハガネは決闘に繋がってしまったことに思うことがあるらしい。
『解、仕方ないでしょう。あのまま、断っていれば、冒険者としてのハガネ様の立場が悪くなります。』
それに対し、ミーアは今予想できる事実のみを答えた。
異世界に来た後すぐ、彼らは縛りを作った。
ミーアがミスをしたのはそれが理由だ。
縛りがなければ、世界統一だって威力の制限をなくしたスキルや魔法で脅せば一瞬で終わってしまうし、ミーアもあのままであれば世界の全ての情報を手に入れ、それを元に【本質改竄】でもすれば、世界そのものだって変えられる。
それではつまらない。
だから、彼らは縛りを設けたのだ。
決闘が始まらないwww
お金の話をし忘れていたので今しました。無理矢理感がぱないぜ!
ミーアがミスしたのは縛りのせいでした。
バルゴが脳筋なのは見て分かりますが、部下二人が正体不明の攻撃でやられたのにその対処もしていないあたり脳筋ですね。一応、バルゴがハガネさんが受付と話している間に原因を突き止め、対抗策を練って来た可能性が無きにしも非ずですがwww




