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Episode:7 愚者

修正:一部の言い回し

修正:盗賊討伐の賞金を追加

冒険者登録を終えたハガネは賞金首の賞金をもらうため別の受付に向かった、向かおうとした。

ドンとぶつかって「あっ!骨折れた!弁償しろ!」という展開になることもなかったが、異世界で冒険者登録をすると出会う、一つのテンプレだった。


新人潰しである。



これはこの世界の冒険者情勢に照らせば、とても合理的である。

賞金首はいつもでている訳ではない。

かといって、賞金首が死ねばそれこそゲームのようにリスポーンすることはない。

ゲームのような賞金首の制度が導入された結果。賞金首というある意味でのリソースの奪い合いになる。

賞金首だけではない、クエストも民衆の依頼も限りがある。

初心者の今後もある程度の者も元浮浪者であることを鑑みれば強さ的にあまり変わらないと言うことができる。

ならば、いつかライバルになる恐れの高い新規登録者は先に潰した方がいい。


だが、ハガネがであったのは正式(新人潰しに正式も何もないが)な意味での新人潰しではなかった。


金属製のプレートで作られた甲冑を身につけた恰幅のいい男とピアスなどの飾りを数多く身につけた皮の防具の細身の男がハガネを見下した表情で彼の前に立っていた。


「あれってさぁ、パーティー組む気あんの?」

細身の男の方が先にハガネに話しかける。

「いやいや、ないだろ、だって組めないような仕事する気なんだろうからな。」

甲冑の男が断定的に意見を言う。

ここで、ハガネが「だから?」などと答えれば傑作だっただろう。

「だからさぁ、俺たちが教えてあげよぜ!最初から最後までな!」

盗賊の時もそうだったが、この世界の男はやはり美人を見るとそう言うものなのだろうか?

いや、警備の男は違かったな。


一方、ハガネの視界にはミーアのコメントが浮かんでいた、

『解、所謂新人潰しでしょう。面倒ごとは避けたいですが、それ以上に後から追ってくると鬱陶しいので、殺すべきかと。』

そして、上の説明が続いた。


ハガネに二人が近づくと突然彼らが腹を抑えて蹲る。

「彼ら二人はお腹の調子が悪い様です。何か悪い物でも食べたのでしょう、誰か医者に連れてってやってください。」

血反吐を吐き出した二人組を見下ろしながら、声色少し変えずハガネが言った。


勿論、二人組は悪い物を食べた訳ではない。

【解体】というスキルだ。

これは特定の条件下でモンスターを解体するスキルである。

解除した制限は"特定の条件下"というわかりやすい制限と、"モンスター限定"という制限。

これにより、ハガネはいつでも誰でもどこ(の部位)でも解体できる。

二人組の解体された部位は胃腸。

ある意味、彼らのお腹の調子は悪くなったのだ。


ハガネの言葉に従った形で二人は運ばれて行った。


ハガネは少し前の目的だった、賞金首の引き換え場に向かった。

新規登録場と同じ建物内にあるので向かうというほどではないが、ハガネはステータス画面から賞金関係の実績のショーカードを取り出しながら受付に話しかける。


実績などの提示などは通常ショーカードが使用される。これはステータスの一部を見せるためだけのシステムカードにするもので、ステータスが必要になる時はこれを使えばいいのだ。

ゆえに、ステータスカードのご提示を、という先程の受付嬢は露骨過ぎる、おそらくはわりと新しく入った人だろう。

一方、国境での提示は法律上義務である。

これは諜報関連のスキルを持つものが入る可能性を減らすためのもので、一部だけ提示できるショーカードでは意味がないからだ。


「賞金首と賞金の掛かった盗賊団討伐の清算を頼みたい。」

なお、今度の受付は男である。

もう一度いうことになるが、盗賊()の討伐は珍しい。

「・・・ッ、かしこまりました。

・・・賞金首が50000ジズと70000ジズ、盗賊団の賞金が250000ジズになります。」

受付の男はそれを飲み込んで、対応した。

「おめでとうございます。えっと・・・ハ、ガャネ「ハガネだ」、ハガネ様は3−から3++への昇格です。昇格試験を受ければ、2ランクの−に上がれますがどうなさいますか。」


冒険者には、ランク制が導入されている。

小説でランクとしてよくあるのが、C→B→A→S→SS...となっているものがよくあるがよく考えてほしい。

異世界のアルファベット逆順を訳してCBAとなるのはわかるが、Sがあるのはおかしいだろう。たとえ、SをSuperのSだとして異世界語訳する時、意味は"超"であるからAの次にくるとは思えない。超AがSであるかもしれないが。



この世界の冒険者ギルドの冒険者のランクは

3−.3.3+.3++

2−.2.2+.2++

1−.1.1+.1++.1+++

0

の十四階級あるが、3++と2−の違いと2++と1−の違いは昇格試験を受けたかということである。

書かれている数字で区別することもあり、それぞれ、三級冒険者、二級冒険者、一級冒険者、特級冒険者である。

3++や2++などを準二級冒険者、準一級冒険者、準特級冒険者と区別する時もある。

ランクは貢献ptという冒険者ギルドが決めたポイントが一定の値まで達しれば昇級できる。

貢献ptは依頼の達成や賞金首の討伐、モンスターの討伐をした際などにもらうことができる。

余談だが、この貢献ptをギルドマスターに賄賂を渡して増やしてもらったり、受けた依頼や討伐した賞金首の本来の貢献ptより増やしてもらうなど、賄賂が横行している。


「いや、今はいい。」

「かしこまりました。昇格試験を受ける際にはあちらのカウンターにお申し付けください。」

依頼を少し確認して出ようとしたとき、冒険者ギルドの建物の扉が勢いよく開いた。

ミーアがほとんど喋ってない様にみえるのは、説明の部分を全てハガネにおしえてるからでした。


次回予告、「突然開け放たれた扉、そこから現れるのは何者なのか!そして、ハガネにもたらすものとは!?進み始めてしまった時計の針は止まらない。次回、Episode:8 決闘。明日中に頑張る!」


多分嘘です。どれが嘘かは教えません。

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