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69 四次元のボーイフレンド(2)フォレスチエ

プリンセスとマーガレット、そして四次元世界からやってきたマグドリアとフォレスチエの4人は浅草の花屋敷で大いに遊び、昼は鰻重や天ぷらを食べ、それから仲店通りを人形焼などのお菓子を食べ歩きして大満足だった。


この世界に来るのが初めてのフォレスチエも興奮して面白い、美味しいを繰り返していた。もちろんマグドリアも大喜びで、初めてきた時の孤独な自分とは違って今回はボーイフレンドも一緒なので楽しみも倍増したといった感じだった。マーガレットはプリンセスに話しかけた。


「この惑星に来てからいろんな事件とかあったけど、これからはこういう平穏で楽しい日々が続くといいわね、お姉様」


「そうね」

以外にもプリンセスはあっさりと反応した。こうした安らぎが続くとは思っていないかのようだった。


 マグドリアは上機嫌で、

「とっても楽しかったわ。本当にありがとう。またいつか遊びに来てもいいかしら」


「ええ、もちろん。それではごきげんよう」


マグドリアとフォレスチエは満面の笑みで四次元世界に帰っていったが、プリンセスは

「何となくフォレスチエが時々私の方をじっと見ているような感じがしたけど、気のせいかしら」


 それから数日が過ぎた頃、プリンセスが学校から帰る途中で背後から誰かが話しかけてきた。マーガレットではない。明らかに男性の声だ。


思わず振り向くと、急に目の前の空間が歪んでうっすらと人の影のようなものが浮き出てきたと思ったら、それはフォレスチエだったのだ。


「今日は。僕のこと覚えていますか?」

「あっ、先日マグドリアちゃんと遊びに来たフォレスチエ君よね。どうしたの?マグドリアちゃんに何かあったの?」


「いえ、彼女は元気です。僕はプリンセスと呼ばれているあなたとお話がしたくなってここに来たのです」

「えっ、よく意味がわからないわ。お話がしたいってどういうこと?」


「つまり、あなたとお友達になりたいってことです」

「お友だちって、この前一緒に遊んだ私たち4人はみんなお友だちでしょ?」


「そうじゃなくって、住んでいる世界は違ってもあなたとつきあいたいということなんです。あなたはボーイフレンドはいるんですか?」


「今はいないけど、そんなこと、関係ないでしょ。だってそもそもあなたはマグドリアちゃんのボーイフレンドでしょ」


「つい先日まではね。でも今は違う。マグドリアもかわいいけど、プリンセス、あなたもかわいいし、あなたの方が私の好みなんです。


だから、僕とつき合ってください。僕がこちらの世界にデートに来ますから、あなたはこちらの世界で待っててくれればいいんです」


「私はあなたとはつきあいません。第一、マグドリアちゃんはどうするの?」

「別れます」

「そんな、酷すぎる。マグドリアちゃんはとっても明るくて優しい人よ。あなた、ボーイフレンドなんだから彼女を大切にしないとバチがあたるわよ」

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